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医師の働き方改革を目前にした消化器外科医の現状-アンケート結果報告- (5 ページ)
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出典情報 | 医師の働き方改革を目前にした消化器外科医の現状-アンケート結果報告-(2/25)《日本消化器外科学会》 |
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(出⾎,⼿術時間,合併症,郭清など)が低下することがある」が最も多く 63.3%であっ
た.「医療事故・インシデントはないが,しばしば⼿術の質が低下することがある」が
16.5%,
「疲労による医療事故・インシデントの経験がある」が 3.5%であった.⼀⽅で,
「影響しない」が 15.2%であった.
4.
労働時間を短縮させるためには
「医療事務を充実させる」が最も多く 67.6%であり,次いで「化学療法,終末期医療
などを他科へ依頼する」が 60.4%,
「主治医制度から交代勤務制へ変える」が 58.0%,
「担当患者数を減らす,もしくは外科医を増やす」が 52.7%であった(複数回答可)
(Fig.5).
5.
収⼊(賃⾦,報酬)
年間の総収⼊は 1,000〜1,500 万円未満の層が 34.6%,1,500〜2,000 万円未満の層が
41.1%であった.2,000 万円以上が 15.1%であり,1,000 万円未満は 9.2%であった.
主たる勤務先以外の兼業・アルバイトからの収⼊があると回答したものが 62.1%で
あり,その理由として「⾦銭のため」が最も多く 82.9%であり,次いで「病院依頼によ
る地域医療⽀援等のため」が 46.1%であった(複数回答可).
収⼊における兼業の割合が全収⼊の 30%以上と回答したものが 62.9%であり,50%
以上(収⼊の半分を兼業に依存)と回答したものが 36.8%であった.
賃⾦に関する満⾜度に関しては,
「やや不満⾜である」が最も多く 48.3%と半数を占
め,「全く不満⾜である」が 28.4%,
「満⾜している」が 23.3%であった.賃⾦体制の
問題点として,「⼿術に対する特殊技能⼿当を⽀給すべき」が最も多く 75.9%であり,
次いで「他科との⽐較で割安感が強い」が 64.1%,
「超過勤務の賃⾦が⼗分に⽀払われ
ていない」が 57.4%であった.(複数回答可)
現在の消化器外科⼿術の診療報酬(保険点数)に関して,診療報酬として不⼗分である
が最も多く 72.9%であり,適正であるが 16.2%,診療報酬として⼗分すぎる(⾼すぎ
る)が 0.3%であった.
6.
休⽇・深夜・時間外加算1およびインセンティブの導⼊
⽉あたりの時間外・休⽇の緊急⼿術の回数は,1〜2 回が最も多く 47.6%であり,0 回
が 24.5%,3〜5 回が 23.0%であった.
施設として休⽇・深夜・時間外加算1を導⼊していると回答したものが,64.7%であ
った(Fig.6-A).
「休⽇・深夜・時間外加算」は,平成 26 年度(2014 年)の診療報酬改定において,
休⽇・時間外・深夜に⾏われる緊急⼿術・処置に対して⼤幅な加算の増額を⾏うことで,
外科医の過重労働に対する配慮,待遇改善を背景・⽬的として制定されたものである.
休⽇・時間外・深夜加算は 1 と 2 に分類され,従来の加算に当たる「2」については多
5
た.「医療事故・インシデントはないが,しばしば⼿術の質が低下することがある」が
16.5%,
「疲労による医療事故・インシデントの経験がある」が 3.5%であった.⼀⽅で,
「影響しない」が 15.2%であった.
4.
労働時間を短縮させるためには
「医療事務を充実させる」が最も多く 67.6%であり,次いで「化学療法,終末期医療
などを他科へ依頼する」が 60.4%,
「主治医制度から交代勤務制へ変える」が 58.0%,
「担当患者数を減らす,もしくは外科医を増やす」が 52.7%であった(複数回答可)
(Fig.5).
5.
収⼊(賃⾦,報酬)
年間の総収⼊は 1,000〜1,500 万円未満の層が 34.6%,1,500〜2,000 万円未満の層が
41.1%であった.2,000 万円以上が 15.1%であり,1,000 万円未満は 9.2%であった.
主たる勤務先以外の兼業・アルバイトからの収⼊があると回答したものが 62.1%で
あり,その理由として「⾦銭のため」が最も多く 82.9%であり,次いで「病院依頼によ
る地域医療⽀援等のため」が 46.1%であった(複数回答可).
収⼊における兼業の割合が全収⼊の 30%以上と回答したものが 62.9%であり,50%
以上(収⼊の半分を兼業に依存)と回答したものが 36.8%であった.
賃⾦に関する満⾜度に関しては,
「やや不満⾜である」が最も多く 48.3%と半数を占
め,「全く不満⾜である」が 28.4%,
「満⾜している」が 23.3%であった.賃⾦体制の
問題点として,「⼿術に対する特殊技能⼿当を⽀給すべき」が最も多く 75.9%であり,
次いで「他科との⽐較で割安感が強い」が 64.1%,
「超過勤務の賃⾦が⼗分に⽀払われ
ていない」が 57.4%であった.(複数回答可)
現在の消化器外科⼿術の診療報酬(保険点数)に関して,診療報酬として不⼗分である
が最も多く 72.9%であり,適正であるが 16.2%,診療報酬として⼗分すぎる(⾼すぎ
る)が 0.3%であった.
6.
休⽇・深夜・時間外加算1およびインセンティブの導⼊
⽉あたりの時間外・休⽇の緊急⼿術の回数は,1〜2 回が最も多く 47.6%であり,0 回
が 24.5%,3〜5 回が 23.0%であった.
施設として休⽇・深夜・時間外加算1を導⼊していると回答したものが,64.7%であ
った(Fig.6-A).
「休⽇・深夜・時間外加算」は,平成 26 年度(2014 年)の診療報酬改定において,
休⽇・時間外・深夜に⾏われる緊急⼿術・処置に対して⼤幅な加算の増額を⾏うことで,
外科医の過重労働に対する配慮,待遇改善を背景・⽬的として制定されたものである.
休⽇・時間外・深夜加算は 1 と 2 に分類され,従来の加算に当たる「2」については多
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