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資料4-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表 (13 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_26332.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会(令和4年度第1回 6/22)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

48 COVID-19

出典

カナダ、オンタリオ州のCOVID-19症例データを使用して、入院、集中治療室(ICU)の
入院及び死亡のリスクによって測定された、非VOC SARS-CoV-2株と比較したVOCの
毒性を評価した。分析には212、326例が含まれ、2.8%がデルタ感染の可能性として分
類された。調整済みリスクは非VOC感染とデルタ感染において、入院で108%(95%CI
CMAJ.
78%-140%)、ICU入室で235%(95%CI 160%-331%)、死亡で133%(95%CI 54%https://www.cmaj.ca/cont
231%)となり、デルタ変異体の相対的な毒性の強化を示した。また、モデルから非
ent/early/2021/10/04/cm
VOC症例を除外した制限分析では、入院(調整オッズ比[OR] 1.45、95%CI 1.27aj.211248
1.64)、ICU入室(調整済みOR 2.01、95%CI 1.60-2.47)及び死亡(調整済みOR 1.69、
95%CI 1.16-2.35)となり、N501Y陽性VOC感染と比較してデルタ感染のリスクが有意
に増加していることがわかった。デルタ変異体は、以前は優勢だったN501Y陽性VOC
よりも毒性が強い。

49 COVID-19

ProMED-mail
20211018.8699127

50 COVID-19

ProMED-mail
20211023.8699224

51 COVID-19

概要

ProMED-mail
20211208.8700145

英国では、COVID-19のスパイク中にS:Y145H変異のある新しいデルタ株AY.4が遺伝
子配列解析症例の8%に達するとともに、2021年10月17日には7月中旬以来この3ヶ月
間で最大の1日あたりCOVID症例増加数があったという記事。この時期は、ボリス・ジョ
ンソン首相が「フリーダム・デイ」と称して大半のCOVID関連制限の撤廃を認可した頃
に当たる。このデルタプラス株が、これまでの株より伝播性が高いのか、部分的には
免疫回避もあるのかを明らかにするためには早急な調査が必要である、とも述べられ
ている。Bloombergのコロナウイルス追跡調査によると、ウイルスによる週死亡数は過
去6週間ごとに800人に達し、他の主要な西欧州諸国よりも多かった。現在までに英国
では、約14万人のCOVID関連死者数を記録している。
AY.4.2と呼ばれる、デルタ株関連の新たなコロナウイルスの亜型変異株に関する報
告。米国、英国、及びイスラエルでは科学者らによる監視が強まっている。AY.4系統に
ついて「米国のデルタウイルスの約11%を占める」と米国CDCは述べた。英国保健安
全保障庁は、2021年10月15日、AY.4.2は現在英国で「拡大」かつ「頻度が増加」してお
り、英国国内の配列決定株の推定6%に相当すると述べた。同10月19日、イスラエル
の保健当局は初めて記録されたAY.4.2の症例を報告した。
2021年11月、南アフリカでSARS-CoV-2オミクロン株が出現した。スパイクタンパク質
やウイルスのその他の部位における多数の変異から、この変異株が、ワクチンのもた
らす免疫を大幅に回避するのではないかという懸念が生じた。さらに、受容体結合部
位とS2領域における複数の変異が、感染力とACE-2親和性に影響を及ぼすと予測さ
れる。 科学者らの発表によると、同定されたオミクロン株の「ステルス」型は、公衆衛
生当局がPCR検査を使用してもその他の変異株と区別できない。ステルス変異株と標
準オミクロン株は多くの変異を共通に有するが、ステルス変異株ではある特定の遺伝
子変化がない。実験室ベースのPCR検査を用いればオミクロン株と同定されえるが、
迅速に結果が得られる通常のPCR検査では症例が特定されない可能性がある。オミク
ロン株の新形態が標準オミクロン株と同様に拡大するかどうかが判明するには早すぎ
るが、この「ステルス」型は遺伝子学的に異なるため、異なる振る舞いを見せる可能性
は十分にある。ステルス型変異株は、南アフリカ、オーストラリア、カナダより最近提供
されたCOVIDウイルスゲノム中に初めて検出されたが、既により広範に拡大している
かもしれない。これまでに特定された7症例中、英国におけるものはなかった。オミクロ
ン株の新型の発見により、研究者らはB.1.1.529系統を、BA.1として知られる標準オミク
ロン株と、BA.2として知られる新規株に分類した。ロンドン大学遺伝学研究所ディレク
ターFrancois Balloux教授は、「オミクロンにはBA.1とBA.2の2系統あり、これらは遺伝
学的に大きく異なる。2系統は、異なる動きを見せるかもしれない」と述べた。科学者ら
は全ゲノム解析を行いどの変異株がCOVID感染を生じるかを確認するが、PCR検査に
より示唆が得られる場合もある。英国のPCR装置の約半数がウイルスの3遺伝子を検
索するが、そのうち2箇所でのみオミクロンが陽性となった。これはオミクロン株がアル
ファ株同様、「S」スパイク遺伝子の欠失と呼ばれる遺伝子変異を有しているためであ
る。機器の問題は、いわゆる「S遺伝子ターゲット不良」を表示するPCR検査によって、
オミクロン株感染が示唆される可能性が高いことを意味する。大きな不明点は、どのよ
うにして新規株が出現したのかということである。「ステルスオミクロン」はオミクロンに
該当するものの、遺伝学的に区別もされるため、急速に拡大すれば新たな「懸念され
る変異株」となるかもしれない。ある研究者は、BA.1及びBA.2の2種の変異と共通の変
異を伴って出現が連続したことは「懸念される」事象であり、公衆衛生サーベイランス
が「パズルの大きなピースを欠いている」と指摘した。 昨年(2020年)、コロナウイルス
によるパンデミックは、マラリアとの闘いにおいて大惨事をもたらした。世界保健機関
(WHO)によると、2019年と比較して推定1400万の感染増加と約5万の死亡増加をもた
らした。テドロスWHO事務局長は新たな世界マラリア報告で「パンデミック以前でさえマ
ラリアに対する世界の進展は横ばいに留まっていたので、疾病負荷の高い国々はマラ
リアとの闘いの基盤を失っている」と述べ、行動の加速がない限り特にアフリカにおい
て疾病の即時再拡大が生じると警告した。昨年(2020年)、WHOは241、000、000例の
マラリア症例と627、000件の死亡を報告したが、これは2019年から69、000件増加して
いた。WHO職員はそのほとんどをコロナウイルスに原因があるとした。こうした悲惨な
人数は、専門家らによる長らくの懸念を裏付け、コロナウイルスとそれに対抗する取り
組み(休業やソーシャルディスタンス)が救命活動をいかに妨げたかを示している。
WHOによると、多くの国が、殺虫処理が施された蚊帳を配給するキャンペーンの遂行
に苦慮している。COVID-19時代に適応する強い取り組みがなければ、死亡数ははる
かに高かっただろう、ともWHO職員は述べる。パンデミック初期の最悪状況解析では、
2倍のマラリア死亡数が予測されていたのである。アフリカは疾病負荷を抱え続け世界
の症例の95%と死亡数の96%を記録し、世界のマラリアによる死亡者数の32%をナイ
ジェリアが占めた、とWHO職員は発表した。

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