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「2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に係る基本的な考え方及び検討の進め方について」(厚生労働省健康局長通知)(令和7年8月29日) (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/gan/gan_byoin.html
出典情報 2040年を見据えたがん医療提供体制の均てん化・集約化に係る基本的な考え方及び検討の進め方について(8/29付 通知)《厚生労働省》
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び関係機関の機能の役割分担及び連携を一層推進する。また、医療需給の
観点からは、医療需要が少ない地域や医療従事者等の不足している地域等
においては、効率性の観点から一定の集約化を検討していく。
また、がん予防、リンパ浮腫診療等を含む支持療法・緩和ケア、低リス
クのがんサバイバーの長期フォローアップ等については、出来る限り多く
の診療所・病院で提供されるよう取り組んでいく。その際、かかりつけ医
が一定の役割を担うことが重要である。
手術療法は、複数の外科医がチームとなって提供される必要があるとこ
ろ、外科医の減少が見込まれる中で、集約化せずにこれまでと同様のがん
医療提供体制を維持した場合、手術療法を提供するために必要な医師数が
確保できず、現在提供できている手術療法ですら継続できなくなる恐れが
ある。したがって、上述のような基本的な考え方に基づき、今後も国民が
質の高いがん医療を受療できるよう、集約化も含めた持続可能ながん医療
提供体制の構築が必要であるという点について、国や都道府県は、国民の
理解を得るために、国民にとって分かりやすい説明を継続していく必要が
ある。
(2)特に集約化の検討が必要な医療についての考え方
医療需給の観点では、症例数が少ない場合や専門医等の医療従事者が不
足している診療領域等は、効率性の観点から集約化が望ましい。また、消
化器外科領域等のように症例数は多いが、医師数が不足することが見込ま
れる診療領域に関しては、新たな成り手の確保が喫緊の課題であり、勤務
環境等を整備するために、当該診療領域に関してのがん医療を提供する医
療機関は集約化するなど、医療施設の適正な配置を推進することが望まし
い。
医療技術の観点では、がん医療に係る一連のプロセスである「診断、治
療方針の決定」に高度な判断を要する場合や、「治療、支持療法・緩和ケア」
において新規性があり一般的・標準的とは言えない治療法や高度な医療技
術が必要である場合等について、集約化して症例数や知見・経験を蓄積す
ることが望ましい。また、放射線治療装置のように、がん医療を提供する
際に高額な医療機器や専用設備等を用いる技術は、導入及び維持にコスト
がかかるため、将来における放射線療法の需要を考慮し、集約化して提供
することが望ましい。
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