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資料2 介護保険部会における議論の状況 (14 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65945.html |
| 出典情報 | 社会保障審議会 福祉部会(第31回 11/17)《厚生労働省》 |
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第126回介護保険部会における主なご意見②
(身寄りのない高齢者等への支援関係)
(論点①-ⅰ
身寄りのない高齢者等への支援に資する地域ケア会議の活用推進、相談体制の充実等)(続き)
○
地域ネットワークや相談体制の充実というのは極めて重要な論点であり、ぜひ積極的に進めていくべき。地域包括支援セン
ターにおける総合相談支援事業での対応の明確化や地域ケア会議の活用推進、医療・介護分野を超えた多様な関係者との連携強
化は、認知症の人とその家族を含む支援が必要な高齢者の地域生活を支える基盤となり得る。断らない相談体制や実効性のある
体制整備をぜひお願いしたい。その上で、「身寄りのない高齢者等」という表現について、人によって受け止め方が様々になり
そうである。「身寄りがない」ではなく、身寄りに頼れない高齢者への支援というものも必要だろうと考えている。「地域共生
社会の在り方検討会議」の中間とりまとめの中には、身寄りがあっても家族・親族等の関係は様々であり、一律に身寄りがある
者を対象外とするものではないことに留意する必要があると書かれていた。当会員の中でも、身寄りはあっても、ともに要支
援・要介護である高齢者同士の夫婦や、家庭での様々な関係性から家族に頼ることができないケースが多々ある。その点を踏ま
えた相談支援事業を推進していただきたい。
○
地域ケア個別会議でよく扱うテーマの筆頭が認知症であり、次に来るのが独居高齢者であるということが示されているが、地
域の中で高齢者の個別支援、相談支援に取り組む専門職が共通に感じているものと合致しているのではないかと思う。「身寄り
のない」という言葉の意味については他委員がおっしゃったとおり(上記)だと思うが、身寄りのない高齢者の多くは必要な生
活支援を提供してくれる親族がいない独居の高齢者及び認知症である超高齢者夫婦のみ世帯であるということも指摘しておく必
要がある。こういった高齢者には、今日の介護保険給付サービスでは対応できないニーズがあり、それに対応できるその人なり
のパーソナルなソーシャルネットワークをつくり出していくのが相談支援の本質である。しかしながら、そのようなソーシャル
ネットワークをつくるにも、そもそも地域にそれを可能にする必要な地域レベルのネットワーク、潜在的なネットワークが存在
しないから地域づくりを行うということであり、相談支援と地域づくりが切っても切り離せない関係であるということと、地域
づくりとは一体何なのかということをちゃんと今のような観点で明確にしておく必要があるのではないかと思う。地域ケア会議
の活用の推進、相談支援において身寄りのない高齢者等の相談対応を行うことを明確化させるということは大賛成だが、この相
談支援と地域づくりは切っても切り離せない関係だということをぜひ明確にしていただきたい。
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(身寄りのない高齢者等への支援関係)
(論点①-ⅰ
身寄りのない高齢者等への支援に資する地域ケア会議の活用推進、相談体制の充実等)(続き)
○
地域ネットワークや相談体制の充実というのは極めて重要な論点であり、ぜひ積極的に進めていくべき。地域包括支援セン
ターにおける総合相談支援事業での対応の明確化や地域ケア会議の活用推進、医療・介護分野を超えた多様な関係者との連携強
化は、認知症の人とその家族を含む支援が必要な高齢者の地域生活を支える基盤となり得る。断らない相談体制や実効性のある
体制整備をぜひお願いしたい。その上で、「身寄りのない高齢者等」という表現について、人によって受け止め方が様々になり
そうである。「身寄りがない」ではなく、身寄りに頼れない高齢者への支援というものも必要だろうと考えている。「地域共生
社会の在り方検討会議」の中間とりまとめの中には、身寄りがあっても家族・親族等の関係は様々であり、一律に身寄りがある
者を対象外とするものではないことに留意する必要があると書かれていた。当会員の中でも、身寄りはあっても、ともに要支
援・要介護である高齢者同士の夫婦や、家庭での様々な関係性から家族に頼ることができないケースが多々ある。その点を踏ま
えた相談支援事業を推進していただきたい。
○
地域ケア個別会議でよく扱うテーマの筆頭が認知症であり、次に来るのが独居高齢者であるということが示されているが、地
域の中で高齢者の個別支援、相談支援に取り組む専門職が共通に感じているものと合致しているのではないかと思う。「身寄り
のない」という言葉の意味については他委員がおっしゃったとおり(上記)だと思うが、身寄りのない高齢者の多くは必要な生
活支援を提供してくれる親族がいない独居の高齢者及び認知症である超高齢者夫婦のみ世帯であるということも指摘しておく必
要がある。こういった高齢者には、今日の介護保険給付サービスでは対応できないニーズがあり、それに対応できるその人なり
のパーソナルなソーシャルネットワークをつくり出していくのが相談支援の本質である。しかしながら、そのようなソーシャル
ネットワークをつくるにも、そもそも地域にそれを可能にする必要な地域レベルのネットワーク、潜在的なネットワークが存在
しないから地域づくりを行うということであり、相談支援と地域づくりが切っても切り離せない関係であるということと、地域
づくりとは一体何なのかということをちゃんと今のような観点で明確にしておく必要があるのではないかと思う。地域ケア会議
の活用の推進、相談支援において身寄りのない高齢者等の相談対応を行うことを明確化させるということは大賛成だが、この相
談支援と地域づくりは切っても切り離せない関係だということをぜひ明確にしていただきたい。
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