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保険薬局における医薬品安定供給に係る実態調査 調査報告書 (2 ページ)
出典
公開元URL | https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2025_08_2.pdf |
出典情報 | 保険薬局における医薬品安定供給に係る実態調査 調査報告書(8/8)《日本保険薬局協会》 |
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調査概要
◼ 目的:保険薬局における医薬品安定供給に係る実態把握のため
◼ 内容:全19問(小問含む設問数29)/ 選択式回答方式 / 回答所要時間約15分
①薬局の体制及び各種実績について(問1~問9 設問数12)
②高額医薬品の取扱いについて(問10 設問数2)
③医薬品安定供給への対応実態について(問11~問19 設問数15)
◼ 対象:保険調剤業務を取り扱う薬局として1年以上、運営している薬局の管理薬剤師 1薬局 1回答
◼ 方法:オンラインWEB調査 1薬局1回答
◼ 回答期間:2025年6月16日(月)~2025年7月11日(金)
◼ 回答数:4,877薬局
◼ 実施主体:一般社団法人日本保険薬局協会 薬局機能創造委員会
◼ 倫理審査:北海道医薬総合研究所倫理委員会 整理番号2025040
調査結果 Summary
近年、医薬品供給を取り巻く環境は大きく変化しており、供給の不安定化をはじめ、長期収載品への対応、在庫品目の増加、配送回数の減少、卸の
限定化、さらには夜間・休日対応の増加など、薬局現場では様々な課題が複合的に発生し、それらが継続的に業務へ影響を及ぼしている。
こうした背景を踏まえ、過去の調査結果に基づいて医薬品供給の課題により負担が生じている業務を類型化し、それぞれの負担状況を定量的に把握
するため調査を実施。その結果、すべての業務において平均負担感が「やや負担である(1点)」以上と評価され、特に「医薬品調達」および「患者対応
」において高い負担感が示された。また、医薬品供給の課題により生じる業務の1日あたりの平均対応時間は6.33時間、労働時間全体に占める割合は
13.44%と高く、業務負荷の大きさが明らかとなった。さらに、平均欠品率は3.62%、月あたりの平均欠品数は48.7件と試算され、欠品率が10%以上
と回答した薬局も7.4%(362件)にのぼった。これらの欠品は薬局に起因するものではないにもかかわらず、対応に要する労力・コストが発生している。
在庫管理においても、全医療用医薬品の平均在庫品目数は過去最多の1,420.7品目となり、後発医薬品の取扱いも増加している。加えて、最小包
装単位あたりの薬価が10万円以上の高額医薬品を在庫している薬局は65.3%、平均在庫品目数は4.19品目であり、これらの取扱いには「個別受注
管理」「期限管理」「不動在庫対処」「廃棄及び廃棄リスク」などの対応が負担となっている。
協会としては、薬局が地域住民に対して、引き続き安定的に医薬品および薬学的ケアを提供できる体制を維持・強化していくために、関係各所と連携し
、制度提言と実効的な支援の実現に取り組んでいく所存である。
Nippon Pharmacy Association All Rights Reserved
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◼ 目的:保険薬局における医薬品安定供給に係る実態把握のため
◼ 内容:全19問(小問含む設問数29)/ 選択式回答方式 / 回答所要時間約15分
①薬局の体制及び各種実績について(問1~問9 設問数12)
②高額医薬品の取扱いについて(問10 設問数2)
③医薬品安定供給への対応実態について(問11~問19 設問数15)
◼ 対象:保険調剤業務を取り扱う薬局として1年以上、運営している薬局の管理薬剤師 1薬局 1回答
◼ 方法:オンラインWEB調査 1薬局1回答
◼ 回答期間:2025年6月16日(月)~2025年7月11日(金)
◼ 回答数:4,877薬局
◼ 実施主体:一般社団法人日本保険薬局協会 薬局機能創造委員会
◼ 倫理審査:北海道医薬総合研究所倫理委員会 整理番号2025040
調査結果 Summary
近年、医薬品供給を取り巻く環境は大きく変化しており、供給の不安定化をはじめ、長期収載品への対応、在庫品目の増加、配送回数の減少、卸の
限定化、さらには夜間・休日対応の増加など、薬局現場では様々な課題が複合的に発生し、それらが継続的に業務へ影響を及ぼしている。
こうした背景を踏まえ、過去の調査結果に基づいて医薬品供給の課題により負担が生じている業務を類型化し、それぞれの負担状況を定量的に把握
するため調査を実施。その結果、すべての業務において平均負担感が「やや負担である(1点)」以上と評価され、特に「医薬品調達」および「患者対応
」において高い負担感が示された。また、医薬品供給の課題により生じる業務の1日あたりの平均対応時間は6.33時間、労働時間全体に占める割合は
13.44%と高く、業務負荷の大きさが明らかとなった。さらに、平均欠品率は3.62%、月あたりの平均欠品数は48.7件と試算され、欠品率が10%以上
と回答した薬局も7.4%(362件)にのぼった。これらの欠品は薬局に起因するものではないにもかかわらず、対応に要する労力・コストが発生している。
在庫管理においても、全医療用医薬品の平均在庫品目数は過去最多の1,420.7品目となり、後発医薬品の取扱いも増加している。加えて、最小包
装単位あたりの薬価が10万円以上の高額医薬品を在庫している薬局は65.3%、平均在庫品目数は4.19品目であり、これらの取扱いには「個別受注
管理」「期限管理」「不動在庫対処」「廃棄及び廃棄リスク」などの対応が負担となっている。
協会としては、薬局が地域住民に対して、引き続き安定的に医薬品および薬学的ケアを提供できる体制を維持・強化していくために、関係各所と連携し
、制度提言と実効的な支援の実現に取り組んでいく所存である。
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