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資料2 戦略17分野における「主要な製品・技術等」 (4 ページ)

公開元URL https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/minutes/2026/0624agenda.html
出典情報 経済財政諮問会議(第8回 6/24)《内閣府》
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戦略分野

選定の考え方

方向性

海上輸送に不可欠な船舶を安定的に供給し、国民生活や経済活動のみなら
ず、安全保障も支える産業である造船業は、厳しい国際競争で建造能力が
減少する中、自律性及び優位性の確保が急務。2035年に建造需要の6割程
度に拡大すると見込まれるゼロエミッション船等の次世代船舶は、我が国造
船業が成長産業として大きく飛躍できるゲームチェンジの機会。

造船業再生基金を通じた建造能力向上により、造船業の自律性を確保する。ゼロエミッション船等の
技術開発・生産体制整備・国際ルールの策定主導等を通じて先行者利益を確保するとともに、強み
である省エネ技術や、DX・AI・ロボット等による生産性の更なる向上により、競争力を高める。

我が国の海上警備や防衛を担う船舶も含め、定期的な船舶の修繕は、安全
性維持のほか、安全保障・情報セキュリティ等の観点から必須の役務。内航
船は国内でほぼ修繕されているものの、外航船は特定国への依存傾向にあ
る。

修繕能力の減退が我が国海上輸送の停滞とならないよう、国内の造船・修繕ドックに係る実態(人的
キャパシティを含む)を踏まえ、海事産業群内でのデータの共有化や国内で修繕需要が見込まれる
外航船・官公庁船・内航船の修繕能力の向上(ドック、クレーン等の機能拡充・高度化や、AI・ロボット
等による自動化・省人化等)、総合的な人材確保・育成を進めるとともに、日本の外航船の主要航路
を踏まえた同志国における修繕所の活用、新たな修繕拠点の確保を多角的に図る。

③LNG運搬船

国内外で今後もLNG海上輸送の需要が拡大していく中、我が国としてLNG運
搬船の建造技術を獲得・保持することは、自律性の確保という経済安全保障
の観点から重要。また、LNG運搬船の建造に不可欠な防熱技術・低温技術
は、液化水素等の新たな輸送技術にも応用可能。

発注者である荷主(電力・ガス事業者等)や海運事業者による国内造船所への継続的かつ安定的な
発注を確保するとともに、中長期的な需要サイド・供給サイドの協働に関する合意が得られるよう働き
かけ、得られた同合意に基づき、国内造船所における供給体制及び我が国の省エネ技術や防熱技
術を活用した次世代LNG運搬船を開発する能力の構築を図る。

①永久磁石

自動車や産業機械等の基幹産業の生産活動に不可欠。我が国は高性能磁
石の製造技術で優位性を持つ一方、重レアアース等の原材料供給は特定国
に大きく依存。EV普及等に伴い、ネオジム磁石の世界需要は0.6万トン(2017
年)から16.1万トン(2040年)に増加が見込まれ、生産能力確保が課題。特定
国の輸出管理強化で供給が不安定となる中、自律性・不可欠性の確保が急
務。

特定国以外で高性能磁石の供給能力を有するのは我が国のみ。原料調達先の多角化に加え、省レ
アアース/レアアースフリー磁石やレアアースリサイクルの基盤を確立し、永久磁石の生産能力増強
を進めることで、国内外の電動車等向けの高性能磁石市場獲得につなげる。

鉄鋼は様々な製品や社会インフラに使用される重要な基礎素材。我が国の
鉄鋼業は、高強度・高加工性などユーザーの求める機能を実現する高級鋼
材を中心に競争力を有しており、製造業の国際競争力強化に貢献。グリーン
鉄の市場は2050年に約5億トンまで拡大するポテンシャルがあり、欧州を中
心に素材製造プロセスの脱炭素化要請が高まる中で、世界に先駆けたグ
リーン鉄の国内生産・技術基盤の構築が急務。

