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資料5-1 感染症定期報告感染症別文献一覧表[909KB] (5 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_64439.html
出典情報 薬事審議会 医薬品等安全対策部会(令和7年度第2回 10/24)《厚生労働省》
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ID

感染症(PT)

22 鳥インフルエンザ

23 鳥インフルエンザ

24 鳥インフルエンザ

25 鳥インフルエンザ

26 鳥インフルエンザ

27 鳥インフルエンザ

出典

概要

Cell. 188(2025)919929.e9

高病原性鳥インフルエンザ(HPAI)A(H5N1)ウイルス、特にクレード2.3.4.4b株の現在進行中の循環は、
動物衛生と公衆衛生に重大な脅威をもたらしている。米国では飼料摂取量の減少、糞便の硬さの変化、
呼吸窮迫、乳量の減少等の臨床症状を特徴とする乳牛のH5N1感染が全国的に広がっており、さらに酪
農場労働者(一部は結膜炎や呼吸器症状を呈している)の感染も報告されている。最近マウスやフェレッ
ト等の哺乳類モデルでウシH5N1ウイルスの複製、病原性、伝播性を評価する研究が行われ、このウイ
ルスがヒトへの伝播とアウトブレイクに寄与する可能性のある特性を有していることが示唆されている。
本研究ではウシH5N1ウイルスと比較のための季節性H3N2ウイルスのヘマグルチニン(HA)の細胞外ド
メインを昆虫細胞-バキュロウイルス系でクローニングし、北京の屠殺場で採取されたウシ組織及び大学
病院から提供されたヒト組織においてHAと受容体との結合活性を分析した。ウシH5N1ウイルス由来の
HAタンパク質はヒト様α2-6結合受容体にわずかに結合する一方で、鳥類様α2-3結合シアル酸受容体
に対して強い選択性(結合しやすさ)を示した。季節性H3N2ウイルスのHAタンパク質はヒト様受容体に
対して強い選択的結合を示し、鳥類様受容体への結合は検出できなかった。免疫組織化学的染色によ
り、ウシH5N1ウイルスのHAはウシの肺組織及び乳腺組織に結合することが明らかになり、臨床的観察
と一致した。このHAはヒトの結膜、気管、乳腺組織にも効果的に結合し、特に結膜炎の場合にヒトへの
伝播のリスクがあることが示された。α2-3受容体又はα2-6受容体と複合体を形成したH5 HAの高分解
能低温電子顕微鏡構造により、その受容体結合特性の基礎となる分子的機構が明らかになった。これ
らの知見は、この新興病原体の組織向性と伝播の可能性に関する重要な洞察を提供する。

ProMED-mail
20241110.8719927

情報源:CTV News、2024年11月8日。
新たな研究によると、鳥インフルエンザに感染したウシがいる米国の酪農場で検査を受けた労働者の
7%が自分自身もウイルスに感染していた。この研究はColorado州及びMichigan州の州保健局と協力
し、CDCの疾病調査官が主導した。これは2024年11月7日にCDCが発行する死亡疾病週報に掲載され
た。検査を受けた115人のうち8例が抗体陽性を示し、仕事中に感染したことを示唆している。しかし症状
があったことを覚えていたのは4例だけであり、これは彼らの病状が非常に軽かった可能性があることを
示唆している。なお、彼らは目の充血や結膜炎、発熱、鼻汁、咽喉痛、くしゃみ及び下痢を報告した。ま
た、労働者全員がウシの搾乳を行う搾乳室を掃除したと報告した。感染の証拠があったほとんどの労働
者がウシの搾乳を行っていたと述べた。しかし推奨されている個人用保護具を着用した者はおらず、作
業を行っていたウシがH5N1型に感染していたことを知っていたと答えたのは1例のみであった。

ProMED-mail
20241120.8720137

情報源[2]:CIDRAP、2024年11月15日。
California州公衆衛生局(CDPH)は2024年11月15日、農場労働者5例の感染を報告した。州の最新の症
例には、2024年11月14日報告された州のCentral Valleyの一角を占めるMadera郡(酪農場アウトブレイ
クの中心地)からの2例が含まれるようである。郡当局は声明において、症例(確定1例及び推定陽性1
例)は発病した乳牛と接触のあったヒトによるものであると述べている。また、CDPHが報告した新たな症
例にはFresno郡が2024年11月15日報告した新たな感染が含まれているとみられ、同郡では初の感染と
なる。同郡公衆衛生局は声明において、当該住民は農場で感染した乳牛と接触したと述べている。
California州では最近養鶏場で大規模なアウトブレイクが相次いで報告されているが、CDCの最新の集
計によると州の新たな感染例5例は酪農場に関連しているという。

