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参考資料3 令和3年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「新規及び既存の放射線診療に対応する放射線防護の基準策定のための研究」分担研究報告書 (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000211244_00004.html
出典情報 医療放射線の適正管理に関する検討会(第2回 1/26)《厚生労働省》
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τ:実効線量率定数( µSv・m2/(MBq・h)) Ir-192:0.117,Co-60:0.305

A:線源強度(MBq)

Ir-192:370×103,Co-60:74×103

F:収納容器の透過率 Ir-192:1.034×10-5,Co-60:1.645×10-4
d:距離(m) 線源からの距離
実効線量率の算出は,マイクロセレクトロン HDR(エレクタ社製)と MultiSource
(ベービッヒ社製)で行った.マイクロセレクトロン HDR は,国内で最も多く使用
されており,Ir-192 線源が使用できる.MultiSource は Ir-192 と Co-60 のどちらの
線源も使用できるが,漏洩線量が最も高くなる Co-60 線源で算出した.収納容器の
材 質 は タ ン グ ス テ ン で そ の 厚 み は , マ イ ク ロ セ レ ク ト ロ ン HDR-V3 で 6 cm ,
MultiSource で 10.4 cm とした(製造販売業者より提供).
② 医療法施行規則第30条の3を満たした装置からの被ばく線量
RALS 室で CT 検査のみを受ける場合の RALS 線源にくわえて,同室に貯蔵されてい
る診療用放射線照射器具からの被ばく線量を計算により算出した.後者については,
医療法施行規則第30条の9(貯蔵施設)
(文末の補足資料を参照.)において「診療
用放射線照射装置,診療用放射線照射器具,診療用放射性同位元素又は陽電子断層
撮影診療用放射性同位元素を貯蔵する施設(以下「貯蔵施設」という.)の構造設備
の基準は,次のとおりとする.(中略)


貯蔵施設には,次に定めるところに適合する貯蔵容器を備えること.ただし,
扉,ふた等を開放した場合において 1 m の距離における実効線量率が 100 µSv/h
以下になるように遮へいされている貯蔵箱等に診療用放射線照射装置又は診療
用放射線照射器具を貯蔵する場合は,この限りでない.



貯蔵時において 1 m の距離における実効線量率が 100 µSv/h 以下になるよ

うに遮へいすることができるものとすること.(以下略)」
と規定されていることにより,同室における使用の届出を行っている診療用放射線
照射器具(I-125, Au-198 等)の線量も計算した.
2-3.RALS 室 CT の安全な運用方法の検討
RALS 室 CT を外照射の治療計画や画像診断など,4号通知で示す「RALS 室に備え
られたエックス線装置を除く放射線診療装置等による診療の補助等が目的である.」
以外に使用する場合,RALS 装置に収納された線源(または貯蔵箱等に貯蔵された診
療用放射線照射器具)によって,患者が被ばくする可能性がある.よって,医療施設

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