よむ、つかう、まなぶ。

MC plus(エムシープラス)は、診療報酬・介護報酬改定関連のニュース、

資料、研修などをパッケージした総合メディアです。


難病「アミロイドーシス」に光を。-アミロイドの無毒化による治療効果を初めて実証- (5 ページ)

公開元URL https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z0111_00087.html
出典情報 難病「アミロイドーシス」に光を。-アミロイドの無毒化による治療効果を初めて実証-(8/7)《東京大学ほか》
低解像度画像をダウンロード

資料テキストはコンピュータによる自動処理で生成されており、完全に資料と一致しない場合があります。
テキストをコピーしてご利用いただく際は資料と付け合わせてご確認ください。

ド疾患の治療戦略における新たな可能性を示した初の実証例であり、臨床応用に向けた大きな
一歩であると言えます。
従来の治療法は「アミロイドの形成を防ぐ」あるいは「進行を遅らせる」といった予防・緩
和的アプローチにとどまっていたのに対し、本研究は「既に蓄積してしまった毒性のアミロイ
ドそのものを直接改変・無毒化する」という革新的な視点に基づくものであり、これまで助か
ることのなかった末期患者や診断・治療が遅れてしまった症例に対しても新たな治療選択肢と
なり得る可能性を持っています。

図 3:モデル線虫を用いた実験系

本研究は「触媒医療(Catalysis Medicine)」(注 6)という新しい疾患治療概念――すなわ
ち化学触媒を通じて生体内の化学反応ネットワークに能動的に介入した具体的な実証例でもあ
ります。将来的にはアルツハイマー病やパーキンソン病をはじめとした、他のアミロイド関連
疾患への応用も期待されます。

5 / 9