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資料1_「今後のがん研究のあり方について」報告書案(暫定版) (18 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34935.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第14回 8/30)《厚生労働省》
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(5)複数分野にまたがる研究(一部再掲)
(5-1)がんの本態解明
(現状・課題)
新しい予防・診断・治療法を創出するためには、それらの根底となるがんの
本態についての理解を深める研究を着実に進展させることが重要である。ゲ
ノム、トランスクリプトーム、エピゲノム、プロテオーム、メタボローム技術
などのオミックス解析技術の進展に伴い、臨床サンプルを用いた網羅的なデ
ータ取得が高度化し、ヒトでのデータが充実してきている。また、非患者を含
むゲノム解析等のデータが蓄積してきた。一方で、前がん病変を含む超早期・
微小がんの分子生物学的プロファイルに基づく発がんや再発機構の解明が未
だ不十分であり、ゲノム・マルチオミックス解析の結果が個体全体での表現型
を十分に説明できていない。
(具体的研究事項)
 非患者を含んだビックデータの利用などを通じ、未知の内的・外的な要因
等の同定と、がんの発生や形質維持の機構を究明する研究
 がんの発生から進展における多様なデータを統合した数理的なモデルや、
病態解明・治療介入標的の探索や治療薬開発に資する動物・非動物系モデ






ルの開発研究
がんにおけるエピゲノムや遺伝子翻訳後修飾の制御等の機能喪失や獲得
の機構や意義を解明する研究
多層的なデータを活用したがんの予防・診断・治療・創薬等に資するがん
の生物学的特性に関する研究
免疫療法におけるがんプレシジョン医療の実現に資する、がん細胞と宿
主免疫応答の多様性を考慮した発がん機構の解明と治療標的探索につい
ての研究
がんの発生、進展、転移、再発、治療抵抗性の獲得などにおけるがんの動
態を解明する研究

(5-2)シーズ探索・育成
(現状・課題)
シーズ探索は、新たながんの予防、診断、治療法開発の基点である。オミッ
クス解析技術の進展に伴う多様な情報の蓄積、構造生物学、情報科学、免疫学
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