大型革新電炉の設備投資や水素還元製鉄の技術開発支援、グリーン鉄のGX価値の見える化や公
共工事を含めた需要創出による市場環境整備等を通じ、国際ルール形成に向けた主導権を握る。リ
サイクル施設への設備投資支援等を通じ、高品位鉄スクラップを増産する。また、脱炭素電力・水素・
CCSインフラの整備等を進める。これらにより、高品質なグリーン鉄を世界に先駆けて国内外で獲得
し、競争優位性の確立につなげる。

③革新的金属部素材

半導体回路や航空機エンジン等で活用される高機能・高付加価値な革新的
金属部素材は、他国での製造が困難である一方、AIの登場により新しいアプ
ローチでの部素材開発が活発化しており、日本の競争優位性が失われる恐
れ。開発競争力を強化し、不可欠性を確保することが重要。

我が国金属部素材メーカー等の高い技術開発能力を活かし、革新的金属部素材の素材探索に加え
て、量産・加工技術確立に向けた技術開発や設備投資等を進め、国内外の市場獲得につなげる。

④低炭素金属部素材
(鉄鋼以外)

アルミニウムやレアメタルを中心に、欧州をはじめとし需要サイドでも素材製
造プロセスの脱炭素化要請が高まる中、製造工程の脱炭素化やリサイクル
システム構築は製造業の国際競争力維持・強化の観点から急務。加えて、
各国が原料・スクラップの確保に向けた動きを進める中、国内で供給能力を
確保することは自律性確保の観点から重要。

我が国が有する高強度・高加工性などの強みを活かし、生産基盤構築に向け技術開発・設備投資支
援や、リサイクル施設への技術開発・設備投資支援、国・自治体による優先的調達・購入といった初
期需要創出に向けた取組を通じ、高品質な低炭素金属部素材市場を世界に先駆けて商業化し、競
争優位性の確立につなげる。

蓄電池・モーター・半導体等の生産に不可欠なレアアース等の重要鉱物は、
鉱山が地理的に偏在し、製錬・分離精製工程が特定国へ集中している状況。
輸出国の貿易管理措置により重要鉱物の国内への輸入が減少・不安定化し
ていることも踏まえると、自律性の確保が不可欠。

鉱山開発から製錬、加工に至るまでの一連のサプライチェーンを国内・同志国で確保するとともに、
供給途絶を回避するための国家備蓄の強化に取り組み、強靭なサプライチェーンを構築する。従来
品からの価格上昇に対し、供給源を多角化するための国際的な枠組みを検討するとともに、中下流
企業の行動変容等を促すことで、新たな供給源立ち上げを行える環境を構築する。高品質な金属地
金供給、国内製錬ネットワークを活用した鉱石等の副産物であるレアメタル回収、使用済製品のリサ
イクルによる資源循環等の重要な機能を担っている国内製錬所の維持・強化も含めた、国際的な資
源循環ネットワークを構築する。

複合新素材は、高機能素材等を組み合わせることで多性能を同時に満たす
材料であり、幅広い産業で活用。我が国は、複合新素材を含めた高機能素
材分野において高い国際競争力を有しているが、他国も競争力を高めつつ
あり、我が国の不可欠性の維持・強化に向けたAI等の活用が急務。

我が国が蓄積してきたデータやノウハウと最先端のAI技術等を掛け合わせ、材料探索・材料設計・プ
ロセス設計・信頼性評価まで一気通貫のAI駆動素材開発を推進する。秘匿計算技術を活用し、同業
の素材企業や下流のユーザー企業にもまたがる複数者で協調して複合新素材を開発する。アカデミ
アを含めた基盤的研究開発能力の維持・強化や原料となる基礎部素材の安定供給確保等も進める。
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これらにより、新素材開発速度を従来比10倍に加速させるエコシステムを構築する。

主要な製品・技術等

①次世代船舶

造船
国交省、
内閣府
(経済安保)

②船舶修繕

②グリーン鉄
※資源・エネルギー安全保障・
GX③と同じ

マテリアル
(重要鉱物
・部素材)
経産省

⑤一次原料(鉱石等)
及び二次原料(リサ
イクル材等の循環資
源)からの製錬・分
離精製、解体選別技


⑥AI等を活用した複合
新素材