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参考資料 新型インフルエンザ等対策政府行動計画の改定に向けた意見 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38893.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第107回 3/21)《厚生労働省》
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このように、2012 年の中東呼吸器症候群(MERS)など病原性の高い
感染症が広がる事例も含めて、様々な感染症が国際的に拡大する事態
が発生しており、新たな感染症の出現のおそれは現実の脅威として考
える必要がある。
さらに、現在でも、高病原性鳥インフルエンザウイルスの鳥からほ乳
類への感染が確認されている。WHO は、本年7月の声明で、鳥よりも生
物学的にヒトに近いほ乳類への感染により、ウイルスがより容易にヒ
トに感染するよう適合するおそれがあると懸念を示している。加えて、
一部のほ乳類においてウイルスが混合するおそれがあり、結果として、
ヒト・動物いずれにとってもより有害なウイルスの出現につながるお
それもあると警戒を促している。
引き続き世界が、新興感染症等の発生のおそれに直面していること
や、感染症危機が広がりやすい状況に置かれていることを改めて認識
する必要がある。
こうした新興感染症等の発生時期を正確に予知することは困難であ
り、また、発生そのものを阻止することは不可能である。このため、い
かに事前に感染症危機に備え、より万全な体制を整えるかということ
が、対応するための重要な視点となる。
・パンデミック予防など
(パンデミック予防など)
また、パンデミックを引き起こす病原体として人獣共通感染症であ
るものも想定される。パンデミックを予防するためにも、
「ワンヘルス」
の考え方により、単にヒトの病気等に着目するだけではなく、ヒト、動
物、環境の分野横断的な取組が求められる。ワンヘルス・アプローチの
推進により、人獣共通感染症に対応することも重要な観点である。
こうした観点からは、平時からこうした取組を進めるとともに、感染
症危機に備えた体制を整え、新興感染症等の早期探知、速やかな初動対
応を行うことが重要となる。
このほか、既知の感染症であっても、特定の種類の抗微生物薬が効き
にくくなる又は効かなくなる薬剤耐性(AMR)を獲得することにより、
将来的な感染拡大によるリスクが増大するものもある。
こうした AMR 対
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