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資料1_「今後のがん研究のあり方について」報告書案(暫定版) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34935.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第14回 8/30)《厚生労働省》
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がん医療提供体制の格差に関する研究

(4)ライフステージやがんの特性に着目した研究(一部再掲)
(現状・課題)
(1)から(3)までの各分野において、ライフステージやがんの特性によ
り、患者とその家族のニーズが異なることを認識する必要があり、それぞれに
対応した研究が求められている。
希少がん及び難治性がんについては、法第 19 条第2項に「罹患している者
の少ないがん及び治癒が特に困難であるがんに係る研究の促進については必
要な配慮がなされるものとする」と明記されている。希少がんについては、ド
ラッグラグ・ドラッグロスが指摘されており、患者数及び研究者の数も限られ
るため、新たな臨床試験の手法の確立が求められる。難治性がんについては、
早期発見手法の開発や、浸潤・転移といったがんの特性を解明し克服する研究
を推進する必要がある。
小児・AYA 世代のがんにおいては、その希少性も一因となり臨床試験のハー
ドルが高いこと、成人のがんと比較して病態が特殊であることから研究開発
が進まず、希少がんと同じくドラッグラグ・ドラッグロスが指摘されている。
また、晩期合併症や長期的な QOL に着目した研究も求められる。
現在増加している高齢者のがん患者は、多様な合併症や認知機能の低下、治
療自体による身体的負担等、それぞれの身体的状況や意思決定能力を考慮し
た対応が特に求められている。根治や生存期間の延長だけでなく QOL の維持、
向上にも重点を置いた最適な治療法の研究を推進する必要がある。
(4-1)希少がん及び難治性がん
(具体的研究事項)
 社会的要請の高いいくつかのがん種について、フラッグシップとなるよ
うなプロジェクト




希少がん、難治性がん等のいまだ予後不良な疾患における新規薬剤、治療
法の開発に関する研究
ドラッグラグ・ドラッグロスの解消に向けた、未承認薬や適応外薬の実用
化に関する臨床試験
リアルワールドデータの活用等により少数例で新規治療法の有効性を検
証できる臨床試験の手法に関する研究
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