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総-6 条件及び期限付き承認を受けた再生医療等製品の保険適用について[774KB] (7 ページ)
出典
公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_57671.html |
出典情報 | 中央社会保険医療協議会 総会(第608回 5/14)《厚生労働省》 |
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17. 臨床成績
本品群
プラセボ群
(63例)
(62例)
60.67±15.55 63.01±17.01
ベースライン
(63例)
(59例)
100m歩行/ 投与後52週ま -6.65±14.54 -4.18±18.46
走行時間
での変化量
(59例)
(57例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-3.29[-8.28,1.70]
[95%CI]
3.17±1.01
3.37±1.09
ベースライン
(63例)
(61例)
4段階段昇り 投与後52週ま -0.41±0.85 -0.12±1.28
時間
での変化量
(62例)
(60例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.36[-0.71,-0.01]
[95%CI]
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国際共同第Ⅲ相臨床試験(SRP-9001-301試験)
4歳以上8歳未満であり、抗AAVrh74抗体を有しない男性
の歩行可能なデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)
患者を対象として本品の有効性及び安全性を評価するプ
ラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。DMD遺伝子の
エクソン1-17に変異のある患者、インフレーム欠失、イ
ンフレーム重複及び臨床的意義不明の変異のある患者、
エクソン45に完全に含まれている変異のある患者は除外
された。125例が本品群(63例[日本人2例])又はプラセ
ボ群(62例[日本人2例])にランダムに割り付けられた。
本品は、1.33×1014vg/kgの用量で単回静脈内投与した。
(1)有効性評価(パート1)3)
1. 主 要評価項目(ノース・スター歩行能力評価(North
Star Ambulatory Assessment(NSAA)総スコア):
ベースラインから本品投与後52週までの変化量につい
て、調整済み平均値の群間差[95%CI]は0.65[-0.45,
1.74]であり、統計的に有意な差は認められず、本
品群のプラセボ群に対する優越性は示されなかった
(データカットオフ日:2023年9月13日)。
NSAA総スコアのベースラインから投与後52週までの変化量
本品群
プラセボ群
平均値±
23.10±3.75 22.82±3.78
標準偏差
(63例)
(62例)
ベースライン
範囲
(14,32)
(15.5,30)
(最小,最大)
平均値±
2.52±3.31
1.86±3.18
投与後52週ま
標準偏差
(63例)
(61例)
範囲
での変化量
(-8,10) (-5,8.5)
(最小,最大)
調整済み平均値の
0.65[-0.45,1.74]
群間差[95%CI]
0.2441
p値*
平均値±標準偏差
*
:投与群、年齢、時点、投与群と時点の交互作用、スクリー
ニング時のNSAA総スコア、副次評価項目のベースライ
ン値、副次評価項目のベースライン値と時点の交互作用
を共変量とし、分散共分散構造として無構造を仮定した
反復測定混合効果モデル
(2)安全性評価4)
パート1の本品投与12カ月後までに、本品群で62例(98.4%)
に有害事象が発現し、48例(76.2%)に副作用が発現した。
本品群で発現割合が10%以上であった副作用は、嘔吐34例
(54.0%)
、悪心20例(31.7%)
、食欲減退17例(27.0%)
、
グルタミン酸脱水素酵素増加15例(23.8%)、発熱10例
(15.9%)
、上腹部痛8例(12.7%)であった。
18. 原理・メカニズム
18.1 作用機序
静脈内に投与された本品は、患者の横隔膜を含む骨格筋
細胞及び心筋細胞等に感染し、筋細胞において機能性の
デランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジス
トロフィンタンパク質を効率的に発現することで、ジスト
ロフィン遺伝子変異を有するデュシェンヌ型筋ジストロ
フィーに対する作用を示すと考えられている。なお、本
品に搭載された遺伝子発現構成体は、標的細胞の染色体
に組み込まれることなくエピソームとして核内に存在し、
デランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジス
トロフィンタンパク質は長期間安定して発現する5)、6)。
18.2 薬理作用
ジストロフィン遺伝子変異を有するマウス及びラットの
疾患モデルにおいて、本品を静脈内に投与することで、デ
ランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジスト
ロフィンタンパク質の骨格筋及び心筋における発現、筋
細胞膜への局在及び筋機能の改善が確認された5)、6)。
:有 意水準両側5%、投与群、年齢、時点、投与群と時点
の交互作用、ベースラインのNSAA総スコア、ベースラ
インのNSAA総スコアと時点の交互作用を共変量とし、
分散共分散構造として無構造を仮定した反復測定混合効
果モデル
2. 副次的評価項目
運動機能の評価項目について、床上起き上がり時間、
10m歩行/走行時間、100m歩行/走行時間及び4段階段
*
昇り時間のベースラインから本品投与後52週までの変
化量は、以下のとおりであった(データカットオフ日:
2023年9月13日)。
運動機能評価項目のベースラインから本品投与後52週までの
変化量
本品群
プラセボ群
(63例)
(62例)
3.52±0.81
3.60±0.68
ベースライン
(63例)
(62例)
床上起き上 投与後52週ま -0.26±0.95 0.39±1.39
がり時間
での変化量
(63例)
(61例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.64[-1.06,-0.23]
[95%CI]
4.82±0.79
4.92±0.73
ベースライン
(63例)
(62例)
10m歩行/ 投与後52週ま -0.34±0.69 0.09±1.03
走行時間
での変化量
(63例)
(61例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.42[-0.71,-0.13]
[95%CI]
19. 貯蔵方法及び有効期間等
19.1 貯蔵方法
-60℃以下
19.2 有効期間
24箇月(患者用個装箱上の使用期限内に使用すること)
21. 承認条件及び期限
本品は条件及び期限が付された品目である。
21.1 承認条件
21.1.1 条件及び期限付承認後に改めて行う本品の製造販売
承認申請までの期間中は、本品の長期の有効性及び安全
性の確認を目的とした臨床試験並びに本品を使用する全
症例を対象とした製造販売後調査により製造販売後承認
条件評価を行うこと。
21.1.2 デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関する十分な知
識及び経験を有する医師が、本品の臨床試験成績及び有
害事象等の知識を十分に習得した上で、デュシェンヌ型
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(4)
本品群
プラセボ群
(63例)
(62例)
60.67±15.55 63.01±17.01
ベースライン
(63例)
(59例)
100m歩行/ 投与後52週ま -6.65±14.54 -4.18±18.46
走行時間
での変化量
(59例)
(57例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-3.29[-8.28,1.70]
[95%CI]
3.17±1.01
3.37±1.09
ベースライン
(63例)
(61例)
4段階段昇り 投与後52週ま -0.41±0.85 -0.12±1.28
時間
での変化量
(62例)
(60例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.36[-0.71,-0.01]
[95%CI]
17.1 有効性及び安全性に関する試験
17.1.1 国際共同第Ⅲ相臨床試験(SRP-9001-301試験)
4歳以上8歳未満であり、抗AAVrh74抗体を有しない男性
の歩行可能なデュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)
患者を対象として本品の有効性及び安全性を評価するプ
ラセボ対照二重盲検比較試験を実施した。DMD遺伝子の
エクソン1-17に変異のある患者、インフレーム欠失、イ
ンフレーム重複及び臨床的意義不明の変異のある患者、
エクソン45に完全に含まれている変異のある患者は除外
された。125例が本品群(63例[日本人2例])又はプラセ
ボ群(62例[日本人2例])にランダムに割り付けられた。
本品は、1.33×1014vg/kgの用量で単回静脈内投与した。
(1)有効性評価(パート1)3)
1. 主 要評価項目(ノース・スター歩行能力評価(North
Star Ambulatory Assessment(NSAA)総スコア):
ベースラインから本品投与後52週までの変化量につい
