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第2節 分野別の施策の実施の状況 1 就業・所得 (7 ページ)

公開元URL https://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2025/zenbun/07pdf_index.html
出典情報 令和7年版高齢社会白書(6/10)《内閣府》
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等を拡大させるとともに、当該 45 歳以上の中

課題、年金制度が有する所得保障機能の強化の

高年齢者の賃金を前職よりも5%以上上昇させ

観点から取り組むべき課題への対応を大きな2

た事業主に対して、助成額を増額し、中高年齢

つの柱として、次期年金制度改革に向けた具体

者の賃金上昇を伴う労働移動の促進を行った。

的な見直しの方向性について検討を行い、令和

また、高年齢退職予定者のキャリア情報等を登

6年 12 月 25 日に「社会保障審議会年金部会に

録し、その能力の活用を希望する事業者に対し

おける議論の整理」を取りまとめた。

てこれを紹介する「高年齢退職予定者キャリア
人材バンク事業」を公益財団法人産業雇用安定
センターにおいて実施し、高年齢者の就業促進
を図った。



年金制度等の分かりやすい情報提供

短時間労働者等への被用者保険の適用拡大の
円滑な施行に向けて、制度改正の内容や適用拡
大による被保険者のメリット等について、
周知・



高齢期の起業の支援

広報に努めた。また、若い人たちに年金につい

日本政策金融公庫において、高齢者等を対象

て考えるきっかけとしてもらうため「学生との

に優遇金利を適用する融資制度により開業・創

年金対話集会」や、若い世代向けの年金学習教

業の支援を行った。

材の作成等を行った。さらに、利用者の働き
方等に対応した将来受け取る年金額の見通しを

(2)公的年金制度の安定的運営

「見える化」する公的年金シミュレーターにつ



働き方の多様化や高齢期の長期化・就労拡

いて、令和6年4月に更改した社会保険適用拡

大に対応した年金制度の構築

大特設サイトや令和6年5月に公表した中高生

今後、より多くの人がこれまでよりも長い期

向けの年金教材などで紹介するなど活用促進を

間にわたり多様な形で働くようになることが見

図った。
「ねんきん定期便」については、老後

込まれる。こうした社会・経済の変化を年金制

の生活設計を支援するため、令和2年年金改正

度に反映し、長期化する高齢期の経済基盤の

法による年金の繰下げ受給の上限年齢の引上げ

充実を図るため、「年金制度の機能強化のため

を踏まえた年金額増額のイメージ等について、

の国民年金法等の一部を改正する法律」
(令和

分かりやすい情報提供を推進した。

2年法律第 40 号。以下「令和2年年金改正法」

100

という。)が順次施行されており、その円滑な

(3)高齢期に向けた資産形成等の支援

施行に向けた取組を行った。



資産形成等の促進のための環境整備

また、社会保障審議会年金部会では、令和2

勤労者財産形成貯蓄制度の普及等を図ること

年年金改正法に規定された検討課題や、令和6

により、高齢期に備えた勤労者の自助努力によ

年財政検証の結果、一定の制度改正を仮定した

る計画的な財産形成を促進した。

オプション試算の結果等を踏まえ、平均寿命・

企業年金・個人年金に関して、「令和3年度

健康寿命の延伸や家族構成・ライフスタイルの

税制改正の大綱」
(令和2年 12 月 21 日閣議決定)

多様化、女性・高齢者の就業拡大、今後見込ま

において決定された確定拠出年金(以下「DC」

れる最低賃金の上昇・持続的な賃上げという社

という。
)の拠出限度額の引上げ等(令和6年

会経済の変化に対応する観点から取り組むべき

12 月施行。)を行った。また、個人型 DC(以