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資料1_これまでの意見のまとめ (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34414.html
出典情報 今後のがん研究のあり方に関する有識者会議(第13回 7/27)《厚生労働省》
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第10~12回会議でいただいた主なご意見
(1)がんの本態解明に関する研究


健常者を含んだビックデータの利用などを通じて、未知の内的・外的な要因の同定などがんの発生の原因と、そ
の形質の維持機構を究明する研究は必要ではないか。



ゲノム、トランスクリプトーム、エピゲノム、プロテオーム、メタボローム技術などのオミクス技術の進展に伴
い臨床サンプルを用いた網羅的なデータ取得が高度化し充実してきたが、これらのデータが個体レベルでのがん
の動態を十分に説明しきれていないため、がんの発生から進展における多様なデータの統合した数理的なモデル
構築や、病態解明・治療介入標的の探索や治療薬開発に資する動物・非動物系モデルの開発研究を推進すべきで
はないか。



がんの発生、進展、転移、再発、治療抵抗性の獲得など変化におけるがん細胞・がん組織の多様性や可塑性、微
小環境について、一分子レベルから時系列で解析し、さらに個体内レベルでの解析へと拡張しながら、個体にお
けるがんの動態を解明する研究が必要ではないか。



がんにおけるエピゲノムや遺伝子翻訳後修飾の制御等の機能喪失や獲得の機構や、意義についての解明により、
それに基づく新たな治療標的の探索を推進してはどうか。



単一細胞RNA解析や空間発現プロファイル解析などの先端的生命科学と、イメージング工学、計算科学、材料
工学、物理学、工学、情報科学等の先端分野との異分野融合によりがんの本態を解明する研究を引きつづき推進
すべきではないか。



がん微小環境や宿主免疫応答において、がん細胞、免疫細胞および細胞間相互作用等の三次元や時間軸による変
化をとらえること等による、発がんにおける免疫反応の本態を解明し、がん治療へつなげる研究が重要ではない
か。



年齢層別のがんの特性に基づく、個別化予防や治療への展開を目指した標的の探索・同定研究およびその成果の
医療応用を推進するための研究が必要ではないか。
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