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【資料2-1】「依存症の親を持つ成人のヤングケアラー経験に関する実態調査」の中間報告と第3期基本計画への政策提案 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59198.html
出典情報 アルコール健康障害対策関係者会議(第34回 6/30)《厚生労働省》
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アルコール・薬物・ギャンブル問題を抱える家族に対応している

ヤングケアラーの定義

依存症家庭のヤングケアラーは

本来大人が担うと想定され
ている家事や家族の世話な
どを日常的に行なっている
こども・若者

夫婦げんかや暴言暴力、虐待などがある家庭内で、家族
のストレスのはけ口になりながら、依存症者だけでなく
家族全体への情緒的ケアを担いつつ、世間体を保ち、親
の依存行動の抑止もしながら、大人でもむずかしい緊急
事態への対処なども行なっている、こども・若者
…なのではないか?

ケアラー?

今回の成人調査からの考察:
この調査の参加者は、ASKやギャンブル依存症を考える会と何らかのつな
がりがある場での参加者募集に応じた方々で、76%が40代以上であった。
この参加者たちが依存症家庭で過ごしたこども・若者時期には、「逆境的小
児期体験」の中で「家族のケア」をしていた。その負担は大きく、依存症の世
代連鎖や、他のメンタルヘルスの問題を抱えるリスクが非常に高いと思わ
れる。実際、回答者の4割は、なんらかの依存症の当事者だった。
またお世話の中身は「情緒的ケア」の比重が大きいため、「世話」との認識
を持ちにくく、ヤングケアラーとは自覚しにくい可能性がある。
これらの特徴から、依存症家庭のこども・若者への支援の現場では、被虐
待と、ヤングケアラーの支援を組み合わせる必要があると思われる。

依存症の親を持つ成人のヤングケアラー経験に関する実態調査
ASKヤングケアラー研究チーム, 2025

今回の調査結果をベースに、今まさにこども・若者時期を送る世代の声を聴
くための二次調査を行なう予定である。

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