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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (8 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要
情報源:Africa News on behalf of WHO、2021年9月18日。2021年9月16日、ギニア保健
省は、Nzerekore地域のGueckedou県におけるマールブルグ病アウトブレイクの終息を
宣言した。この宣言は、WHOの勧告に従い、今回のアウトブレイクで報告された唯一の
確定患者を安全かつ尊厳ある形で埋葬した42日後に行われた。当該患者はギニアで
報告された初めてのマールブルグ病患者である。当該患者は男性で、2021年7月25日
に症状が発現、8月1日に発熱、頭痛、疲労、腹痛、歯肉出血を訴えて居住する村の近
医を受診した。マラリアの迅速診断テストでは陰性となり、患者は水分補給と対症療法
による外来での支持療法を受けた。帰宅後、患者の状態は悪化し、8月2日に死亡し
た。調査チームは直ちに村に派遣されて詳細な調査を行い、死亡後の患者の口腔ス
ワブサンプルを採取し、同日中にGueckedou市のウイルス性出血熱研究所に送付し
た。8月3日、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)によりマールブルグ病に陽
性となり、エボラ出血熱は陰性であった。8月5日、Conakryの国立基準研究所からリア
ルタイムPCR法によるマールブルグウイルス陽性の確認があり、8月9日にはセネガル
のInstitut Pasteur Dakarからマールブルグウイルス病が陽性でエボラウイルス病が陰
性であることの追加確認があった。WHOのリスク評価:マールブルグ病は、感染したヒ
トや野生動物(サルやオオコウモリなど)の血液、体液、及び/又は組織に直接触れる
ことで感染する。現在、感染源の特定に向けた調査が行われている。

26 マールブルグ病

ProMED-mail
20210920.8687665

27 マールブルグ病

2021年9月16日、ギニア保健省は、Nzerekore地域のGueckedou県におけるマールブ
ルグ病アウトブレイクの終息を宣言した。この宣言は、WHOの勧告に従い、今回のア
ウトブレイクで報告された唯一の確定患者を安全かつ尊厳ある形で埋葬した42日後に
行われた。当該患者はギニアで報告された初めてのマールブルグ病患者である。当該
患者は男性で、2021年7月25日に症状が発現、8月1日に発熱、頭痛、疲労、腹痛、歯
肉出血を訴えて居住する村の近医を受診した。マラリアの迅速診断テストでは陰性と
WHO ホームペー
なり、患者は水分補給と対症療法による外来での支持療法を受けた。帰宅後、患者の
ジ.https://www.who.int/em
状態は悪化し、8月2日に死亡した。調査チームは直ちに村に派遣されて詳細な調査を
ergencies/disease行い、死亡後の患者の口腔スワブサンプルを採取し、同日中にGueckedou市のウイル
outbreakス性出血熱研究所に送付した。8月3日、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT-PCR)
news/item/marburgによりマールブルグ病に陽性となり、エボラ出血熱は陰性であった。8月5日、Conakry
virus-disease---guinea
の国立基準研究所からリアルタイムPCR法によるマールブルグウイルス陽性の確認
があり、8月9日にはセネガルのInstitut Pasteur Dakarからマールブルグウイルス病が
陽性でエボラウイルス病が陰性であることの追加確認があった。WHOのリスク評価:
マールブルグ病は、感染したヒトや野生動物(サルやオオコウモリなど)の血液、体液、
及び/又は組織に直接触れることで感染する。現在、感染源の特定に向けた調査が行
われている。

28 リフトバレー熱

Am J Trop Med Hyg.
106(2021)182-186

リフトバレー熱フレボウイルス(RVFV)は、蚊によって媒介されるフレボウイルスで、主
にウシ、ヒツジ、ヤギなど数種の家畜反芻動物に感染する。重度の新生仔死亡と流産
を引き起こし、若い個体が重症疾患に最も罹患しやすいが成体でも20-30%の急性死
が起こる。このウイルスは人畜共通感染症でもあり、ヒトではデング熱様の発熱と関節
硬直を引き起こし、感染症の約10%で脳炎、網膜炎、及び出血熱に進行する。1962年
に行われた家畜ブタへの感染実験では感染が認められなかったが、この研究はブタ
の年齢が記載されていない。若齢家畜ブタのRVFV感受性と、地理的拡大とウイルス
風土病の確立におけるブタの役割は不明である。 本研究では6頭の市販ランドレース
交雑子ブタにRVFV ZH501株を皮下接種し、2頭の子ブタに偽接種を行い4頭ずつのグ
ループに分けて飼育した。全ての個体を14日間飼育し、血清試料、口腔鼻スワブ試
料、直腸スワブ試料を採取し、臨床徴候、ウイルス血症、ウイルス排出、抗体反応に
ついてモニターした。接種後14日目に安楽死させ、ウイルス培養のための肝臓試料と
脾臓試料の新鮮採取、肝臓、脾臓、肺、腎臓、心臓、左・右頸部リンパ節、脳のホルマ
リン採取、眼球のDavidson固定液採取を行った。 試験期間中、子ブタに臨床症状の発
現、発熱、体重増加抑制は認められなかった。すべての接種ブタで、接種後短期間の
リンパ球減少とその後の進行性リンパ球増加が認められた。4頭の子ブタは接種後2
日間に短期的なウイルス血症を発現し、これらのうち3頭は接種後3日目に口鼻分泌
物中に検出可能なウイルスが認められた。接種された子ブタは血清陽転し、検出可能
なウイルス血症を発現した子ブタは、血清中和試験で最も高い抗体価(1:64?1:256)
を示した。ウイルス血症の子ブタ2頭にグリア結節を伴うリンパ形質細胞性脳炎が認め
られたが、RVFVはこれらの切片の免疫組織化学検査では検出されなかった。 本研究
の感染ブタでは発熱反応、臨床的に明らかな疾患、体重増加率の低下は認められ
ず、幼若子ブタは幼若反芻動物のようなRVFV感染を伴う重篤な臨床疾患は経験しな
いという過去のデータが支持された。RVFVは4匹のウイルス血症動物のうちの3匹の
口腔鼻スワブから分離され、直接接触又は飛沫による拡散の可能性を示したが、接触
した偽接種子ブタは感染しておらず、接触感染のエビデンスは確立されなかった。無
症状の個体におけるウイルス血症やウイルス排出の発生は疫学的観点から重要であ
り、これは既存のサーベイランスシステムでは検出されずに家畜と野生動物の両方で
豚がRVFVを伝播している可能性を示している。ブタは反芻動物種のような臨床疾患
は発現しないが、蚊や接触動物のウイルス源となる可能性があり、より感受性の高い
集団にウイルスを伝播する可能性がある。

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