ProMED-mail
20241223.8720847

乳牛におけるHPAI A(H5N1)の複数州でのアウトブレイクは、2024年3月25日に初めて報告された。ウシ
においてこのような鳥インフルエンザウイルスが検出されたのは、これが初めてである。米国では、2022
年以降、United States Department of Agriculture(USDA)のAnimal Plant Health Inspection Serviceが
200例を超える哺乳類においてHPAI A(H5N1)ウイルスの検出を報告している。2024年4月1日、CDCは、
本ウイルスへの感染が推測されるTexasの乳牛に接触したヒト1例において、ヒトのHPAI A(H5N1)感染
を確認した。本件は、HPAI A(H5N1)が哺乳類からヒトへ感染した初めての事例であると考えられる。
2024年5月、CDCは、感染した乳牛への接触歴のあるヒトにおいて、さらにヒトの散発的な症例を報告し
始めた。2024年12月20日時点で、16州で乳牛におけるアウトブレイクが認められており、影響を受けた
乳牛の群れは、875件である。世界では、アジア大陸、北米大陸、南米大陸、欧州大陸で、哺乳類におい
て散発的なHPAI A(H5N1)が報告されている。最近の哺乳類におけるHPAI A(H5N1)は、特にペルーと
チリのアシカ、アルゼンチンのゾウアザラシ、またカナダ、フランス、その他の国のキツネにおいて検出さ
れている。

ProMED-mail
20250207.8721904

情報源:CBS News、2025年2月5日。
Nevada州の少なくとも4つのウシ群がこれまでウシで見られなかったH5N1型鳥インフルエンザ株の検査
で陽性反応を示したことを州農務当局が2025年2月5日に確認し、咳嗽やくしゃみなどの呼吸器症状が報
告されている。D1.1に感染したヒトの症状は、以前からウシに広がっている鳥インフルエンザ株よりも重
篤である。B3.13と呼ばれるこの株は病気のウシと接触した後に感染したヒトに結膜炎や発熱などの軽度
の症状しか引き起こしていない。D1.1鳥インフルエンザ株がウシに広がっていることが発見されたこと
で、米国の保健当局及びUSDAがこれまで提唱してきた野鳥からウシへのこのウイルスの拡散は稀な一
回限りの出来事であるという説は覆されている。2023年後半にTexas州で拡散して以来、ウシの鳥インフ
ルエンザ例はすべてB3.13のみに関連付けられており、当局はこれをウイルスの新たな変異株がトリか
らウシに繰り返し広がってはいない証拠として挙げている。USDAによると1000近いウシ群が今までに鳥
インフルエンザに感染したことが確認され16州で検出されており、最新の事例はCalifornia州で確認され
ている。Nevada州農務局の広報官によると、D1.1に感染した新たな4つのウシ群は同州Churchill郡で報
告された。鳥インフルエンザは2024年12月にも同州Nye郡で報告されたが、これらのウシはB3.13ウイル
ス株に陽性であった。なお、CDCによると、2024年以降に確認されたヒトの鳥インフルエンザ症例67例中
40例がウイルスに感染した乳牛との接触に関連している。

ProMED-mail
20250212.8722052

情報源:CIDRAP、2025年2月10日。
Central Nevada保健局(CNHD)は2025年2月10日、Churchill郡の酪農場で病気のウシと接触した労働者
に、州で初めてのH5N1型鳥インフルエンザのヒト感染を確認したと発表した。同郡で最近検出されたの
はD1.1遺伝子型であり、これはウシから2つ目のH5N1遺伝子型が拡散したことを示しており、これは以前
の乳牛のアウトブレイクに関係していたB3.13遺伝子型とは異なる。CDCは2024年初頭以来のこの
Nevada州の症例を確定ヒト症例リストに追加し、現在の68例のうち41例が酪農従事者に関連することと
なっている。
情報源[2]:CBS News、2025年2月10日。
Nevada州の酪農従事者が、先週同州のウシの間で広がっていることが判明した新たな鳥インフルエン
ザ株に感染したことが確認された。科学者らがD1.1と呼ぶこのH5N1型鳥インフルエンザウイルス株は、
米国で今までに少なくとも40例の酪農従事者に感染したB3.13と呼ばれる以前の変異株とは異なる。
2025年2月7日にUSDAが公表した分析結果によると、2025年1月にNevada州でD1.1に感染したウシから
採取したウイルスに「哺乳動物への適応」が1つ見つかったが、「ヒトへの感染の証拠はない」としてい
た。

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