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資料1 がん診療提供体制について (64 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_59047.html
出典情報 がん診療提供体制のあり方に関する検討会(第18回 6/23)《厚生労働省》
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第17回がん診療提供体制のあり方に関する検討会

日本癌治療学会発表資料

令和7年3月21日

資料3 改変

2040年を見据えた手術療法におけるがん医療の均てん化・集約化に
取り組むべき医療のイメージ(案)
基本的な考え方
集約化の考え方
(医療技術の観点)
• がん医療に係る一連のプロセスであ
る「診断、治療方針の決定」に高度な
都道府県又は更に広域(※1)で
判断を要する場合や、「治療、支持療
集約化の検討が必要な医療
法・緩和ケア」において、新規性があ
• 国立がん研究センター、
り一般的・標準的とは言えない治療
都道府県がん診療連携拠点病院、 法や、高度な医療技術が必要であり、
拠点化して症例数の集積が必要な医
大学病院本院
療。
• 地域の実情によっては
地域がん診療連携拠点病院等
• 診断や治療に高額な医療機器や専用
設備等の導入及び維持が必要である
ため、効率性の観点から症例数の集
積及び医療資源の集約化が望ましい
医療。
(医療需給の観点)
• 症例数が少ない場合や専門医等の医
療従事者が不足している診療領域等、
効率性の観点から集約化が望ましい
医療。

がん医療圏又は複数のがん医療
圏単位での集約化の検討が
必要な医療
均てん化すべき医




がん診療連携拠点病院等


地域の実情によってはそれ以外

の医療機関
均てん化すべき医


※緊急性の高い医療で搬送時間が重
視される医療等、患者の医療機関へ
のアクセスを確保する観点も留意す
る必要がある。

均てん化が望ましい医療
患者にとって身近な診療所等

【都道府県又は更に広域で集約化の検討が必要な医療】:●希少がんの手術療法
【都道府県で集約化の検討が必要な医療】:●高度な手術療法
消化器
食道切除術
膵頭十二指腸切除術
膵全摘術
高難度な肝切除
食道がんに対する
光線力学療法(PDT)

呼吸器
他臓器合併切除を伴う肺癌
切除
悪性胸膜中皮腫に対する胸
膜切除・剥皮術
肺がん手術(気管・気管支・
血管形成及び他臓器合併切
除を伴う、肺尖部)
血行再建が必要な縦隔悪性
腫瘍手術、
頸胸境界領域の悪性腫瘍

• がん予防や高齢化、がんとの共生等
の観点から出来る限り多くの医療機
関(診療所等)で対応が可能であるこ
とが望ましい医療。

乳腺
遺伝性乳癌に対する予
防的乳房切除
乳房再建(自家組織再建
建、Volume
replacement ステッ
プ2)
乳がん切除(ロボット手
術、内視鏡手術)
乳がんに対するnonsurgical ablation
therapy

婦人科
広汎子宮全摘

泌尿器
ロボット支援腹腔鏡下 膀胱
全摘術
ロボット支援腹腔鏡下 腎部
分切除術(高難度のもの)
骨盤内臓全摘術
後腹膜リンパ節郭清術
後腹膜悪性腫瘍手術

【がん医療圏又は複数のがん医療圏単位での集約化の検討が必要な医療】:●一般的な手術療法
消化器
胃全摘
直腸低位前方切除術
幽門側胃切除
結腸部分切除

呼吸器
肺がん根治術
縦隔悪性腫瘍
胸壁腫瘍


食道・胃・大腸がんに対す
る内視鏡的粘膜切除・粘
膜下層剥離術
(EMR/ESD)



均てん化の考え方


対象となる医療行為例(手術療法) (※2)

乳腺
乳房切除


婦人科
卵巣がん
子宮頚・体がん手術


泌尿器
ロボット支援腹腔鏡下根治
的前立腺摘除術
ロボット支援腹腔鏡下腎部
分切除術(通常難度のも
の)
ロボット支援腹腔鏡下 腎・
尿管全摘除術
腹腔鏡下 根治的腎摘除術
経尿道的 膀胱腫瘍切除術
尿路変向術・腎ろう造設術


がんのリハビリテーション
支持療法
緩和ケア
がん検診
排尿管理(尿道カテーテル、尿路ストーマの管理)

(※1)国単位で確保することが望ましい医療として、小児がん・希少がんの中でも特に高度な専門性を有する診療等が考えられる。
(※2)今後内視鏡治療についても検討していく

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