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資料4_第三次中間取りまとめ骨子(案) (4 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00020.html |
出典情報 | 今後の医学教育の在り方に関する検討会(令和5年度第14回 5/21)《文部科学省》 |
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ではなく、それぞれの特徴を生かした支援を行う。5
(課題)
大学病院を取り巻く様々な環境の変化によって、更なる研究時間の減少が懸念さ
れるため、研究環境を更に充実させる方策とともに、競争的研究費の申請書類作成の支援
や治験等の研究支援人材の養成・確保の支援が必要。また、研究者が研究に専念できる環
境を整備するため、バイアウト制度や PI 人件費に関する制度を医師が更に活用できるよ
う促進するべき。
(対応方策)
特に医師である研究者は、研究に割くことができるエフォートに限りがある
ことから、医師が支援人材やバイアウト制度等を活用することが、質的・量的に優れた研
究成果の創出につながりうるということを理解できるよう啓発に取り組むとともに、必要
に応じて、各大学における取組状況の把握等を行うことも検討する。また、中長期的な研
究支援人材の確保に当たっては、支援人材のトレーニングやキャリアアップの機会を整備
することも重要であるほか、バイアウト制度については、制度が未整備の場合は速やかな
整備が望まれるとともに、制度が整備済の場合も、積極的な利用を促すための取組を検討
する。
(課題)
Ph.D.を含む異分野の研究者との融合研究や国際共著論文の増加、多様な人材の
確保等について検討するべき。
(対応方策)
研究者としての自由な発想がより活性化されるよう、分野、組織、国境等の
垣根を越えて、組織として、研究者の流動性・多様性の向上に努めることが重要であるた
め、研究者間や組織間のマッチング等について課題の整理に取り組む。2
(課題)
5年生及び6年生の医学生のうち、大学病院で勤務する意向がある医学生は
31.0%である。勤務したい理由としては、「地域医療に貢献したい」が 73.0%と最も多く、
「研究力を向上したい」は 34.4%に留まっている。他方、大学病院以外の医療機関で勤務
したい理由としては、半数以上の学生が給与や労働環境の良さを挙げている6。加えて、
5年生及び6年生の医学生への調査7では、将来の大学院進学を希望する学生は4割程度
であり、その多くが専門研修終了後の進学を希望していることから、専門医としてのキャ
リア形成を優先する傾向がうかがえる。大学院進学を希望しない理由として、大学院や研
究に魅力を感じない、経済的負担が大きい、学位取得の必要性を感じないといった理由が
挙げられた。これらの結果から、今後、大学病院において医師を確保することがますます
困難になることが予想される。また、学位の授与は、大学病院の人材確保に繋がり得るも
のであるが、現在の医師の専門医志向は医師が大学院進学の時期を逸する原因となってい
るとの指摘がある。
(対応方策)
現在魅力が低迷している研究の観点でも、医師が大学病院での勤務に対して
魅力を感じられるよう、その方策について検討が必要である。また、専門研修期間中にお
5 「医学系研究支援プログラム」
(令和6年度補正予算:134 億円・基金)
6 「大学・大学病院の魅力向上・人材確保のための調査・研究」
(令和6年度)より。
7 「大学・大学病院の魅力向上・人材確保のための調査・研究」
(令和6年度)より。
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(課題)
大学病院を取り巻く様々な環境の変化によって、更なる研究時間の減少が懸念さ
れるため、研究環境を更に充実させる方策とともに、競争的研究費の申請書類作成の支援
や治験等の研究支援人材の養成・確保の支援が必要。また、研究者が研究に専念できる環
境を整備するため、バイアウト制度や PI 人件費に関する制度を医師が更に活用できるよ
う促進するべき。
(対応方策)
特に医師である研究者は、研究に割くことができるエフォートに限りがある
ことから、医師が支援人材やバイアウト制度等を活用することが、質的・量的に優れた研
究成果の創出につながりうるということを理解できるよう啓発に取り組むとともに、必要
に応じて、各大学における取組状況の把握等を行うことも検討する。また、中長期的な研
究支援人材の確保に当たっては、支援人材のトレーニングやキャリアアップの機会を整備
することも重要であるほか、バイアウト制度については、制度が未整備の場合は速やかな
整備が望まれるとともに、制度が整備済の場合も、積極的な利用を促すための取組を検討
する。
(課題)
Ph.D.を含む異分野の研究者との融合研究や国際共著論文の増加、多様な人材の
確保等について検討するべき。
(対応方策)
研究者としての自由な発想がより活性化されるよう、分野、組織、国境等の
垣根を越えて、組織として、研究者の流動性・多様性の向上に努めることが重要であるた
め、研究者間や組織間のマッチング等について課題の整理に取り組む。2
(課題)
5年生及び6年生の医学生のうち、大学病院で勤務する意向がある医学生は
31.0%である。勤務したい理由としては、「地域医療に貢献したい」が 73.0%と最も多く、
「研究力を向上したい」は 34.4%に留まっている。他方、大学病院以外の医療機関で勤務
したい理由としては、半数以上の学生が給与や労働環境の良さを挙げている6。加えて、
5年生及び6年生の医学生への調査7では、将来の大学院進学を希望する学生は4割程度
であり、その多くが専門研修終了後の進学を希望していることから、専門医としてのキャ
リア形成を優先する傾向がうかがえる。大学院進学を希望しない理由として、大学院や研
究に魅力を感じない、経済的負担が大きい、学位取得の必要性を感じないといった理由が
挙げられた。これらの結果から、今後、大学病院において医師を確保することがますます
困難になることが予想される。また、学位の授与は、大学病院の人材確保に繋がり得るも
のであるが、現在の医師の専門医志向は医師が大学院進学の時期を逸する原因となってい
るとの指摘がある。
(対応方策)
現在魅力が低迷している研究の観点でも、医師が大学病院での勤務に対して
魅力を感じられるよう、その方策について検討が必要である。また、専門研修期間中にお
5 「医学系研究支援プログラム」
(令和6年度補正予算:134 億円・基金)
6 「大学・大学病院の魅力向上・人材確保のための調査・研究」
(令和6年度)より。
7 「大学・大学病院の魅力向上・人材確保のための調査・研究」
(令和6年度)より。
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