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資料5-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[246KB] (3 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73884.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和8年度第1回 6/18)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

5 ウイルス感染

出典

概要

Tusavirus(TuV)は2014年にチュニジアの下痢の小児において初めて報告され、それ以降ヒトと動物の糞便試料か
ら散発的に検出されており、人獣共通感染症の可能性が懸念されている。ここでは、中国内モンゴル自治区東部
の下痢症の仔牛の腸組織からTuV株が初めて同定されたことを報告し、種間伝播の可能性を裏付けるゲノム解析
結果を提示する。 中国内モンゴル自治区東部の下痢で死亡した仔牛とブタから採取した腸組織試料中のDNAウイ
ルスの存在を調べるために、プールされた組織試料で次世代シーケンシング(NGS)を実施した結果、いくつかのウ
イルス種とその相対的存在量が明らかとなった。また、TuVに対応するDNA断片が2つ同定された。TuVの存在を
検証するためプール前の個々の組織試料でネステッドPCRを行った結果、TuV陽性だったのは22点の試料のうち
下痢で死亡した仔牛の腸組織試料だけであった。さらに内モンゴル自治区東部のTuV感染率を調べるため、20222024年に下痢で死亡した仔牛から採取した30点の腸組織試料でネステッドPCRを行ったが、TuV陽性試料はな
Virol Sin. 40(2025)860- かった。 NGSで最初に同定されたTuV株(NM21C6と命名)の完全なコード配列を得るため4つの重複するプライ
862
マーペアが設計され、最終的に全体で4424ヌクレオチドに及ぶ完全なコード配列が再構築された。NM21C6株の配
列は、イギリスの疥癬性口唇病変を呈した生後6か月の仔羊(体重減少と下痢のエピソードあり)から分離された
TuV株とのヌクレオチド同一性が最も高かった(98.3%)。3つの遺伝子に基づく系統発生解析では、NM21C6株とイギ
リスのヒツジ由来株の強固なクラスター形成が認められた。ヌクレオチド同一性と系統発生解析の結果は、これら
の株に最近の共通祖先が存在するか、直接的進化のつながりがあることを示唆した。異なる宿主種(ウシとヒツジ)
と、地理的に離れた場所(中国と英国)にまたがるこの密接な遺伝的関連性は、TuVの種間伝播を支持する説得力
のあるゲノム証拠を提供する。この種間伝播の可能性は、非常に近縁なヒト株の検出によって暗示される人畜共
通感染症リスクを強調する。 本研究の結果は、TuVの宿主範囲が拡大されウシが含まれることを示し、ウシ由来
TuV株の完全なコード配列を初めて提供した。動物集団におけるTuVの感染率、伝播経路、病原性、ヒトの健康に
対する潜在的な影響を評価するために、さらなる血清学的調査と疫学的調査が必要である。
人獣共通結核(TB)は、ヒトにおける結核疾患の一種で、ウシにおける結核の主な原因であるウシ型結核菌(M.
bovis )の感染によって引き起こされることが多い。ウシからヒトへのM. bovis感染は、汚染された未殺菌牛乳や乳
製品、生肉の摂取、あるいはエアロゾルを介して発生する可能性があり、ヒトからヒトへの感染も起こり得る。1999
年から2021年の間に、培養検査で確認されたヒトのM. bovis感染症例が505例あり、その数は2017年まで増加し
た。本研究では、イングランドで結核に感染したウシに曝露した人々におけるM. bovis感染の有病率を推定し、この
集団における潜在性結核感染症(LTBI)に関連するリスク要因を特定することを目的とした。我々は英国農業コミュ
ニティのメンバーと共同で、牛結核の高リスク地域であるイングランド南西部において後ろ向きコホート研究を実施
した。質問票を用いて、参加者の特徴、行動、および農業活動を把握した。過去の牛群検査データと関連付けて、
参加者を結核曝露の低、中、高リスクに分類した。我々は農業展示会および単独イベントで90名の参加者を募集し
た。参加者の内訳は、農家/農場労働者(90名のうち76名)と獣医療従事者(90名のうち10名)であった。年齢の中
央値は45.5歳(IQR:19~77歳)、男性は63%、BCGワクチン接種歴は67%であった。M. bovisへの曝露は、感染牛
との直接接触および生乳の摂取によるものであった。結論として、本研究では、英国において結核感染牛を扱う作
業員におけるLTBI陽性率が低いことが明らかになった。本研究結果は、ヒトにおけるM. bovisの自然経過に関する
知見が限られていることを浮き彫りにしており、今後の研究ではM. bovis陽性症例およびM. bovis曝露者について
詳細な追跡調査を実施し、曝露から活動性疾患への進行速度を明らかにする必要がある。

