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父親支援マニュアル (40 ページ)

公開元URL https://www.ncchd.go.jp/scholar/section/policy/project/papasupport_manual.pdf
出典情報 日本初・自治体向け父親支援マニュアルを公開-「父親の産後うつ」や孤立を防ぎ、幸せな子育て期の実現を目指して-(1/30)《国立成育医療研究センター》
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第4章

母子保健・子育て支援事業の見直しとしての研修の実施

ワークシートへの記述量・内容や研修への参加

方法については、研修の企画段階で設定してお

の程度(研修中の発言)、省察記録、アンケートな

き、研修中および終了後に、適切な方法で評価で

どが考えられる。これらの評価に関する視点や

きることが重要である。

表4 −1

研修の評価の視点(例)
参加者個人の評価

研修自体の評価

研修への参加しやすさ(日時・時間・方法)

ストラクチャー

プロセス

研修の環境(視聴覚機材・座席)

研修に用いた資材の有用性

知識の獲得

対象者の選定やグループ分け

研修内容の満足度

ファシリテーターの進行

研修への参加者数

アウトプット

アウトカム

研修に参加した職種

課題解決に向けた
意識の変容

研修の実施
本研修は、表 4 −2のように「導入」
「展開」
「ま

日からできるような、ちょっとした声かけの工

とめ」で構成し、参加者の集中力の維持を考慮し

夫や配慮も重要であることを伝える。また、
「子

て90分でスケジューリングした。この時間の設

育て支援」などの用語の定義や、子育てを取り巻

定はあくまで例示であり、実際は参加者数や実

く法的な背景、各自治体または国における父親

施する内容に応じた調整が必要である。各テー

の育児の実態といった前提条件を統一しておき、

マについて、以下に記述する。

次に行う個人やグループで検討する際の前提と
なる知識を参加者間で共有することも、重要で
ある。特に、参加者の背景(所属する自治体や職種

1 目的・目標の確認と前提の共有
研修の導入では、研修に参加することで何を

など)が異なる場合は、言葉の捉え方や職種の役

得ることができるのかという目的・目標を参加

割認識の違いからディスカッションが深まらな

者とともに確認し、その目標を達成するための

いこともあるため、企画段階から前提条件とし

行程を共有する。新規の事業を行うとか、既存の

て共有すべき事柄を設定しておく必要がある。

事業の見直しといった大きな改善に限らず、明

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