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資料3-1 医薬品の使用上の注意の改訂について[850KB] (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64439.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和7年度第2回 10/24)《厚生労働省》
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No.

一般名

薬効
分類

改訂内容

国内副作用症例の集積状況
【転帰死亡症例】

改訂理由
令和7年10月22日発出

現行
11. 副作用
(新設)
25-51 ルビプロストン

改訂案
11. 副作用
11.1 重大な副作用
アナフィラキシー

235 下剤、浣腸剤

現行
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
HRTと乳癌の危険性
(新設)

改訂案
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
HRTと乳癌の危険性
HRTと乳癌発生との因果関係については明らかではないが、次の
ような報告がある。
閉経後女性を対象とした大規模な疫学調査のメタアナリシス
の結果、閉経期ホルモン補充療法(MHT)として卵胞ホルモン
剤を単独投与又は卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を併用し
た女性は、乳癌になる危険性がMHTの期間とともに高くなり
(調整リスク比[95%信頼区間]は1~4年間の卵胞ホルモン剤
と黄体ホルモン剤併用:1.60[1.52–1.69]、卵胞ホルモン剤
単独:1.17[1.10–1.26]、5~14年間の卵胞ホルモン剤と黄体
ホルモン剤併用:2.08[2.02–2.15]、卵胞ホルモン剤単独:
1.33[1.28–1.37])、MHT非使用者に対する調整リスク比はMHT
過去使用者よりMHT現使用者の方が高かった。また、MHT過去
使用者において、投与中止後も過去の投与期間に依存して乳
癌になる危険性が10年以上持続する場合があるとの報告があ
る。

エストラジオール(経口剤)
エストラジオール吉草酸エステ

エストラジオール・酢酸ノルエチ
ステロン
247 卵胞ホルモン及
エストラジオール・レボノルゲス
25-52
び黄体ホルモン剤
トレル
248 混合ホルモン剤
エストリオール(経口剤)
テストステロンエナント酸エステ
ル・エストラジオール吉草酸エ
ステル
プロゲステロン(経口剤)

現行
15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
HRTと乳癌の危険性
(新設)

25-53

エストラジオール(外用剤)
結合型エストロゲン

改訂案

アナフィラキシー関連症例を評価した。症例の因果 アナフィラキシー関連症※の国内症例の集積状況は
関係評価及び使用上の注意の改訂要否について、 以下の通り。
専門委員の意見も聴取した結果、本剤とアナフィラ 12 例(うち、医薬品と事象との因果関係が否定できな
キシーとの因果関係が否定できない症例が集積した い症例 5 例)
ことから、使用上の注意を改訂することが適切と判 【死亡 0 例】
断した。
※:医薬品医療機器総合機構における副作用等報告
データベースに登録された症例
使用上の注意の改訂要否について、専門委員の意 ー
見も聴取した結果、閉経期女性のホルモン補充療法
と乳癌との因果関係は明らかではないものの、以下
の内容を踏まえ、⑪⑫を除く閉経期女性のホルモン
補充療法に用いられる製剤について「8. 重要な基本
的注意」の項ではなく、「15. その他の注意」の「15.1
臨床使用に基づく情報」の項を改訂することが適切
と判断した。
・米国の無作為化臨床試験である WHI 試験(JAMA
2006; 295: 1647-57)の結果では、結合型エストロゲ
ンと乳癌のリスク増加の関連が報告されておらず、
卵胞ホルモン製剤単剤での乳癌リスクの有無は明
確ではないこと
・国内外のガイドラインにおいて、乳癌リスクに及ぼ
すホルモン補充療法の影響は小さい又はないとされ
ていること
・海外の大規模な疫学調査のメタアナリシス(Lancet.
2019; 394: 1159-1168)において、腟剤を除く全ての
閉経期ホルモン補充療法は乳癌リスク増加と関連
し、使用期間が長いほどリスクが増加し、過去使用
者において、投与中止後も過去の投与期間に依存し
て乳癌になる危険性が持続したこと
⑪:エストリール腟錠0.5mg、⑫ホーリン V 腟用錠
1mg
25-52と同じ



15. その他の注意
15.1 臨床使用に基づく情報
HRTと乳癌の危険性
HRTと乳癌発生との因果関係については明らかではないが、次の
ような報告がある。
閉経後女性を対象とした大規模な疫学調査のメタアナリシス
の結果、閉経期ホルモン補充療法(MHT)として卵胞ホルモン
剤を単独投与又は卵胞ホルモン剤と黄体ホルモン剤を併用し
た女性は、乳癌になる危険性がMHTの期間とともに高くなり
(調整リスク比[95%信頼区間]は1~4年間の卵胞ホルモン剤
と黄体ホルモン剤併用:1.60[1.52–1.69]、卵胞ホルモン剤
単独:1.17[1.10–1.26]、5~14年間の卵胞ホルモン剤と黄体
ホルモン剤併用:2.08[2.02–2.15]、卵胞ホルモン剤単独:
1.33[1.28–1.37])、MHT非使用者に対する調整リスク比はMHT
過去使用者よりMHT現使用者の方が高かった。また、MHT過去
使用者において、投与中止後も過去の投与期間に依存して乳
癌になる危険性が10年以上持続する場合があるとの報告があ
る。

247 卵胞ホルモン及
び黄体ホルモン剤

卵胞ホルモン剤投与と乳癌発生との因果関係については未だ明ら
かではないが、使用期間と相関性があることを示唆する疫学調査
の結果が報告されている。

(削除)

【参考】Collaborative Group on Hormonal Factors in Breast Cancer:Lancet 2019;394:1159-1168
現行
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン
25-54 (チャイニーズハムスター卵巣
細胞由来)

631 ワクチン類

11. 副反応
11.1 重大な副反応
(新設)

改訂案
11. 副反応
11.1 重大な副反応
ギラン・バレー症候群
四肢遠位から始まる弛緩性麻痺、腱反射の減弱ないし消失等の症
状があらわれることがある

7

ギラン・バレー症候群症例を評価した。症例の因果 「ギラン・バレー症候群」症例 ※の集積状況は以下の
関係評価及び使用上の注意の改訂要否について、 通り。
専門委員の意見も聴取した結果、本ワクチンとギラ 5 例(うち、医薬品と事象との因果関係が否定できない
ン・バレー症候群との因果関係が否定できない症例 症例 1 例)
が集積したことから、使用上の注意を改訂すること 【死亡 0 例】
が適切と判断した。
※:医薬品医療機器総合機構における副作用等報告
データベースに登録された症例