6 ウシ結核

Zoonoses Public
Health. 72(2025)369378

7 エムポックス

監視対象の発生状況:第42週(2025年10月19日までの週)
GOV.UK.
Mpox(クレードI): 2025年疫学第42週(2025年10月13日から19日)に、米国および欧州において、クレードI Mpoxが
https://www.gov.uk/go 流行していることが知られている地域への渡航歴のない、クレードI Mpoxの症例が初めて報告された。 2025年10
vernment/publications/ 月14日、カリフォルニア州ロングビーチ市でクレードI Mpoxの症例が確認された。これは米国における7例目のク
outbreaks-underレードI Mpox症例であり、渡航歴のない症例としては初めてのものである。市保健局は、症例の潜在的な感染源を
monitoring-in調査し、接触者追跡を行っている。 2025年10月16日、ロサンゼルス郡公衆衛生局は、最近の渡航歴のない成人に
2025/outbreaksおいて、クレードI Mpoxの新たな確定症例が報告されたと報告した。 カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)は2025
under-monitoring年10月17日、最近の海外渡航歴のないクレードI Mpox症例3例が検出されたとする公衆衛生勧告を発出した。ク
week-42-week-ending- レードの亜型は特定されていない。これらの症例は疫学的に関連性があるとは述べられていない。3例とも、ゲイ、
19-october-2025--2
バイセクシュアル、その他の男性同性愛者(GBMSM)コミュニティ内で検出された。CDPHは、カリフォルニア州およ
び米国の住民に対するクレードI Mpoxの全体的な公衆衛生リスクは引き続き低いと述べている。

8

チクングニヤウイ Lancet Infect Dis.
ルス感染
25(2025)e551

9 デング熱

〇中国、チクングニアのアウトブレイクを報告
2025年6月から8月にかけて、中国で約8,000例のチクングニアウイルス感染症が報告され、同国史上最大のアウト
ブレイクとなった。症例の大半は広東省に集中し、特に仏山市順徳区で全体の約90%が確認されている。死亡例
は報告されておらず、ほとんどの患者は軽症であった。臨床的には、発熱(86.8%)、関節痛(81.4%)、発疹
(65.5%)が主要症状であり、約半数の患者でこれら3症状が併発した。このアウトブレイクは男女ほぼ同じ比率で、
あらゆる年齢層に影響を及ぼしている。症状を呈した住民は病院での検査を強く促され、陽性者は院内で隔離され
蚊帳の使用が義務付けられた。急増する症例に対応するため、地方当局は媒介生物対策を強化した。住民には
自宅周辺の淀んだ水源を除去するよう指示され、違反者には罰金が科された。さらに、幼虫を捕食する魚の放流
や、他種を捕食する蚊の放出といった対策も導入された。 WHOは各国がワクチン開発のために官民連携を奨励
すること、包括的な疾患マッピングと国家戦略の策定を支援するための資金の確保、迅速診断検査の開発、効果
的な媒介生物抑制のためのエビデンスベースの強化、蚊の生息地を減らし安全な貯水法を広めるための環境部
門や技術者との協力を推奨している。

デング熱、世界の状況、サーベイランスと進捗−2024年の最新情報:
WHO ホームページ.
2024年にアフリカ地域では15万7000件のデング熱症例が報告され過去数年と比べて著しい増加を示した。アメリカ
https://iris.who.int/ser
地域では2024年にデング熱の伝播が前例のない急増を見せ2023年に報告された既に高い水準を大幅に上回っ
ver/api/core/bitstream
た。東南アジア地域では流行曲線が上半期にわたり着実に上昇し特に8月から11月にかけてのモンスーン期に急
s/4a449d95-dab0激な増加を示した。東地中海地域ではアメリカ大陸や東南アジアに比べ依然として低いものの、気候や生態系の
4e81-8e3d変化、急速な都市化、そしてこれまで非流行地域であった地域へのネッタイシマカの拡散により、デング熱の脅威
5d233447d264/content
は顕著に増加した等、世界中でデング熱が前例のないレベルで伝播している。

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