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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (11 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
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ID

38

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40

感染症(PT)

出典

概要

異型クロイツフェル ProMED-mail
ト・ヤコブ病
20211014.8699048

問題点:ドイツのウシ1頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)L型が確認された。
【概要】ドイツにおける非定型BSEに関する情報。 ドイツのバイエルン州のウシ1頭に
おいて非定型BSEが確認され、L型と分類された。発生源は不明又は調査中である。
当該ウシは2007年3月23日出生の雌ウシ(14歳齢)で、2021年9月27日に臨床的兆候
なく屠殺された。 ドイツBSEサーベイランスシステムの一環として、バイエルン州地方
BSE研究所で検査され、2021年9月29日に陽性と判定された。地元の獣医師会によっ
て直ちに動物衛生対策が取られ、脳幹サンプルがNRL(Friedrich-Loeffler-Institute)
に送付された。2021年10月8日 、イムノブロット試験の結果により、非定型BSE(L型)
陽性であることが確認され、その後死体は処分された。 当該ウシの肉や他の製品は
食物連鎖には入らず、ヒトの健康にリスクを与えることはならなかった。本事例に関す
る疫学調査は進行中である。 ドイツ国内における措置として、死亡前後の検査、畜産
物の公的廃棄、国内での移動制限、死体・副産物・排泄物の公的処理、スクリーニン
グ、封じ込め区域及び保護区域内外での監視、トレーサビリティ、選択的殺処分が実
施された。

異型クロイツフェル ProMED-mail
ト・ヤコブ病
20211219.8700377

問題点:カナダのウシ1頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)が確認された。 【概
要】カナダにおける非定型BSEに関する情報。 カナダのアルバータ州のウシ1頭にお
いて非定型BSEが確認された。 アルバータ州の農業大臣によると、アルバータ州の
高齢ウシが非定型狂牛病の検査で陽性と判定された。これは、アルバータ州において
ほぼ6年ぶりのBSEとしても知られる牛海綿状脳症の症例である。 同農業大臣は、非
定型BSEはヒトの健康にリスクをもたらさず感染力もない。本事例は市場に影響を与え
るとは想定されず、迅速な検出は検査官及び生産者がこの病気をカナダのウシの群
れに入れないように尽くしていることを証明している、と述べた。 このタイプのBSEは約
100万頭に一頭の割合で発生し、米国では6件報告されており、最後の発生は2018年
であった。 カルガリー大学獣医学部の教授によると、古典的なBSEが以前の狂牛病
流行の原因であった。しかし、非定型BSEには別のストーリーがある。同教授は、非定
型BSEが感染により引き起こされる可能性は非常に低く、高齢ウシにおいて非常に低
い頻度で自然発生する、と述べた。 2021年12月17日現在、ヒトへの感染やウシから
ウシへ感染するというエビデンスはない。自然発生的な疾患と考えられるが、同じこと
がヒトにおいて発生することがあり、クロイツフェルト-ヤコブ病と呼ばれている。カナダ
食品検査庁が本対応を主導しており、2021年12月20日に利害関係者と面会し、質問
に答える予定である。

異型クロイツフェル ProMED-mail
ト・ヤコブ病
20211221.8700415

問題点:カナダのウシ1頭において非定型の牛海綿状脳症(BSE)H型が確認された。
【概要】カナダにおける非定型BSEに関する情報。 カナダのアルバータ州のウシ1頭に
おいて非定型BSEが確認され、H型と分類された。発生源は不明又は調査中である。
2021年12月6日、民間の獣医が農場を訪れ、負傷及びいくつかの神経学的徴候を示し
た2013年4月13日生まれの8歳半のウシについて報告した。 カナダのBSEに関する国
立サーベイランスプログラムの一環として検体が採取された。アルバータ州エドモント
ンの州研究所で行われた迅速検査は陰性と判定されず、カナダ食品検査庁(CFIA)に
報告された。これらの結果は、2021年12月16日にアルバータ州レスブリッジにある
CFIAのOIE BSEリファレンス研究所にてBSEの非定型(H型)症例として確認された。死
体は保管され、ヒトの食物や動物の食物連鎖には侵入していない。 カナダにおける非
定型BSEの検出は、カナダの強力な標的BSEサーベイランスプログラムが現在も有効
であることを示している。カナダでは、特定危険部位を全般的な家畜食物連鎖及び飼
料から排除するための厳格な管理を含むフィードバンの強化を引き続き実施してい
る。 対応として、死体・副産物・廃棄物の公的処理が実施された。

41 白癬感染

42 細菌感染

日本医真菌学会雑誌.
62(2021) 63

2020年に東京、埼玉、千業、静岡、兵庫、山口、熊本において210名の白鮮患者から
分離した、Trichophyton interdigitale (82株)及びT.rubrum (128株)の210株からTRF
耐性を示した5株を分離した。全てT.rubrum で、TRFに対する最小発育阻止濃度は、
32mg/L以上を示したが、アゾール系抗真菌薬には感受性であった。また全株のスクワ
レンエボキシダーゼ(SQLE)遺伝子にL393Fの変異が認められた。国内白癬患者の約
2.3%は耐性株に感染し、T.rubrum 感染に限定すると約3.9%の耐性率となる。 一方、
インドにおいて2018年から、TRF耐性T.interdigitale による体部白癬が流行しており、国
内でも2020年から渡航者に感染が認められている。流行株の遣伝子性状、生理学的
性状、病態から新種のT.indotineae として命名された。

Sci Rep. 11(2021) 2684

現在までに、Anaerococcus属には13種が割り当てられており、この属の種のほとんど
は嫌気性であり、人間起源である。Anaerococcus urinimassiliensis sp. nov. 、 strain
Marseille-P2143T株は、自己免疫性肝炎及び膜性増殖性糸球体腎炎に罹患した17歳
の少年の尿から、培養アプローチを使用して分離されたPeptoniphilaceae科のメンバー
である。本研究では、この新種を説明するためにtaxono-genomics methodを用いた。
Marseille-P2143T株は、血液寒天培地上に半透明のコロニーを持つグラム陽性球菌
であった。そのゲノムは2、189、509bpの長さで、33.5 mol%のG + C含有量であり、
Anaerococcusprovencensis 株9、402、080と98.48%の16SrRNA類似性を示した。
Anaerococcus urinomassiliensis 株Marseill-P2143Tを近縁種と比較すると、値は
A.hydrogenalis 株DSM7454T(NZ_ABXA01000052.1)で71.23%、A.provencensis 株
9402080T(NZ_HG003688.1)で90.64%の範囲であった。

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