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父親支援マニュアル (42 ページ)

公開元URL https://www.ncchd.go.jp/scholar/section/policy/project/papasupport_manual.pdf
出典情報 日本初・自治体向け父親支援マニュアルを公開-「父親の産後うつ」や孤立を防ぎ、幸せな子育て期の実現を目指して-(1/30)《国立成育医療研究センター》
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第4章

母子保健・子育て支援事業の見直しとしての研修の実施

表4 −3 【ワークシート1】担当部署・ライフステージ別の父親支援の現状(例)
担当
部署

機会 / 事業 / 取り組みの場

妊娠届出
母子保健機関

出産

妊娠期

母子健康手帳交付
両親学級

育児期

新生児訪問指導
産後ケア事業

妊婦訪問

子育て支援機関

乳幼児健康診査
育児教室・講座
育児相談
家庭訪問

乳児家庭

育児講座

全戸訪問事業

子育てサークル

保育・教育機関

日々の送迎

保育所・園、幼稚園
こども園
小・中・高等学校

普段の保育

医療機関

就学以降

参観や懇談

参観や懇談

妊婦健診
両親学級

分娩・入院

乳幼児健康診査
予防接種

3 課題の把握
【ワークシート1】に挙げた父親にアプローチ

もし余裕がある場合は、
【 ワークシート2】に

する機会のうち、実際に自らの担当部署が挙げ

記載した機会を想定し、最初に父親と対面した

た 機 会 に お け る 課 題 に つ い て、
【ワークシート

タイミングでどのように声をかけ、その父親の

( 表4−4参照)を用いて整理する。この時の課
2】

アセスメントに必要な情報を引き出せるか、関

題は一つでも複数でもかまわないが、その内容

係 性 の 構 築 を 始 め ら れ る か、そ う し た こ と の

を具体的に記載することが重要である。整理す

きっかけとなるようなコミュニケーションの取

る際には、どのような機会(事業名等)に、誰に対

り方を何パターンか考えておくと、実際に父親

して、どのような方法/内容で支援をしている

と対面した際にスムーズに話が切り出しやすく

のか、また改善すべき課題は何かを明らかにす

なる。相手が父親だからといって何か特別なこ

る。特に、支援の方法/内容については、詳細な

とを考えなければいけない、というわけではな

取り組みを記述することで、次の改善策を検討

い。日頃、母親と関係性を作るために留意してい

しやすくなる。

ることの多くが応用できるものである。

この課題の抽出段階では、課題の解決可能性
や対策については考慮せず、考え得る課題を出

※ここでは母子保健事業における例示として、乳幼児

し尽くすことが大切である。また、個人で取り組

健診【ワークシート2−1】を、子育て支援事業の例示
としては父親向け育児講座【ワークシート2−2】を取

んだのち、グループでも共有することで、出され

りあげた。以降の説明でも同様にそれぞれについて例

た課題をより明確に捉えることができ、次の課

示しているので、参考にしていただきたい。

題解決につなげることができる。

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