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資料4_第三次中間取りまとめ骨子(案) (3 ページ)

公開元URL https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/koutou/124/mext_00020.html
出典情報 今後の医学教育の在り方に関する検討会(令和5年度第14回 5/21)《文部科学省》
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研究力低下の懸念を踏まえれば、特に医師が大学院に進学しやすくなるような方策を講じ
るべき。
(対応方策)

専門研修期間中においても博士課程への進学を両立できる臨床研究医コース

研修プログラムの推進等や、大学院生の TA・RA の充実の推進、経済的支援の強化に努め
る。また、教育・研究時間の確保も含めた大学病院における若手医師の勤務環境改善のほ
か、いわゆる「たすきがけ」型研修の充実等により大学病院との接点を増やすことや、幅
広い領域の疾患等を総合的に診ることができる医師の養成の推進など、地域の医療機関で
の実習の実施も含め、医学生に対する地域医療教育の更なる充実に取り組む。なお、厚生
労働省の「キャリア形成プログラム運用指針」によると、プログラムの履修の一時中断理
由として大学院進学が例示されているが、各都道府県のプログラムの要綱等に一時中断の
理由として大学院進学が含まれていない場合がみられることから、医師の多様なキャリア
形成を促進する観点からも、各都道府県がプログラムの柔軟な運用に取り組みやすくなる
よう、国は具体的な課題の抽出や対応策の検討等を推進していく必要がある。
(課題)

依然として一部の地域において医師の地域偏在が解消されていない中、地域の医

療需要に対応するためには、自治体、大学医学部・大学病院、地域の医療機関が一体とな
って、人材養成に取り組むことが必要である。特に、多様な症例に対応する地域の医療機
関等においては、地域の特性を理解しつつ総合的な診療能力を有する医師等が求められて
いる。
(対応方策)

自治体における地域の医療需要等を踏まえた要請・支援の下、大学医学部・

大学病院が多様な医療資源を活用しながら総合診療医等の総合的な臨床能力を有する医療
人材の育成を促進すべき。その際、common disease に対応する経験を増やす等の観点から、
大学病院内での実習だけでなく、地域の医療機関やへき地・離島での実習を充実させるべ
き。このような人材が大学病院を中心とした地域医療の環の中で派遣され活躍することで、
地域住民が安全・安心な医療を享受できるようにすべき。


研究

(課題)

人的・財政的に必ずしも規模は大きくないが、強みのある領域等で優れた研究成

果を上げている大学病院もあることを踏まえ、研究についても大学病院の役割に応じた多
様な支援が必要。
(対応方策)

原理・病態解明から治療法の創出まで広がり・波及効果の高い総合的な研究

力の向上を目指す大学については、大規模な研究大学に研究支援体制等も含めて多くの資
源を有していることから、我が国の医学研究全体を先導する拠点としての役割を担い、特
定の分野・領域に強みや特色のある取組を実施する大学については、個別の分野・領域に
おいて大規模な研究大学を凌ぐ実績を誇る例も見られることも踏まえ、機関間でのネット
ワーク等を活用して多くのデータや知見を連携することで臨床研究を推進し、特定の分
野・領域において相乗効果を発揮する共同研究拠点を担うことができるよう、一律の支援

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