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資料5-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[246KB] (2 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73884.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和8年度第1回 6/18)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

3

出典

ウイルス性髄膜 N Engl J Med.
脳炎
393(2025)1960-1962

4 ウイルス感染

Vet Microbiol.
309(2025)110686

概要
髄膜脳炎患者におけるラッサウイルスに近縁なマンマレナウイルス
37歳の男性が、チャドのンジャメナにある保健センターに急性の後頭部頭痛、嘔吐、無力症を呈して来院しました。
彼はフランスからチャドへ渡航し、3か月間滞在していました。主にンジャメナ地域に滞在し、短期間ウアダイ(アベ
シェ)およびボルクー(ファヤ・ラルジョー)地域にも滞在しました。発熱があり、項部硬直は認められませんでした
が、光恐怖を訴えました。臨床症状の詳細は補足付録の表S1に記載されています(全文はNEJM.orgで閲覧可
能)。 症状発症から5日後、彼はフランスに送還され、神経科病棟に入院しました。症状発症から7日後に混乱とけ
いれんが出現し、集中治療室に移されました。臨床的改善により12日目に挿管解除が可能となりましたが、意動緩
慢と測定障害は持続しました。26日目に神経学的欠損なく退院しましたが、15日後に髄膜脳炎の後遺症を示す四
室交通性水頭症と経髄吸収が発症し、心室腹腔シャントの設置に至りました。 診断アッセイは陰性でした。メタトラ
ンスクリプトミクス解析により、症状発症から9日後に採取された脳脊髄液サンプルからラッサウイルスと同定され
た配列が確認されました。配列は小(S)セグメントの100%、大型(L)セグメントの98%をカバーし、それぞれ77.3%と
75.0%の相同性を持ち、最も近いラッサウイルス配列(GenBank登録番号PV737787およびPV737788)と一致しまし
た。 ウイルスRNAは、症状発症から6日目および8日目に採取した脳脊髄液サンプルで、旧世界マンマレナウイル
スのコンセンサス配列を用いたRT-PCRアッセイにより検出されましたが、6日目および22日目に採取した血漿サン
プルや22日目に採取した尿サンプルでは検出されませんでした。ラッサウイルス特異的IgMおよびIgG抗体が血漿
中に検出されました。脳脊髄液からウイルスを単離し、複製速度論の解析が行われました。透過電子顕微鏡写真
では、マンマレナウイルスに典型的な球状粒子やリボソームの存在が確認されました。22日目に得られた血漿は
ウイルスを中和しました(希釈率1:50)。 ゲノムシーケンスにより、SセグメントおよびLセグメント配列はマンマレナウ
イルス属に属し、他の種よりもラッサウイルスに近いことが示されました(GenBank登録番号PV749900および
PV749901)。単離ウイルスは、核タンパク質、Lおよび糖タンパク質前駆体コード配列において、ラッサウイルス系
統と84.8%から86.6%の相同性を持っていました。他の旧世界マンマレナウイルス種と比較して、このウイルスは核タ
ンパク質配列と56.9%から75.4%、L配列と42.3%から59.4%、糖タンパク質前駆体配列とは39.8%から78.3%の相同性を
持っていました。ラッサウイルス系統との相同性レベルはSセグメントで74.6%から75.5%、Lセグメントで66.7%から
67.2%でした。このウイルスはSセグメント配列と50.5%から68.3%、他のマンマレナウイルス種のLセグメント配列と
48.8%から59.3%の相同性を持っていました。 チャドではラッサウイルスは検出されておらず、このケースのウイルス
拡散の臨床症状やパターンはラッサ熱の症例には典型的ではありませんでした。しかし、ンジャメナはラッサウイル
スの最も有病率が高い国であるナイジェリアに近接しており、ラッサウイルス感染の臨床症状は主に髄膜脳炎であ
り、ウイルスが脳脊髄液中のみで検出されることが少数の患者で報告されています。ゲノムデータは、このケース
のウイルスが既知のラッサウイルス系統に属さないことを示しました。我々は、このデータをマンマレナウイルス属
の新種を割り当てる基準と比較しました。このウイルスと他のマンマレナウイルスの間で、SセグメントおよびLセグ
メントにおけるヌクレオチド配列同一性のレベルは、それぞれ80%未満と76%未満(観察値は75.5%および67.2%)でし
た。このウイルスは明確な地域で検出され、疾患と関連し、他のマンマレナウイルスと共有する核タンパク質アミノ
酸の88%未満(最も近い核タンパク質配列と86.6%共有)でした。健康な成人における疾患の重症度は、このウイル
スが病原性を持つ可能性を示唆していますが、この患者の接触者間での感染の証拠は見つかりませんでした。 結
論:我々はチャドで新たな病原性マンマレナウイルスの出現を報告しました。今後の研究では、このウイルスの齧
歯類内での循環を調査し、ウイルスの貯蔵庫を特定することが期待されます。
メタゲノム研究によってダニから初めて発見されたJingmenvirus群は、フラビウイルス科と相同性を共有するがその
ゲノム構造はかなり異なる。Jingmenvirusの大部分はヒトでは検出されていないが、例外的にAlongshanウイルス
(ALSV)は2017年に中国北東部でマダニに咬まれた後に発熱性疾患と非特異的症状を呈したヒトで最初に同定さ
れた。ALSVは東アジア、ロシア、ヨーロッパの節足動物とウマを含む様々な哺乳類で検出されているが、これらの
地域よりも広い範囲にALSVが広がっている可能性がある。本研究では別の大陸のウマ集団におけるALSVの血
清陽性率と地理的分布を調べるため、市販のウマ血清プールのALSV血清陽性を調べた。さらに、十分に特性評
価されたサラブレッド競走馬のコホートと、5年間縦断的にサンプリングされたウマのコホートで血清陽性の調査を
行った。 北米、南米、ヨーロッパ、ニュージーランドのウマ集団から採取された13の市販のウマ血清プールでルシ
フェラーゼ免疫沈降アッセイを行った結果、ブラジルのウマ胎児由来の血清を除く12のプールでALSV感染の既往
を示す抗体の存在が示された。北米とニュージーランドでは初めて抗ALSV抗体が検出された。全ての血清プール
でALSV RNAは検出されなかった。すでに綿密にモニタリングされており、年齢、性別、輸送、ワクチン接種、所在
地に関する情報が入手可能であるドイツ北部と西部のサラブレッド競争馬のコホート(473頭)では、87.1%がALSV
血清陽性であった。ALSV RNAは検出されなかった。血清陽性は年齢との相関が認められ、他の因子との相関は
認められなかった。5年間縦断的にモニタリングされたドイツの124頭のウマのコホートでは、ALSV血清陽性率評価
が5回行われた。血清陽性であった個体がその後の検査で陰性化することがあり、血清陽性が認められた個体は
89頭(71.77%)で、各検査での血清陽性率は38-58%であった。ALSV RNAは検出されなかった。 本研究の結果は広
範囲に及ぶALSVの存在、地域の繁殖コホートのウマにおけるALSV抗体の高い血清陽性率を明らかにした。

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