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○調剤(その2)について 総-3 (83 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00221.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第562回 11/8)《厚生労働省》
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課題①
(調剤医療費における課題)
• 「患者のための薬局ビジョン」の策定以降、患者本位の医薬分業を目指し、かかりつけ薬剤師・薬局を推進するために累
次にわたる調剤報酬の改定を行っているが、調剤医療費の構造を踏まえると、かかりつけ機能の推進のほか、医薬品の
供給拠点として必要な体制維持も薬局にとって一層重要となっている。
(かかりつけ薬剤師の推進について)
• かかりつけ薬剤師指導料は一部の薬学管理料が算定できないが、かかりつけ薬剤師指導料を算定する薬剤師は、医療
機関等に対する情報提供、吸入指導やインスリンの手技の指導を多く実施している。
• 服薬管理指導料の特例(かかりつけ薬剤師と連携する他の薬剤師が対応した場合)について、算定する薬局数、
算定件数は限られており、連携する薬剤師は1名のみで、患者への事前の同意等が必要となる。
(薬局・薬剤師の夜間・休日対応について)
• 薬局における夜間・休日対応は、薬剤師の負担の大きさのほか、勤務人数に余裕がない、負担が偏る等の課題があった。
常勤換算薬剤師数が2人以下の薬局は全体の49%であるが、そのような薬局は夜間・休日対応ができない割合が高い。
• 夜間・休日対応など薬局の体制については、自局や所属するグループのホームページでの周知が多いが、地域の関係
者へのわかりやすい周知のために、地域の薬剤師会が必要な情報を管理して公表している取組もある。
(調剤後のフォローアップについて)
• 心不全、認知症、糖尿病など地域包括診療料の対象疾患について、診療所・病院からの薬局薬剤師によるフォローアッ
プのニーズが高い傾向にある。
• 心不全のフォローアップについては、第2期循環器対策推進基本計画において、かかりつけ薬剤師・薬局による服薬アド
ヒアランスの向上に資する薬学的管理・指導が取り組むべき施策とされており、医療機関と薬局が連携して患者フォロー
アップを実施し、再入院等の悪化を回避につなげる取組が行われている。
• 糖尿病治療薬のフォローアップについては、調剤後薬剤管理指導加算の対象となっている特定の薬剤の場合のみなら
ず、服薬アドヒアランスに関連する場合に薬剤師へフォローアップを指示する医療機関が多い。
• 60歳以上では電話でのフォローアップのニーズが高いが、60歳未満では電子メールやアプリなど情報通信機器を利用し
た様々な方法でのニーズが高い。

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