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資料1-3 かかりつけ医機能に関する主な意見 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00032.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第93回 11/28)《厚生労働省》
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「社会保障審議会医療部会」及び「第8次医療計画等に関する検討会」における主な意見
(複数併存疾病に対する診療について)
・ 現在の専門医は主な分野で19以上あり、複数併存疾患のある患者に対応するためにたくさんの医師が必要になる状況にある中、このような患者に
どのように対応していくべきかが、かかりつけ医機能の議論において最も重要な論点になる。一方、患者の立場からすると、それぞれ専門医に診てほし
いという面と一遍に診てほしいという面があり、医師の立場からすると、自分の専門性の問題があり、さらに、地域ごとにアクセスの善し悪しがある。複数
併存疾患への対応については、これら3つの観点から、実態のデータに基づいて検討すべき。
・ 患者がかかる医師を選ぶときに、「かかりつけ医」として選ぶのか、あるいは特定の領域・疾患についてずっと診続けるいわゆる主治医として選ぶのかとい
う判断は、極めて曖昧になっている。このため、ある特定の領域だけ診てもらっていて急病になり、その先生に相談したが断られるということが起こりうる。
主治医としてずっと継続して通院患者さんを診るのか、それともかかりつけ医機能を発揮して診ていくのかということはしっかりと分けて考えなければいけ
ないのではないか。
(在宅医療・高齢者医療に特有なもの)
・ 急変時の対応や看取りについて、かかりつけ医機能として今後整理していく場合は、地域の訪問看護ステーションが果たしている役割も大きいため、
訪問看護ステーションなどとの連携も含めて検討すべき。
・ 少子高齢化が進展する中で、高齢者、とりわけ在宅の高齢者に着目すると、地域包括ケアシステムの確実な構築の観点でかかりつけ医機能が重
要。
・ 特に、在宅医療において、かかりつけ医機能を持つ医療機関がどのように関わるべきかを検討すべき。また、その延長として、二次救急病院や民間の
地域密着型病院などの、救急医療体制における役割もしっかりと考慮すべき。
・ 喫緊の課題として、やはり高齢者への対策、在宅での地域包括ケアでの対策などが求められているので、かかりつけ医の議論としても重点を置いて議
論すべき。
・ 英国の家庭医制度でも、訪問看護や社会福祉も含むクリニックの機能を併せて果たす形になっている。日本でも、かかりつけ医機能を地域で発揮す
るためには、その機能が地域の医療連携のみならず、医療介護連携、ひいては地域包括ケアシステムの中でしっかりと位置づけられる必要があり、外
から連携をとる形ではなく、地域包括ケアシステムの中核あるいはハブとして位置づけられるべき。
・ 高齢者医療におけるかかりつけ医機能は、「主治医意見書」を書く医師の役割が重要であり、主治医意見書をどのように位置付けるかがかかりつけ
医機能の発揮の観点で重要。

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