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参考資料3 令和3年度 厚生労働科学研究費補助金(地域医療基盤開発推進研究事業)「新規及び既存の放射線診療に対応する放射線防護の基準策定のための研究」分担研究報告書 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000211244_00004.html
出典情報 医療放射線の適正管理に関する検討会(第2回 1/26)《厚生労働省》
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画像診断の用途で使用できない.よって,RALS 室 CT を使用する頻度が低くなるた
め,RALS 室 CT を導入できないことが,IGBT の普及を妨げる要因の一つとなってい
る.
RALS 室 CT を治療計画や画像診断など他の目的に使用する場合,RALS 装置に収納
されている線源からの漏洩線量によって,患者が被ばくする可能性がある.そのた
め患者の被ばく線量を評価し,かつ可能な限り被ばく線量を低減できる対策をとる
ことが前提となる.
本研究の目的は,RALS 室 CT を他の目的で使用する要望を把握すること,次に RALS
装置からの漏洩線量を評価すること,くわえて患者の安全を担保した医療施設での
運用方法を提案することである.もって,IGBT を含めた画像誘導放射線治療をより
一層普及させていくことである.
2.研究方法
2-1.RALS 室 CT に関するアンケート調査
RALS 室 CT を有効活用することは,IGBT のより一層の普及につながると考えられ
る.よって,国内の高線量率密封小線源治療を実施する施設にアンケート調査を行
った.RALS 室 CT を他の用途に利用することの要望にくわえて,RALS 装置からの漏
洩線量など,下記の項目に関するアンケートを実施した.回答期間は 2021 年 12 月
17 日から 2022 年 2 月 7 日まで,対象は RALS 装置を有する約 150 施設である.
(1) 回答者情報
(2) RALS 装置の仕様
(3) RALS 装置からの漏洩線量
(4) RALS 装置の使用状況
(5) RALS 室 CT の設置の有無や使用日数
(6) RALS 室 CT を他の目的に使用する希望調査
2-2.漏洩線量計算による RALS 装置からの被ばく線量の算出
RALS 室に入室した患者が CT 検査のみを受ける場合に,RALS 装置に収納された線
源からの被ばく線量を見積もるため,①RALS 装置の収納容器の構造を基にした被ば
く線量と②医療法施行規則第30条の3(診療用放射線照射装置の防護)
(文末の補
足資料を参照.)を満たした装置からの被ばく線量を算出した.
① RALS 装置の収納容器の構造を基にした被ばく線量
RALS 装置からの被ばく線量を算出するため,収納容器表面の実効線量率 E( µSv/h)
を下式により算出した 5).

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