１．令和６年度決算（見込み）：経常収支の状況
● 令和６年度決算（見込み）の経常収支は、①経常収入：9兆2,677億円（対前年度＋4.9%）、②経常支出：9兆2,531億円（同＋

3.2%）であり、経常収支差引額（①－②）は145億円の黒字と収支は改善したが、依然、約半数の660組合（47.9%）が赤字の状況。

● 収支改善の主な要因は、▽収入において、賃金上昇の影響（＋2,277億円）に加え、保険料率の引き上げ（＋1,069億円）により、
保険料収入が前年度に比べ＋4,261億円（＋4.9%）増加した一方、▽支出において、高齢者等拠出金は＋2,065億円（＋5.7%）増加

したが、６年度の医療費が新型コロナ対応等の反動により＋1.1%と低めに推移し、保険給付費が＋623億円（＋1.3%）の増加にと
どまったことによる。

● なお、データヘルス計画等、加入者の健康維持・増進のための保健事業費は、前年度に比べ＋97億円（＋2.6%）増の3,912億円。
主な項目
経常収入（①）
保険料収入

令和６年度

令和５年度

決算見込み（1,378組合）

決算（1,380組合）

9兆2,677億円

8兆8,315億円

9兆1,444億円

出産育児交付金
経常支出（②）

44億円
9兆2,531億円

対前年度
増減額

伸び率

4,362億円

4.9%

4,261億円

4.9%

-

44億円

-

8兆9,680億円

2,851億円

3.2%

8兆7,184億円

保険給付費

4兆7,925億円

4兆7,301億円

623億円

1.3%

拠出金計

3兆8,591億円

3兆6,526億円

2,065億円

5.7%

（再掲）

後期高齢者支援金

2兆2,593億円

2兆1,526億円

1,068億円

5.0%

前期高齢者納付金

1兆5,995億円

1兆4,999億円

997億円

6.6%

3,815億円

97億円

2.6%

▲1,365億円

1,510億円

-

保健事業費

3,912億円

経常収支差引額（①－②）

145億円

※ 各数値は、令和７年８月までに報告のあった1,377組合の数値に基づき、同３月末時点に存在する1,378組合ベースで推計したものである。なお、推計対象の１組合
については６年度予算数値をもとに算出した。

National Federation of Health Insurance Societies（KEMPOREN）

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