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【資料1】全ゲノム解析等実行計画2022 (12 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_28205.html
出典情報 ゲノム医療推進チーム(第1回 9/30)《厚生労働省》
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(3)新たな個別化医療等を実現するための基本戦略
新規の臨床試験・治験等を実施し、また、リアルワールドエビデンスを集
積し、全ゲノム解析やマルチオミックス解析等に基づく先進的かつ効率的な
診断・治療等による更なる個別化医療等を実現する。また、臨床試験等支援
ツールを用いた効率的な臨床試験・治験等を推進する。
【がん領域】
全ゲノム情報に加えて、マルチオミックスデータ等も活用しながら、がん
の予防法及び早期発見・再発早期診断法の確立、免疫療法を含めた新規治療
法の研究開発を行い、新たな個別化医療の実現を目指す。


予防法
全ゲノム解析等のデータを活用して、副反応が少なく効果的ながんの
予防法を確立する。
例:先制治療による予防
体内では日々、がんの元となるゲノムに変異が生じた細胞が多
く発生してはそれを自らの免疫機能で除去しており、この免疫機
能が破綻した結果、これらが臨床的ながんへと進行する。この免疫
機能の破綻を防止する治療はこれまで実用化が困難とされてきた
が、全ゲノム解析等のデータを活用することで、免疫応答の疲弊を
回避しつつ免疫抑制をコントロールする等の方法を確立し、臨床
的ながんの発症を予防する。



早期発見・再発早期診断法
全ゲノム解析等と革新的なバイオマーカーの開発を組み合わせた簡
便で安価ながんの早期発見・再発早期診断法を確立する。
例:リキッドバイオプシーを用いた前向き検診コホートによる大規模
比較研究
全ゲノム解析等による発症リスク予測等と、簡便で安価なリキ
ッドバイオプシーとを組み合わせて用いることにより、膵臓がん
等の難治性のがんを確実に早期発見できる技術を確立し、治療に
結びつけることで、難治性のがんの根治率の劇的な向上を目指す
研究を行う。

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