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資料5-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[246KB] (5 ページ)
出典
| 公開元URL | https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_73884.html |
| 出典情報 | 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和8年度第1回 6/18)《厚生労働省》 |
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ID
感染症(PT)
13 リーシュマニア症
14
出典
Emerg Infect Dis.
31(2025)1838-1842
二核アメーバ感 Acta Parasitol.
染
71(2026)6
15 包虫症
16 大腸菌性胃腸炎
概要
リーシュマニア症はいくつかのLeishmania 種原生動物寄生虫によって引き起こされる、比較的稀なウマの疾患で
ある。地中海ヨーロッパでは、動物とヒトのリーシュマニア症は主にL. infantumによって引き起こされる。2002-2010
年にはL. infantumベクターの存在量が少ないため非流行地域であると考えられていたアルプス山脈北部で、L.
martiniquensisによるウマとウシのリーシュマニア症症例が報告された。L. martiniquensisはカリブ海のヒト内臓症例
から報告された人獣共通感染種であるが、完全な宿主範囲と疫学は不明なままである。ここではL. martiniquensis
によるウマの皮膚リーシュマニア症4症例について報告する。
2019-2023年に、4頭のスポーツ馬でL. martiniquensisが同定された。症例1は、チェコ共和国、Brnoの獣医科大学
の獣医学診療所に入院した4歳のAkchal-Teke牝馬で、左上眼瞼に数個の小結節(3–10 mm)が認められた。症例
2はチェコ共和国の大規模牧場の5歳のKladruber牝馬で、下眼瞼付近の顔面に片側性に小結節(5–15 mm)が認
められた。症例3はオーストリア、Viennaの獣医科大学の獣医学診療所で獣医の診察を受けた5歳のFjord牝馬で、
下眼瞼、胸部、乳房に結節性病変が認められた。症例4はチェコ共和国北西部に住む12歳の去勢馬で、左顔面領
域の病変を主訴に来院した。症例4の臨床症状は症例1-3と類似していた。各症例の皮膚病変から採取した生検
試料の顕微鏡検査で細胞質内にLeishmania無鞭毛体が認められ、PCRでL. martiniquensisと同定された。
ドイツとスイスで最後にL. martiniquensis症例が発表されてから約10年後に、ヨーロッパにおけるリーシュマニア症
(通常はL. infantumによって引き起こされる)の既知の流行範囲の外で発生した、4症例のウマL. martiniquensis感
染を報告する。症例間の関連性は証明されず3年を超える期間にわたって発生し、中央ヨーロッパに地理的に分散
していたことから、ウマがL. martiniquensisの保有宿主として無視できない役割を果たすことが示唆された。4症例と
も当初はウシパピローマウイルスによるサルコイドと疑われ、症例1と3ではウシパピローマウイルス1型と2型が検
出されたことから、サルコイド様病変とLeishmania感染との関連が示唆された。人獣共通感染症の可能性を考える
と、ウマ皮膚病変の症例では細胞診、PCR、配列決定を組み合わせ、この病原体について広く調査されるべきであ
る。
Enterocytozoon bieneusiは500以上の遺伝子型が同定されている微胞子虫で、一部の遺伝子型は人獣共通感染
能力を有している。牛乳試料中のE. bieneusiの存在を記録した報告はほとんどない。Coxiella burnetiiはQ熱を引き
起こす人獣共通病原体で、世界中で広がっている。伝播経路はエアロゾル、節足動物ベクター、汚染された生乳・
乳製品の摂取とされているが、統一見解はない。系統的研究では、牛乳試料とチーズ試料中のC. burnetii陽性率
はそれぞれ10.7-76.9%と4.3-85.0%の範囲であると報告されている。Dientamoeba fragilisは宿主の腸管に定着する
腸内単細胞寄生虫で、様々な胃腸症状と関連しているが、健康な人では無症候性の保菌が一般的である。病原性
には議論の余地があるが、人獣共通感染の可能性が認識されている。ヒト、イヌ、ネコ、セキセイインコ、節足動物
