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○最適使用推進ガイドラインについて-2-2 (7 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00148.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第522回 6/1)《厚生労働省》
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③ 国際共同第Ⅲ相試験(ONO-4538-50/CA209648試験)
化学療法未治療の根治切除不能な進行・再発の食道癌患者*1970 例(日本人患者 394
例を含む。本剤+イピリムマブ*2(以下、「NIVO/IPI」という。)群 325 例、本剤+フ
ルオロウラシル及びシスプラチンを含む化学療法*3(以下、「NIVO/Chemo」という。)
群 321 例、フルオロウラシル及びシスプラチンを含む化学療法(以下、「Chemo」とい
う。)群 324 例)を対象に、Chemo を対照として、NIVO/IPI 及び NIVO/Chemo の有効
性及び安全性を検討した。主要評価項目は、tumor proportion score*4(以下、「TPS」と
いう。)≧1%集団における無増悪生存期間(以下、「PFS」という。)及び OS であり、
副次評価項目とされた ITT 集団における PFS 及び OS が検討された。その結果、TPS≧
1%集団及び ITT 集団における OS について、NIVO/IPI 群及び NIVO/Chemo 群は Chemo
群に対し、統計学的に有意な延長を示した。
*1:病理組織学的検査において扁平上皮癌又は腺扁平上皮癌(主に扁平上皮癌が分化)と診断され、
大動脈、気管等への明らかな浸潤を認めない患者が対象とされた。
*2:本剤 1 回 3 mg/kg(体重)を 2 週間間隔、イピリムマブ(遺伝子組換え)1 回 1 mg/kg(体重)を
6 週間間隔で点滴静注した。併用投与時においては、本剤を最初に投与し、イピリムマブ(遺伝
子組換え)は本剤の投与終了から 30 分以上の間隔をおいて投与を開始した。
*3:4 週間を 1 サイクルとして、本剤 1 回 240 mg を 2 週間間隔、フルオロウラシル 800 mg/m²/日を各
サイクルの 1 日目から 5 日目まで(5 日間)、シスプラチン 80 mg/m²を各サイクルの 1 日目に静
脈内投与した。本剤と化学療法を同日に投与する場合は本剤を最初に投与し、フルオロウラシル
及びシスプラチンは本剤の投与終了から 30 分以上間隔をおいて投与を開始した。
*4:腫瘍組織における PD-L1 を発現した腫瘍細胞が占める割合とされた。
表 1 有効性の結果(2021 年 1 月 18 日データカットオフ)
TPS≧1%集団
NIVO/IPI 群
NIVO/Chemo 群
Chemo 群
NIVO/IPI 群
(158 例)
(158 例)
(157 例)
(325 例)

ITT 集団
NIVO/Chemo 群
(321 例)

Chemo 群
(324 例)

中央値
4.04
6.93
4.44
2.92
5.82
5.59
(カ月)
[2.40, 4.93]
[5.68, 8.34]
[2.89, 5.82]
[2.66, 4.17]
[5.55, 7.00]
[4.27, 5.88]
[95%CI]
1.02
0.65
1.26
0.81
ハザード比
PFS


[0.78, 1.34]*2
[0.49, 0.86]*3
[1.04, 1.52]
[0.67, 0.99]*4
[95%CI]*1
p 値*5
0.8958
0.0023
0.0355
(有意水準



(0.015)
(0.015)
(0.015)
(両側)

中央値
13.70
15.44
9.07
12.75
13.21
10.71
(カ月)
[11.24, 17.02]
[11.93, 19.52]
[7.69, 9.95] [11.27, 15.47] [11.14, 15.70] [9.40, 11.93]
[95%CI]
0.64
0.54
0.78
0.74
ハザード比
OS


[0.49, 0.84]*6
[0.41, 0.71]*7
[0.65, 0.95]*8
[0.61, 0.90]*9
[95%CI]*1
p 値*5
0.0010
0.0110
0.0021
<0.0001
(有意水準


(0.014)
(0.018)
(0.009)
(0.005)
(両側)

CI:信頼区間、*1:TPS≧1%集団では ECOG PS(0、1)及び転移臓器個数(1 個以下、2 個以上)を層別因子とした層別 Cox 比例ハ
ザードモデル、ITT 集団では ECOG PS(0、1)
、転移臓器個数(1 個以下、2 個以上)及び PD-L1 発現状況(TPS≧1%、TPS<1%又は
判定不能)を層別因子とした層別 Cox 比例ハザードモデル、*2:有意水準に対応した 98.5%CI は[0.73, 1.43]であった、*3:有意水
準に対応した 98.5%CI は[0.46, 0.92]であった、*4:有意水準に対応した 98.5%CI は[0.64, 1.04]であった、*5:層別 log-rank 検定
(Cox 比例ハザードモデルと同様の層別因子)
、*6:中間解析における有意水準に対応した 98.6%CI は[0.46, 0.90]であった、*7:
中間解析における有意水準に対応した 99.5%CI は[0.37, 0.80]であった、*8:中間解析における有意水準に対応した 98.2%CI は[0.62,
0.98]であった、*9:中間解析における有意水準に対応した 99.1%CI は[0.58, 0.96]であった

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