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資料3:看護師等確保基本指針改定のポイント(案) (4 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34813.html
出典情報 医道審議会 保健師助産師看護師分科会 看護師等確保基本指針検討部会(第3回 8/24)《厚生労働省》
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2.看護師等の養成
⑴ 看護師等の養成の現状
○ 看護師等の教育の課程は、保健師、助産師、看護師(三年課程、二年課程)及び准看護師の各課程からなり、全日制、定時制など多様
な形態で構成される。保健師及び助産師の養成は大学院で実施される場合も増えている。なお、18歳人口の減少及び大学進学率の上昇
等により、養成所での定員充足率は低下している。
○ 療養の場の変化など看護教育を取り巻く環境の変化と国民のニーズに対応して、看護師等学校養成所指定規則を改正してきた。
○ 看護師等養成所の教員の養成のため、厚生労働省が認定した専任教員養成講習会や教務主任養成講習会を実施。臨地実習を通じた学生
の看護実践能力の獲得のため、実習指導者講習会を実施。
⑵ 看護師等の養成の考え方
ア.新卒就業者や社会人の確保
○ 2040年に向けて看護師等の需要数が増加する見込みであることに鑑み、就学者の確保対策を講じていくことが必要。
○ ニーズに応じた看護師等の新規養成のため、地域医療介護総合確保基金により、看護師等養成所の整備・運営を支援することが重要。
○ 意欲のある看護師等志望者を得るために、専門職としての看護師等の魅力を積極的に伝えるための国、地方公共団体等による啓発活動
が重要。各教育機関や看護師自身又は職能団体等による効果的な啓発も重要。こうした啓発に当たっては、都道府県等における看護学生
に対する修学資金の貸与についても周知を進めることが重要。また、働きながら看護師等の資格を取得できる仕組みも引き続き重要。
○ 社会人経験者の看護師等学校養成所での就学を推進するため、看護関係資格の取得を目指す社会人経験者の教育訓練の受講支援が重要。
○ 生活やハラスメント等に関する学生からの相談に対するカウンセラーによる対応など、学生等が必要な支援を受けられる体制の確保等
の工夫や看護師等学校養成所内のハラスメント防止に必要な体制を整備することが望ましい。
○ 必要な知識及び技能を有する外国人が看護師等国家試験を円滑に受験できるよう、保健師助産師看護師法に基づく看護師国家試験等受
験資格の認定を適切に実施していくことが重要。
イ. 資質の高い看護師等の養成
○ 国民や社会のニーズに即した看護師等養成に寄与できるよう、随時、必要な見直しの実施が必要。
○ 訪問看護ステーション等での需要の増加に対応するため、多様な場での実習の充実を更に図っていくことが重要。
○ 理論と実践を結びつけて指導ができる資質の高い看護教員の確保が重要であるため、看護教員に必要な資質・能力の維持・向上に資す
る効率的・効果的な継続教育を推進することが重要。
○ 看護師等学校養成所で行われている看護教育の内容と臨床現場の看護実践とが効果的に結びつき、質の高い看護教育の実施につながる
よう、看護教員及び病院等の看護管理者等の相互の理解の下、看護師等学校養成所及び臨床現場の関係者の相互の交流や連携を深めるた
めの仕組みの構築が必要。実習の実質的効果が高まるよう、実習指導者に対する講習内容の検討等に努めるとともに、都道府県において
は、実習指導者講習会の効果的な実施に努めることが必要。
○ 今後、18歳人口の減少等に伴って、看護学生の減少が予想されることから、看護師等を安定的に養成する取組や、地域において資質
の高い看護教員や実習施設を安定的に確保する取組について、地域の看護師等学校養成所の間で議論を行っていくことが望まれる。
○ 高度化・多様化が見込まれる医療に対する国民のニーズに応え、良質な看護等を国民に提供するため、看護系大学の充実の推進ととも
に、看護系大学院における教育の質的な充実に努めることが必要。
○ 保健師及び助産師の資質の向上を推進する観点から、 保健師及び助産師に係る大学院をはじめとする様々な養成課程における教育の
質的な充実に努めることが必要。
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