ベクターなどの多くの宿主に蔓延しているが、牛乳や乳製品中のD. fragilisの存在を明らかにした研究はない。本
研究ではトルコの生乳、乳製品試料においてこれら3種の病原体の分子的検出を行い、E. bieneusiとD. fragilisの遺
伝子型を特定した。
2025年4-6月にトルコ、Kırşehir州の青空市場、デリカテッセン、農場から生乳試料(牛乳、ヒツジ乳、ヤギ乳)、牛乳
チーズ試料計150点を収集した。試料からDNAを抽出し、特定の遺伝子領域のPCRによる増幅、公表済み配列
データとの比較による病原体の同定、E. bieneusiとD. fragilisの系統樹構築を行った。E. bieneusi陽性率はヒツジ乳
で5.7%(2/35)、牛乳チーズで3.3%(1/30)であった。C. burnetii陽性率は牛乳で14.0%(7/50)、ヒツジ乳で8.5%
(3/35)、牛乳チーズで10.0%(3/30)であった。D. fragilis陽性率は牛乳で14.2%(5/35)、ヒツジ乳で8.5%(3/35)、牛乳
チーズで3.3%(1/30)であった。E. bieneusi分離株、D. fragilis分離株は、世界各地の多様なソースに由来する分離
株と100%の配列類似性を示した。
本研究では牛乳、ヒツジ乳、牛乳チーズで初めてD. fragilisが検出され、牛乳チーズで初めてE. bieneusiが検出さ
れた。生乳と乳製品がこれらの寄生虫の伝播において重要な役割を果たす可能性が示唆された。
J Helminthol.
99(2025)e82
Echinococcus equinusは主にウマとイヌの中で維持される寄生条虫であり、ウマ、ロバ、ラバ、その他の有蹄動物
が中間宿主となる。E. equinusは歴史的に人獣共通感染症ではないと考えられてきたが、2021年にヒトにおける最
初のE. equinus感染確定症例がトルコで報告され、E. equinusの実際の人獣共通感染性について重大な疑問が提
起された。トルコではE. equinusの症例は稀であるが、近年、様々な動物におけるこの寄生虫の存在の分子的証拠
が得られている。本研究の目的はトルコのウマ類におけるE. equinusの存在と分子特性を調べることであった。
2020-2025年にFirat大学獣医学部で実施された52頭のウマ類の剖検で包虫嚢胞の存在を調査した。肉眼的およ
び病理組織学的検査により、特徴的な構造的特徴を示す包虫嚢胞の存在がロバ2頭の肝臓、アラビア馬1頭の肺
で確認された。検出された個々の包虫嚢胞の胚膜を切除し、分子解析のために70%エタノールで保存した。分子同
定はミトコンドリアのチトクロームcオキシダーゼサブユニット1(mt-CO1)遺伝子を標的としたPCR増幅により行わ
れた。宿主内変異を評価するために複数の嚢胞(最大でロバ1頭から14個)で配列解析を行い、3頭のウマ類由来
の陽性試料全てがE. equinusであることが確認された。系統学的解析により、得られた配列と他の地理的地域由来
の参照E. equinus株との間に密接な近縁関係があることが示された。 これらの知見は、トルコのウマ類におけるE.
equinusの分子的確認を提供し、この寄生虫の分布に関する限られた知識に貢献する。今後の研究は、特にイヌ類
終宿主が蔓延している地域におけるE. equinusの疫学、病理、伝播動態の解明に焦点を当てるべきである。
ProMED-mail
20251201.8729137
アリゾナ・ステート・フェアへの旅行が、16歳の女性にとって恐ろしい医療緊急事態へと変わった。彼女は重篤な感
染症を発症し、約4日間入院したと語る。女性とボーイフレンドは2025年10月26日にフェアを訪れた。彼女は数日後
に入院し、フェア内のふれあい動物園で豚を撫でたことが原因だと考えている。医師は動物に存在する特定の大
腸菌株に共通する毒素である志賀毒素を産生する感染症と診断した。「これはかなり深刻な事態だと直感し、すぐ
に治療と検査が必要だと判断した」と母親は語った。2025年11月13日、アリゾナ州保健局(ADHS)は10月の大腸菌
症例が2倍に増加したと報告する健康勧告を発表した。ADHSは増加傾向を調査中であることを確認したが、具体
的な感染源については公に特定していない。アリゾナ州フェア事務局は声明を発表し、州および地方当局が複数
の大腸菌症例を特定したことを認めた。フェア側は当局と協力し、進行中の調査を支援するため情報を提供してい
ると述べた。
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感染症(PT)
13 リーシュマニア症
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出典
Emerg Infect Dis.
