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資料1-3 かかりつけ医機能に関する主な意見 (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000210433_00032.html
出典情報 社会保障審議会 医療部会(第93回 11/28)《厚生労働省》
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「社会保障審議会医療部会」及び「第8次医療計画等に関する検討会」における主な意見
【かかりつけ医機能が発揮される制度整備に関する議論を進める際の視点】
(患者側と医師側の意識の乖離)
・ 医療提供側から重要と思われる「家族の構成・住所」「職業・経済状況」、「嗜好・趣味」、「家族の病歴」を知っているかという項目について、患者
向けの調査では非常にニーズが低いという結果になっている。これは、患者がプライベートを知られたくないということを意味しているのかもしれないが、
医療提供側と患者側でこのような認識の乖離が生じていることについて、かかりつけ医機能の議論の中で考えていく必要がある。
・ 医療に対する患者側の意識と、医療提供側の意識の乖離の実態にフォーカスして、何が一致するのか、何が一致しないのかについてデータに基づ
いて検討が必要。
・ これまでは、医療提供者側の視点で、患者の大病院志向への対応として、紹介受診重点医療機関の明確化や上手な医療のかかり方プロジェク
トが検討されてきたが、一方で患者の視点に立つと、使っている薬をきちんと把握してその効果をきちんとフォローする、検査結果をきちんと管理して
次につなげていく、必要があれば適切な専門医を紹介するというような、いわゆる顔の見える関係を患者側は意識しており、両者の視点に乖離が
起こっていると思われるため、かかりつけ医機能を考える上で、これを解決していく観点が必要ではないか。
・ 患者側はどんな病気でもまずは診療できるということを望んでいるというデータが示されている。もちろんどんな病気でも診るというのは無理であるので、
いわゆるコモンディジーズを診てほしいと思っているのだとすると、これにきちんと応えていくことは必要。しかしながら、医療提供側の方はこのことが必ず
しもクリティカルな要素だとは思っていないというデータもあり、患者側と医師側で乖離があることが見受けられるので、こういった実態を踏まえて議論を
進めるべき。
(信頼関係の構築・安心の確保)
・ 今後の少子高齢化とか、あるいは地域によって医療の提供体制にかなり差が出てくるという中で、制度としては、国民・患者に対して安心を与える
ものであるということが重要。
・ かかりつけ医については、患者国民との信頼関係が非常に重要になる。身近な地域、なじみのある場所で自己の健康管理について常に相談でき
るという信頼関係というのは非常に重要になる。
・ 受診する側の医療機関に対して、患者側はかかりつけと思っていたのに、医療機関の方はかかりつけ医と思っていなかったということが起きていると指
摘されることがあるが、これはゆゆしきこと。例えば、コロナの診療検査医療機関の一覧をみると、かかりつけの患者に対しては対応するけれども、そう
でない人には対応しないというような選択をしている医療機関がいまだにある。医療機関はできるだけ幅広く受け入れるという努力の下で体制を取
るべきであり、改善をどんどん図っていかなければ国民の信頼は得られない。
・ かかりつけ医機能の議論を一つの契機として、構想区域ごとに人口減少下や感染症下でも安心して医療を受けられるよう、地域医療構想を再検
討し、切れ目のない効率的な医療提供体制を構築していくことが求められる。
・ 必要なときに医療が受けられないということができるだけ起こらないように、何かあれば親身になって対応してくれるかかりつけの先生がいてくれれば、
患者にとって大変心強い。
・ 国民・患者の安全・安心を担保するには、国民・患者が、自らの希望や状態に応じてかかりつけ医機能を担う医療機関、医師を柔軟に選択でき
るということが必要。
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