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令和6年度 医療用医薬品の販売情報提供活動調査事業【概要】 (5 ページ)

公開元URL https://www.jshp.or.jp/content/2025/0725-1.html
出典情報 令和6年度販売情報提供活動調査事業報告書について(7/25付 事務連絡)《厚生労働省》
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<有効性のみを強調した事例>
有効性のみを強調し安全性に関する情報提供を行わなかった事例
◆医薬品の種類:代謝性医薬品
◆問題のあった情報提供活動・資材:企業担当者による説明(直接対面)

本剤に関する小児患者への投与量の制限緩和についてMRより情報提供があった。このMRから提供された
内容は「30mgまで投与できるようになった」といった情報のみで、どのような背景があって30mgまで投与が可
能になったのか、投与量が増えたことによる安全性に関する情報提供などは一切なかった。投与量が30mgに
増量できることのみを伝え、安全性に関する情報を伝えないプロモーションであった。
そこで、情報提供を受けた医療従事者は、MRに対して増量になった根拠データや安全性に関する情報を求
めたところ「すぐには回答できない」との返事があった。2週間ほど経過して「本社に問い合わせをした結果を伝
えたい」ということで当該MRの来院があったが、該当箇所に付箋を貼ったインタビューフォームの提供のみで
あった。確かにインタビューフォームには増量になった理由が明確に記載されていたが、本剤、添付文書の副
作用も改訂されているので、安全性に関してより慎重になるべき医薬品と考えられるので、安全性に関する情
報もセットで提供すべきであった。

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