31(2025)1838-1842
二核アメーバ感 Acta Parasitol.
染
71(2026)6
15 包虫症
16 大腸菌性胃腸炎
概要
リーシュマニア症はいくつかのLeishmania 種原生動物寄生虫によって引き起こされる、比較的稀なウマの疾患で
ある。地中海ヨーロッパでは、動物とヒトのリーシュマニア症は主にL. infantumによって引き起こされる。2002-2010
年にはL. infantumベクターの存在量が少ないため非流行地域であると考えられていたアルプス山脈北部で、L.
martiniquensisによるウマとウシのリーシュマニア症症例が報告された。L. martiniquensisはカリブ海のヒト内臓症例
から報告された人獣共通感染種であるが、完全な宿主範囲と疫学は不明なままである。ここではL. martiniquensis
によるウマの皮膚リーシュマニア症4症例について報告する。
2019-2023年に、4頭のスポーツ馬でL. martiniquensisが同定された。症例1は、チェコ共和国、Brnoの獣医科大学
の獣医学診療所に入院した4歳のAkchal-Teke牝馬で、左上眼瞼に数個の小結節(3–10 mm)が認められた。症例
2はチェコ共和国の大規模牧場の5歳のKladruber牝馬で、下眼瞼付近の顔面に片側性に小結節(5–15 mm)が認
められた。症例3はオーストリア、Viennaの獣医科大学の獣医学診療所で獣医の診察を受けた5歳のFjord牝馬で、
下眼瞼、胸部、乳房に結節性病変が認められた。症例4はチェコ共和国北西部に住む12歳の去勢馬で、左顔面領
域の病変を主訴に来院した。症例4の臨床症状は症例1-3と類似していた。各症例の皮膚病変から採取した生検
試料の顕微鏡検査で細胞質内にLeishmania無鞭毛体が認められ、PCRでL. martiniquensisと同定された。
ドイツとスイスで最後にL. martiniquensis症例が発表されてから約10年後に、ヨーロッパにおけるリーシュマニア症
(通常はL. infantumによって引き起こされる)の既知の流行範囲の外で発生した、4症例のウマL. martiniquensis感
染を報告する。症例間の関連性は証明されず3年を超える期間にわたって発生し、中央ヨーロッパに地理的に分散
していたことから、ウマがL. martiniquensisの保有宿主として無視できない役割を果たすことが示唆された。4症例と
も当初はウシパピローマウイルスによるサルコイドと疑われ、症例1と3ではウシパピローマウイルス1型と2型が検
出されたことから、サルコイド様病変とLeishmania感染との関連が示唆された。人獣共通感染症の可能性を考える
と、ウマ皮膚病変の症例では細胞診、PCR、配列決定を組み合わせ、この病原体について広く調査されるべきであ
る。
Enterocytozoon bieneusiは500以上の遺伝子型が同定されている微胞子虫で、一部の遺伝子型は人獣共通感染
能力を有している。牛乳試料中のE. bieneusiの存在を記録した報告はほとんどない。Coxiella burnetiiはQ熱を引き
起こす人獣共通病原体で、世界中で広がっている。伝播経路はエアロゾル、節足動物ベクター、汚染された生乳・
乳製品の摂取とされているが、統一見解はない。系統的研究では、牛乳試料とチーズ試料中のC. burnetii陽性率
はそれぞれ10.7-76.9%と4.3-85.0%の範囲であると報告されている。Dientamoeba fragilisは宿主の腸管に定着する
腸内単細胞寄生虫で、様々な胃腸症状と関連しているが、健康な人では無症候性の保菌が一般的である。病原性
には議論の余地があるが、人獣共通感染の可能性が認識されている。ヒト、イヌ、ネコ、セキセイインコ、節足動物
ベクターなどの多くの宿主に蔓延しているが、牛乳や乳製品中のD. fragilisの存在を明らかにした研究はない。本
研究ではトルコの生乳、乳製品試料においてこれら3種の病原体の分子的検出を行い、E. bieneusiとD. fragilisの遺
伝子型を特定した。
2025年4-6月にトルコ、Kırşehir州の青空市場、デリカテッセン、農場から生乳試料(牛乳、ヒツジ乳、ヤギ乳)、牛乳
