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資料1-3 かかりつけ医機能に関する主な意見 (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00032.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第93回 11/28)《厚生労働省》
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「社会保障審議会医療部会」及び「第8次医療計画等に関する検討会」における主な意見
(有事と平時)
・ かかりつけ医機能とは平時における患者への対応を前提としたものであり、平時と有事を混同して議論を進めるべきではない。
・ コロナ禍におけるかかりつけ医機能に関する指摘を受けて平時のかかりつけ医の制度整備の議論をするのは不適切である。
・ かかりつけ医機能については、平時と有事併せて議論すべき。
・ コロナ禍ではかかりつけ医のいない若年層の感染が拡大し、休日夜間の初期対応を行う医療機関の確保や自宅療養支援という課題がある。
・ コロナ禍で露呈した医療提供体制の脆弱さを問題視する声については、どんなウイルスなのか、どんな感染予防対策をすればよいのか分かっておら
ず、マスクも感染防護具も不足していた、初期の一時期の状況のことを指しているものに過ぎず、この時期のみに着目して日本の医療提供体制を
議論しては、問題の核心を突くことはできない。
・ コロナ禍は、ワクチン接種や自宅療養者の増加を背景として、国民の中でかかりつけ医が着目されるきっかけになったのは確かと思われる。
・ ウイルスの性質が未知で感染防護具もなく、PCR検査もできないような第1~3波の頃の話と、オミクロン株になった今では状況は異なっており、
今では地域の中小病院を含めたクリニックは、ワクチン接種や発熱外来などで十分にかかりつけ医機能を発揮している。
・ 平時と有事を同時に議論してはまとまりにくいので、平時におけるかかりつけ医機能のあり方を整理した上で、有事のあり方を議論すべき。基本的
には、平時に地域連携がうまくいっていれば、有事においてもうまくいくことが多い。
・ コロナ禍においては、在宅の方々のコロナ感染に対して、地域密着型の中小病院が地域の診療所の医師と連携すれば、もっと中小病院が対応
できたのではないかと思われるので、その点も念頭において議論し、有事に備えるべき。
・ コロナ渦では、想像を絶する規模の感染が起こったため、医療提供のキャパシティをオーバーしたが、このような中で、調査結果によれば、かかりつけ
医を持っている方は、持っていてよかったという意見が9割近くあり、また、持っていない方でも、ぜひ持ちたいという意見が6割となっており、かかりつ
け医の有効性が認められていると評価できる。
・ 医療にかかる必要がない人にも、平時からかかりつけ医を持つことを促すことは重要。
(諸外国との比較)
・ 日本は、英国のように、診療所は一般医療を行い、病院は専門医療を行うという分け方をしない。日本の大切な医療文化として、従来の医療
提供制度を堅持そういう中でこのかかりつけ制度を育てていくのだということが前提としてまずないと、議論が進まないのではないか。

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