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○最適使用推進ガイドラインについて-2-2 (14 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000212500_00148.html
出典情報 中央社会保険医療協議会 総会(第522回 6/1)《厚生労働省》
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【用法・用量】
本剤の母集団薬物動態モデルを利用したシミュレーションにより、本剤 480 mg を 4
週間間隔で投与した際の本剤の血清中濃度が検討された。その結果、本剤 480 mg を 4
週間間隔で投与した際の定常状態における平均血清中濃度(以下、「Cavg,ss」という。)
は、本剤 240 mg を 2 週間間隔で投与した際の Cavg,ss と類似すると予測された(下表)。
また、本剤 480 mg を 4 週間間隔で投与した際の定常状態における最高血清中濃度(以
下、「Cmax,ss」という。)は、本剤 240 mg を 2 週間間隔で投与した際の Cmax,ss と比較し
て高値を示すと予測されたものの、日本人患者において忍容性が確認されている用法・
用量(10 mg/kg を 2 週間間隔で投与)で本剤を投与した際の Cmax,ss と比較して低値を示
すと予測された(下表)。加えて、複数の癌腫におけるデータに基づき、本剤 3 mg/kg
(体重)または 240 mg を 2 週間間隔、若しくは本剤 480 mg を 4 週間間隔で投与した際
の本剤の曝露量と有効性又は安全性との関連を検討する曝露反応モデルが構築され、当
該関連について検討が行われた結果、上記の用法・用量の間で有効性及び安全性に明確
な差異はないと予測された。また、食道癌患者におけるデータに基づき構築した曝露反
応モデルを利用して、本剤 3 mg/kg(2 週間間隔で投与)、240 mg(2 週間間隔で投与)
又は 360 mg(3 週間間隔で投与)とイピリムマブ(遺伝子組換え)1 mg/kg(6 週間間隔
で投与)を併用した際の有効性及び安全性を検討した結果、上記の用法・用量の間で有
効性及び安全性に明確な差異はないと予測された。さらに、本剤 240 mg(2 週間間隔で
投与)又は 480 mg(4 週間間隔で投与)と化学療法を併用した際の有効性及び安全性を
検討した結果、上記の用法・用量の間で有効性及び安全性に明確な差異はないと予測さ
れた。
Cmax
用法・用量
(µg/mL)
51.6
3 mg/kg Q2W
(35.2, 70.8)
72.7
240 mg Q2W
(51.1, 103)
145
480 mg Q4W
(102, 207)
193
10 mg/kg Q2W
(146, 222)

表 6 本剤の薬物動態パラメータ
Cmind28
Cavgd28
Cmax,ss
(µg/mL)
(µg/mL)
(µg/mL)
27.2
31.0
113
(16.5, 40.3) (21.2, 43.9) (75.0, 171)
38.3
43.7
159
(23.3, 59.0) (30.8, 60.9) (102, 254)
29.7
53.0
216
(15.5, 47.4) (37.0, 74.8) (145, 336)
99.6
116
396
(86.5, 132) (101, 148) (329, 525)

Cmin,ss
(µg/mL)
62.1
(27.1, 107)
87.8
(41.5, 158)
71.3
(27.5, 137)
214
(184, 303)

Cavg,ss
(µg/mL)
77.6
(42.1, 127)
109
(62.1, 187)
109
(62.1, 187)
275
(236, 377)

中央値(5%点, 95%点)、Q2W:2 週間間隔、Q4W:4 週間間隔、Cmax:初回投与後の最高血清中濃度、
Cmind28:初回投与後 28 日目における最低血清中濃度、Cavgd28:初回投与後 28 日目までの平均血清中濃
度、Cmax,ss:定常状態における最高血清中濃度、Cmin,ss:定常状態における最低血清中濃度、Cavg,ss:定常状
態における平均血清中濃度

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