て、調整済み平均値の群間差[95%CI]は0.65[-0.45,
1.74]であり、統計的に有意な差は認められず、本
品群のプラセボ群に対する優越性は示されなかった
(データカットオフ日:2023年9月13日)。
NSAA総スコアのベースラインから投与後52週までの変化量
本品群
プラセボ群
平均値±
23.10±3.75 22.82±3.78
標準偏差
(63例)
(62例)
ベースライン
範囲
(14,32)
(15.5,30)
(最小,最大)
平均値±
2.52±3.31
1.86±3.18
投与後52週ま
標準偏差
(63例)
(61例)
範囲
での変化量
(-8,10) (-5,8.5)
(最小,最大)
調整済み平均値の
0.65[-0.45,1.74]
群間差[95%CI]
0.2441
p値*
平均値±標準偏差
*
:投与群、年齢、時点、投与群と時点の交互作用、スクリー
ニング時のNSAA総スコア、副次評価項目のベースライ
ン値、副次評価項目のベースライン値と時点の交互作用
を共変量とし、分散共分散構造として無構造を仮定した
反復測定混合効果モデル
(2)安全性評価4)
パート1の本品投与12カ月後までに、本品群で62例(98.4%)
に有害事象が発現し、48例(76.2%)に副作用が発現した。
本品群で発現割合が10%以上であった副作用は、嘔吐34例
(54.0%)
、悪心20例(31.7%)
、食欲減退17例(27.0%)
、
グルタミン酸脱水素酵素増加15例(23.8%)、発熱10例
(15.9%)
、上腹部痛8例(12.7%)であった。
18. 原理・メカニズム
18.1 作用機序
静脈内に投与された本品は、患者の横隔膜を含む骨格筋
細胞及び心筋細胞等に感染し、筋細胞において機能性の
デランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジス
トロフィンタンパク質を効率的に発現することで、ジスト
ロフィン遺伝子変異を有するデュシェンヌ型筋ジストロ
フィーに対する作用を示すと考えられている。なお、本
品に搭載された遺伝子発現構成体は、標的細胞の染色体
に組み込まれることなくエピソームとして核内に存在し、
デランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジス
トロフィンタンパク質は長期間安定して発現する5)、6)。
18.2 薬理作用
ジストロフィン遺伝子変異を有するマウス及びラットの
疾患モデルにおいて、本品を静脈内に投与することで、デ
ランジストロゲン モキセパルボベク マイクロジスト
ロフィンタンパク質の骨格筋及び心筋における発現、筋
細胞膜への局在及び筋機能の改善が確認された5)、6)。
:有 意水準両側5%、投与群、年齢、時点、投与群と時点
の交互作用、ベースラインのNSAA総スコア、ベースラ
インのNSAA総スコアと時点の交互作用を共変量とし、
分散共分散構造として無構造を仮定した反復測定混合効
果モデル
2. 副次的評価項目
運動機能の評価項目について、床上起き上がり時間、
10m歩行/走行時間、100m歩行/走行時間及び4段階段
*
昇り時間のベースラインから本品投与後52週までの変
化量は、以下のとおりであった(データカットオフ日:
2023年9月13日)。
運動機能評価項目のベースラインから本品投与後52週までの
変化量
本品群
プラセボ群
(63例)
(62例)
3.52±0.81
3.60±0.68
ベースライン
(63例)
(62例)
床上起き上 投与後52週ま -0.26±0.95 0.39±1.39
がり時間
での変化量
(63例)
(61例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.64[-1.06,-0.23]
[95%CI]
4.82±0.79
4.92±0.73
ベースライン
(63例)
(62例)
10m歩行/ 投与後52週ま -0.34±0.69 0.09±1.03
走行時間
での変化量
(63例)
(61例)
調整済み平均
(秒)
値の群間差*
-0.42[-0.71,-0.13]
[95%CI]
19. 貯蔵方法及び有効期間等
19.1 貯蔵方法
-60℃以下
19.2 有効期間
24箇月(患者用個装箱上の使用期限内に使用すること)
21. 承認条件及び期限
本品は条件及び期限が付された品目である。
21.1 承認条件
21.1.1 条件及び期限付承認後に改めて行う本品の製造販売
承認申請までの期間中は、本品の長期の有効性及び安全
性の確認を目的とした臨床試験並びに本品を使用する全
症例を対象とした製造販売後調査により製造販売後承認
条件評価を行うこと。
21.1.2 デュシェンヌ型筋ジストロフィーに関する十分な知
識及び経験を有する医師が、本品の臨床試験成績及び有
害事象等の知識を十分に習得した上で、デュシェンヌ型
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