チーズ試料計150点を収集した。試料からDNAを抽出し、特定の遺伝子領域のPCRによる増幅、公表済み配列
データとの比較による病原体の同定、E. bieneusiとD. fragilisの系統樹構築を行った。E. bieneusi陽性率はヒツジ乳
で5.7%(2/35)、牛乳チーズで3.3%(1/30)であった。C. burnetii陽性率は牛乳で14.0%(7/50)、ヒツジ乳で8.5%
(3/35)、牛乳チーズで10.0%(3/30)であった。D. fragilis陽性率は牛乳で14.2%(5/35)、ヒツジ乳で8.5%(3/35)、牛乳
チーズで3.3%(1/30)であった。E. bieneusi分離株、D. fragilis分離株は、世界各地の多様なソースに由来する分離
株と100%の配列類似性を示した。
本研究では牛乳、ヒツジ乳、牛乳チーズで初めてD. fragilisが検出され、牛乳チーズで初めてE. bieneusiが検出さ
れた。生乳と乳製品がこれらの寄生虫の伝播において重要な役割を果たす可能性が示唆された。
J Helminthol.
99(2025)e82
Echinococcus equinusは主にウマとイヌの中で維持される寄生条虫であり、ウマ、ロバ、ラバ、その他の有蹄動物
が中間宿主となる。E. equinusは歴史的に人獣共通感染症ではないと考えられてきたが、2021年にヒトにおける最
初のE. equinus感染確定症例がトルコで報告され、E. equinusの実際の人獣共通感染性について重大な疑問が提
起された。トルコではE. equinusの症例は稀であるが、近年、様々な動物におけるこの寄生虫の存在の分子的証拠
が得られている。本研究の目的はトルコのウマ類におけるE. equinusの存在と分子特性を調べることであった。
2020-2025年にFirat大学獣医学部で実施された52頭のウマ類の剖検で包虫嚢胞の存在を調査した。肉眼的およ
び病理組織学的検査により、特徴的な構造的特徴を示す包虫嚢胞の存在がロバ2頭の肝臓、アラビア馬1頭の肺
で確認された。検出された個々の包虫嚢胞の胚膜を切除し、分子解析のために70%エタノールで保存した。分子同
定はミトコンドリアのチトクロームcオキシダーゼサブユニット1(mt-CO1)遺伝子を標的としたPCR増幅により行わ
れた。宿主内変異を評価するために複数の嚢胞(最大でロバ1頭から14個)で配列解析を行い、3頭のウマ類由来
の陽性試料全てがE. equinusであることが確認された。系統学的解析により、得られた配列と他の地理的地域由来
の参照E. equinus株との間に密接な近縁関係があることが示された。 これらの知見は、トルコのウマ類におけるE.
equinusの分子的確認を提供し、この寄生虫の分布に関する限られた知識に貢献する。今後の研究は、特にイヌ類
終宿主が蔓延している地域におけるE. equinusの疫学、病理、伝播動態の解明に焦点を当てるべきである。
ProMED-mail
20251201.8729137
アリゾナ・ステート・フェアへの旅行が、16歳の女性にとって恐ろしい医療緊急事態へと変わった。彼女は重篤な感
染症を発症し、約4日間入院したと語る。女性とボーイフレンドは2025年10月26日にフェアを訪れた。彼女は数日後
に入院し、フェア内のふれあい動物園で豚を撫でたことが原因だと考えている。医師は動物に存在する特定の大
腸菌株に共通する毒素である志賀毒素を産生する感染症と診断した。「これはかなり深刻な事態だと直感し、すぐ
に治療と検査が必要だと判断した」と母親は語った。2025年11月13日、アリゾナ州保健局(ADHS)は10月の大腸菌
症例が2倍に増加したと報告する健康勧告を発表した。ADHSは増加傾向を調査中であることを確認したが、具体
的な感染源については公に特定していない。アリゾナ州フェア事務局は声明を発表し、州および地方当局が複数
の大腸菌症例を特定したことを認めた。フェア側は当局と協力し、進行中の調査を支援するため情報を提供してい
ると述べた。
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