令和５年度 国民健康保険(市町村国保)の財政状況について
１．市町村国保の財政状況 (表１)
(1) 収 入
保 険料(税)収入（2 兆 3,697 億円)は対前年度比で 3.3％（816 億円）減 、国庫支出金
（3 兆 2,383 億円）は対前年度比で 3.8%（1,267 億円）減、前期高齢者交付金（3 兆 5,966 億
円）は対前年度比で 1.6％（570 億円）増となっている。
一般会計繰入金については、法定分（4,670 億円）は対前年度比 2.0％（90 億円）増、法
定外分（1,97６億円）は対前年度比 37.3％（53７億円）増となっている。
(2) 支出
保 険給付費（8 兆 5,315 億円）は対前 年度比 で 1.1％（929 億円） 減、後期高 齢者支
援 金（ 1 兆 6,300 億円 ）は対前年度比で 8.1％（1,217 億円）増 、介護納 付金（5,726 億
円 ）は対前年度 比 2.3％（ 137 億円） 減となっている。
(3) 収支状況
医 療 給 付 分 及 び介 護 分 （ 介 護 納 付 金 に関 するもの） を合 わせた収 支 状 況 については、
市 町村と都道府 県 の各特別 会計の合計 額として、収入 総額 は 24 兆 503 億円、支出総
額 は 23 兆 6,566 億円であり、収支差引 合計額 は 3,937 億円の黒字となっている。
単 年度収入（23 兆 3,876 億円）から単年度支出（23 兆 5,164 億円）を控除した単年
度 収支差引額は 1,288 億円の赤字であり、さらに、これに国庫支出金精算額等（706 億
円 ）を考 慮した精算後単 年度収支差引額は 582 億円 の赤字となっている。
(4) 決算補填等目的の一般会計繰入金を除いた精算後単年度収支差引額 等
一 般 会計繰 入 金（法定 外） のうち決算 補填 等を目的 とする 1,220 億円 を精算 後 単 年
度 収 支 差 引 額 ▲582 億 円 から除 いた場 合 の精 算 後 単 年 度 収 支差 引 額 は、1,803 億 円
の赤 字 となっている。なお、基金 積立金等は 1 兆 3,375 億円であり、対 前年度比 4.4%
（ 621 億 円）減 となっている。

2