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資料4_第三次中間取りまとめ骨子(案) (5 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00020.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(令和5年度第14回 5/21)《文部科学省》
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いても博士課程への進学を両立できる臨床研究医コース研修プログラムの推進等が必要で
ある。
(課題)

医学系の大学院博士課程の標準修業年限4年での学位取得者は半分程度であり、

特に臨床医学系で少ない傾向にあり、経済的負担の増大等が懸念される。その背景として、
論文の雑誌掲載を学位審査の要件としていることや、シーシス(いわゆる学位請求論文。
thesis)による学位審査を取り入れていることが考えられる。シーシスによる学位審査を
認めている大学は 15 大学(ジャーナルアクセプト後の学位審査との併用を含む。)あり、
論文の雑誌掲載までの期間が長期化していること等が考えられる。
(対応方策)

シーシスによる学位審査を認めている大学は 15 大学(ジャーナルアクセプ

ト後の学位審査との併用を含む。)あり、論文の雑誌掲載までの期間が長期化しているこ
と等を踏まえれば、シーシスによる学位審査にも一定の合理性があると考えられ、結果と
して、標準修業年限内での学位取得が可能になることが大学院進学の動機付けにつながる
ことが期待される。文部科学省では令和7年度より医学系の研究者の研究費と、研究に専
念できる環境整備に係る支援を行うこととしている8が、このように、研究者の人件費の
上乗せや、教育や診療といったエフォートを肩代わりする人材の雇用等に活用できる体制
構築を通じて、大学病院の医師の処遇改善、大学病院・医学部の研究環境改善が進むよう
支援していくことも必要である。
(課題)

大学・大学病院の知的アセットをフル活用する等の観点から、共同研究等の産学

連携を推進することは重要であり、円滑な産学連携のための環境整備が必要である。なお、
そのための取組として、最新研究・医療現場ニーズを熟知し、企業に対して研究者の紹介
を行う人材を確保する大学の例もある9。
(対応方策)産学連携を促進するために各大学等が独自に行う取組事例を周知するなど、各
大学におけるイノベーションマインドを涵養する取組を推進していく必要がある。
<診療(地域医療への貢献を含む)>
(課題)

大学病院は多くの医師を派遣して地域医療に貢献しており、こうした機能が今後

も必要に応じて適切に維持できるよう取り組んでいくことが重要。
(対応方策)

厚生労働省等で検討が進められているように、大学病院が有している機能と、

地域における医療資源を含めた医療提供体制全体の整理が必要である。また、大学病院は
広域な観点が求められる診療や医師少数区域での診療が維持できるよう、地域への多くの
医師の派遣を実施しているが、それらの大学病院が有している機能の実態を把握した上で、
今後も国として必要な支援を検討する。
(課題)

急速な少子高齢化の進展等によって、より質が高く効率的な医療提供体制を構築

していく必要がある。そのためには、医療DXを進め、医療情報の共有と利活用を推進す
8 「医学系研究支援プログラム」
(令和6年度補正予算:134 億円・基金)
9 第 14 回検討会にて、東京科学大学における「イノベーションプロモーター教員制度」等について発

表いただいた。

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