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○パブリックコメント、公聴会の報告について-2-2 (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00138.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第515回  2/2)《厚生労働省》
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向上という観点からも、分かりやすい明細書にするということも課題。
意見発表者⑩(青木浩朗・保険調剤薬局つつみ薬剤師)

地域包括ケアシステムについて、この中で薬局が機能していくためには、健康サポート
薬局や地域連携薬局を通じて、薬剤師がかかりつけ機能を発揮していくことが大変重要。

薬局の現状について、私の地域(宮崎県小林市)では、人口減少に加えて新型コロナウ
イルス感染症の影響により処方箋枚数もかなり減っている。小さな薬局は経営を維持する
ことが大変困難になって、閉局したところも出ている。そのような場合、交通手段のない
地域住民は、調剤だけでなく、困ったとき、相談したいときに何でも顔の見える場所とい
うのが必要だが、そういったものも失うことになってしまう。一般薬とか消毒、マスク、
最近では抗原検査の問合せが多いが、そういったものの提供も含めて支障が出てくること
を御理解いただきたい。
さらに、毎年の薬価改定の影響による資産価値の減少も薬局の経営に大きな打撃となっ
ている。こういった現状については、地域医療提供体制を守る観点からも何かしらの御配
慮をぜひお願いしたい。


調剤料について、対物中心から対人中心への転換ということで今回も改定が示されてい
る。薬剤師にとって対物業務は安心・安全に薬を使用していただくために非常に重要なも
の。患者さんのライフスタイルに合っている剤型・用法なのか等、条件を合わせながら調
剤したり、薬剤の情報の進歩とともに選択肢がますます増えている。私たち薬剤師は常に
様々な考察と適切な判断の下で考えながら調剤を行っていることを分かっていただきたい。

医療事故を起こさないためにも、調剤を始める前の処方監査はとても重要度の高い業務
であり、本来の対物業務の重要性も併せて御認識いただいて、質の担保に資する評価は引
き続きお願いしたい。


現場は今も後発医薬品の供給問題に苦しめられている。週単位で出荷調整が増えていき、
現場は発注と患者さんにお渡しできなかった薬の配達などの対応に追われている。患者さ
んにお渡ししなければならない薬が適切なタイミングで入手できないことは、国民の命に
関わる問題でもある。保険に関しては柔軟な対応ができるように、供給については企業に
対して適切な指導をぜひお願いしたい。

地域医療かかりつけ医機能を推進しているわけだが、敷地内薬局はそれに全く逆行する
ものであって、ケースによっては地域医療提供の崩壊につながる。特に特例とか抜け穴を
なくしていただき、今後も敷地内薬局が開局されないような施策をぜひお願いしたい。


病院薬剤師と薬局薬剤師の連携について、地域で見るという観点からも、病院薬剤師か
ら入院中の経過や退院時の指導内容を、薬局薬剤師からは入院前に薬局での一元管理され
た情報を病棟の薬剤師に届けるということもお互い重要。入退院時の連携は特に医療的ケ
ア児も含め非常に重要。今回の改定では、連携推進の観点から情報通信機器の利用に関す
る要件を見直すという提案もあるようなので、現場としては非常に助かっている。病院薬
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