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資料5-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[246KB] (6 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73884.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和8年度第1回 6/18)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

出典

概要

17 皮膚炭疽

2025年5月1日から4日の間に、タイのMukdahan県(ラオスとの国境付近)において皮膚炭疽の確定症例4例(1例の
死亡を含む)が特定された。確定症例の年齢範囲は36歳から58歳で、男性3例と女性1例であった。全症例がウシ
の屠殺作業に疫学的に関連していた。最初のウシは2025年4月12日に功徳を積む行事中に屠殺され、その肉は村
人に配布された。2025年4月28日には2頭目のウシが屠殺された。全症例でこれらの動物の屠殺過程における肉
への曝露や接触が感染源だと考えられている。最初の症例は右手に発疹を呈し、それは4月24日までに明確に視
WHO ホームページ.
認される病変に進行した。患者は病変の黒化、右腋窩リンパ節腫脹、浮動性めまい、痙攣などの臨床症状の悪化
https://www.who.int/e
により、4月27日に紹介病院へ転院したが、疾患の合併症の結果として同日に死亡した。その他の3例は膿疱性お
mergencies/diseaseよび水疱性病変を呈し入院した。2025年5月28日現在、3例はレボフロキサシンとドキシサイクリンの10日間投与を
outbreak完了して退院した。炭疽菌は4例全例でRT-PCRにより確認された。計636人が感染リスクありとして2025年5月10日
news/item/2025まで監視下に置かれたが、そのうち28人が直接屠殺に関与し、その他の人々は生の牛肉を消費していた。リスク
DON573
の高い人々に対する曝露後予防としてドキシサイクリンが7日間投与された。5月28日にはウシの屠殺に関連した
Mukdahan県での5例目の確定症例が発表された。本件は、1994年以来タイで初めて報告された炭疽菌関連の死
亡となった。保健省疾病対策局および農業・協同組合省畜産振興局は、潜在的な疾病拡散を抑制するために、最
初の症例が使用したナイフとまな板、ならびに屠殺現場の土壌と屠殺されたウシの肉からサンプルを採取した。全
て炭疽菌陽性であった。

18 真菌感染

問題点:日本においてCunninghamella polymorphaによる初めてのヒト感染例が確認された。
【概要】新たにヒトにおいて感染することが認められた感染症に関する報告
【症例】 60代男性
【併存疾患】高血圧
【経過】
第74回日本感染症学 再燃を繰り返すB細胞性急性リンパ球性白血病に対し、3カ月前から二重特異性T細胞誘導抗体療法が導入され、
会東日本地方会学術 2サイクル目投与目的に入院した。予防内服はST合剤、ACV、FLCZを継続した。Day11から全身の疼痛と倦怠感、
集会・第72回日本化学 Day12に体幹の淡い紫斑を認めた。Day13に酸素化が悪化し、胸部CTで肺炎像を認めCFPMを開始した。 Day14、
療法学会東日本支部 意識レベルが低下し、紫斑が境界明瞭な円形となった。抗菌薬をVCM+MEPMに変更、MCFGを開始した。 Day15、
総会合同学会
共同偏視が出現し、頭部単純CTで脳実質の多発低吸収域を認めた。抗真菌薬をL-AmBに変更するも、同日死亡
(2025/09/24した。剖検は実施できなかったが、皮膚組織の病理で多数の菌糸を認め、培養からC. polymorphaが検出された。
2025/09/26)O13-3
血液培養の培養液をサブロー培地に塗布したものからAureobasidium pullulansが検出されたが、皮膚組織からは
検出されなかった。C. polymorphaの各種抗真菌薬に対するMICはいずれも高値であった。
【考察】
検索する限りC. polymorphaによるヒトの感染症の報告は過去にないが、特徴的な紫斑や経過、検査所見からは同
菌による播種性ムーコル症が考えられた。特に耐性の強いCunninghamella属による播種性ムーコル症の報告が散
見され、症例の集積が望まれる。

19 線虫症

Curr Res Parasitol
Vector Borne Dis.
8(2025)100309

世界的に分布する腐生性線虫であるHalicephalobus属のうち、H. gingivalisは脊椎動物感染症を引き起こす。主に
ウマに感染し、9例のヒト症例と1例のウシ症例も報告されている。正確な感染経路は不明であるが、粘膜または皮
膚病変が線虫の侵入点となり、その後血行性播種が起こると推定されている。1例では雌馬から仔馬への経乳腺
感染が報告されている。中枢神経系への影響が最も多い。外科的除去および/または全身駆虫治療後に回復した
限局性症例3例を除くほとんどのウマ症例と全てのヒト症例は死亡している。死後に線虫の形態学的特徴から診断
されているが、分子的データは不足しており、報告された症例の全てがH. gingivalisによるものかは不明である。こ
こでは経胎盤感染により2回連続して生殖障害が発生したウマの症例について報告する。 2017年生まれの
Connemara雌馬が2021年に健康な仔馬とともにアイルランドからドイツに輸入され、自然交配用の種雄馬を含む約
30頭がいる馬匹飼育牧場に入った。牧場ではイベルメクチンまたはフェンベンダゾールとプラジカンテルを用いて、
年に2-4回の定期的駆虫が行われた。この雌馬は2022年と2023年には健康な仔馬を出産した。2024年4月に死産
し、死産した仔馬とその胎盤の病理学的検査を実施した。死産から回復した後、この雌馬は臨床徴候の異常を示
さなかった。2024年5月にフェンベンダゾールで駆虫治療が行われた。正常な発情周期を再開した後、2024年7月に
再び交配したが、11月末に流産した。胎児および胎盤の病理学的検査を再度実施した。1例目(死産)の胎盤の壊
死病変内に線虫が存在し、死産した仔馬の腎臓と中枢神経系には線虫と好酸球を伴う多巣性肉芽腫性病変が認
められた。2例目(流産)は自己融解の徴候が認められ、胎盤ならびに胎児の肝臓と肺に病変内線虫を伴う多巣性
壊死が認められた。胎盤といくつかの組織から試料が採取され、1例目と2例目の胎盤試料からHalicephalobus種
の配列が得られた。2つの配列は同一性100%で、ドイツのウマ由来H. gingivalis分離株Indigo S1342-13株と94%のヌ
クレオチド同一性を示した。この雌馬は流産7か月後も臨床的には健康だったが、最終的に播種が起こる可能性が
ある。また、過去の報告と同様に駆虫薬による治療は成功しなかったと考えられる。 本報告は胎児期の
Halicephalobus種感染の最初の報告であり、蠕虫がウマの流産の原因となった最初の報告である。Halicephalobus
種感染は稀ではあるが有害な結果をもたらし、診断および治療上の難題をもたらす可能性がある。

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