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総ー4○個別事項(その7)について (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00226.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第567回 11/24)《厚生労働省》
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WHOがん疼痛ガイドライン
○ WHOがん疼痛ガイドラインは、オピオイドを含むがん疼痛治療法のさらなる普及だけでなく、安全性に関
しても幅広く網羅され世界的な視点に立脚したガイドライン。(初版:1968年、2018年に改訂)
○ ガイドラインは7つの基本原則と推奨から構成されており、推奨には鎮痛薬、鎮痛補助薬、骨転移による
痛みについての治療法が挙げられている。
○ 特に、骨転移による痛みについての対処法として、ビスホスホネートと放射線治療が挙げられている。

【がん疼痛マネジメントの基本原則】
① 疼痛治療の目標
(患者にとって許容可能な生活の質を維持できるまで痛みを軽減する)
② 包括的な評価
(がん疼痛マネジメントの最初のステップは患者を評価することである)
③ 安全性の保障
④ がん疼痛マネジメントは薬物療法が含まれるが、心理社会的および
精神的ケアも含まれうる
⑤ オピオイドを含む鎮痛薬は、いずれの国でも使用できるべきである
⑥ 鎮痛薬は、「経口的に」「時間を決めて」「患者ごとに」「細かい配慮を
もって」投与する
⑦ がん疼痛治療は、がん治療の一部として考えられる

【推奨のサマリー】
導入

臨床的評価および痛みの重症度
に応じて、非ステロイド性抗炎症
(NSAIDs)、アセトアミノフェン、お
よびオピオイドを単独でまたは組
み合わせて使用すべきである

維持療法

臨床的疼痛評価および痛みの強
さに応じて、どのオピオイドが選択
されてもよい

ステロイ


必要に応じて疼痛管理を達成する
ために鎮痛補助薬としてステロイ
ドを投与することがある

ビスホス
ホネート

骨転移による骨痛を予防および治
療するために、ビスホスホネートを
使用すべきである

放射線
治療

骨転移による痛みに対する放射線
治療の適応があり、実施可能な場
合には単回照射放射線治療を使
用すべきである

鎮痛薬

鎮痛補助


骨転移に
よる痛み

出典:WHO Guidelines for the pharmacological and radiotherapeutic management of cancer pain in adults and adolescents 2018、
日本緩和医療学会 がん疼痛の薬物療法に関するガイドライン(2020年版)

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