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資料1-7 国立健康危機管理研究機構システム基盤整備局医療DX部国立研究開発法人国立がん研究センターがん対策研究所医療政策部石井太祐氏 御提出資料 (11 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/wg/2501_02medical/251029/medical06_agenda.html
出典情報 規制改革推進会議 健康・医療・介護ワーキング・グループ(第6回 10/29)《内閣府》
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原死因が必要な研究
〜併存症を有するがん患者に対する標準治療の検討〜
院内がん登録や施設からのDPC提供で実施した研究を含む既存の研究例
• がん患者の中で併存症として慢性腎臓病(CKD)を有する割合は13~38% (全人口では約13%)
• がん患者の中で保存期CKD患者、透析患者は術後化学療法実施されない傾向
• 術後化学療法は保存期CKD患者では予後良好と関連するが、透析患者では予後と関連しない
術後化学療法が
予後改善

HDなし
HDあり

Int J Clin Oncol 2020;25:1587, Am J Kidey Dis 2014;63:23
PLoSOne 2016;11:e0158765
Cancer Med 2023;12:4033, Cancer Med 2025;14:e71237
第21回臨床腫瘍学会学術集会 P82-2, 第68回日本腎臓学会学術集会 O-055

検討が必要な次の課題例
• がんを併存する透析患者の死因では心血管疾患・感染症と、がんでどちらが多いのか?
• CKDや高血圧をどの程度管理すれば、CKDやがんによる死亡を減らせるのか?

これらの分析は、現行の運用では実施困難
まとめ
• 高齢化に伴いCKD、糖尿病、高血圧、心疾患などの併存症を有するがん患者が増加
• 透析や糖尿病、心疾患など併存症を有するがん患者に対する適切な化学療法を検討する際に、
心血管疾患や感染症などの原死因は治療の必要性・安全性の検討に重要
• 併存症に対する治療の必要性・管理目標設定は、患者のQOL改善や不必要な医療の抑制としても重要

これらの検討には、心血管疾患や腎不全など原死因の利用が必要

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