よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


資料4-5   メトホルミン塩酸塩 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

BMI が 19 kg/m2 を超える PCOS 患者(18~39 歳)を対象に、本薬の有効性及び安全性を
検討する目的で、無作為化二重盲検比較試験が実施された(本薬群 160 例、プラセボ群 160
例)。
本薬の用法・用量は、本薬 500 mg を 1 日 1 回経口投与し、非肥満(BMI<27kg/m2)では
1500 mg/日、肥満(BMI≧27kg/m2)では 2000 mg/日となるまで 1 週間に 500 mg ずつ増量
し、最大 9 カ月間投与することとされた。投与開始から 3 カ月経過しても妊娠しなかった
場合は、CC 等の治療も施行することとされた。妊娠した場合は、本薬の投与を妊娠 12 週
まで継続することとされた。
治療の実施状況(%(例数))は、本薬群及びプラセボ群で 45.6%(73 例)及び 42.5%(68
例)、CC 併用は 33.1%(53 例)及び 30.6%(49 例)、アロマターゼ阻害薬併用は 1.3%(2
例)及び 1.3%(2 例)
、ゴナドトロピン併用は 0.6%(1 例)及び 1.9%(3 例)
、IUI 併用は
4.4%(7 例)及び 3.8%(6 例)
、CC4 サイクル後と IUI 併用 5.6%(9 例)及び 6.3%(10 例)

IVF/ICSI 併用は 9.4%(15 例)及び 13.8%(22 例)であった。
有効性について、本薬群及びプラセボ群(以下、同順)で、妊娠率は 53.6%及び 40.4%、
生産率は 41.9%及び 28.8%であった。
安全性について、副作用の発現割合は 34.6%及び 7.1%であった。
9) Enhanced ovarian folliclular development by metformin does not correlate with pregnancy rate:
a randomized trial.(Int J Fertil Steril 2012: 6; 31-6)47)
不妊期間が 5 年未満の PCOS 患者(18~35 歳)を対象に、本薬と CC の併用の有効性を
検討する目的で無作為化単盲検比較試験が実施された(本薬/CC 群:167 例、CC 群:167
例)。
CC 群では、月経周期 3 日目から CC 50 mg を 1 日 2 回 5 日間投与し、本薬/CC 群では、
CC に本薬 500 mg の 1 日 3 回投与を併用することとされた。投与期間は 3 周期とされた。
有効性について、1 周期目、2 周期目及び 3 周期目の 1 個以上の 16~22 mm の卵胞が認
められた症例の割合は、本薬/CC 群で 68.3%(114/167 例)
、31.7%(53/167 例)及び 0%(0/167
例)、また CC 群で 54.5%(91/167 例)
、31.7%(53/167 例)及び 13.8%(23/167 例)であっ
た。また、本薬/CC 群及び CC 群(以下、同順)における妊娠率は及び 28.7%(48/167 例)
及び 24.6%(41/167 例)であった。
安全性に係る記載はなし。
10) Ultra-short metformin pretreatment for clomiphene citrate-resistant polycystic ovary syndrome.
(Int J Gynaecol Obstet 2005; 90: 39-43)21)
CC 抵抗性の PCOS 患者を対象に、本薬と CC 併用の有効性を検討する目的で、無作為化
比較試験が実施された(本薬/CC 群 40 例、CC 群 40 例)
本薬の用法・用量は、本薬 500 mg を 1 日 3 回投与投与することとされた。CC の用法・
用量は、CC 150mg/日を、本薬の投与開始 13 日目から 5 日間投与することとされた。CC の

12