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資料4  シクロホスファミド水和物 (23 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00027.html
出典情報 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第55回 5/31)《厚生労働省》
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クロホスファミドに起因する可能性があるとされた。非感染性発熱(38 度超)は 1 例に認
められた。
(2)Peer-reviewed journal の総説、メタ・アナリシス等の報告状況
代表的な公表論文の概略について、以下に示す。
1) Kanakry CG, et al. Modern approaches to HLA-haploidentical blood or marrow transplantation.
Nat Rev Clin Oncol 2016; 13: 10-24. 51)
移植後シクロホスファミドを含む種々の方法による HLA 半合致移植の状況をまとめた
総説。移植後シクロホスファミドを用いた HLA 半合致移植については多数の臨床試験結果
がまとめられ、血縁者間 HLA 適合移植及び非血縁者間 HLA 適合移植との比較においても
概ね同等の移植成績であることが示されている。また、移植後シクロホスファミドを用い
た HLA 半合致移植では血縁者間 HLA 適合移植及び非血縁者間 HLA 適合移植よりも GVHD
が少ないとする報告が多いことが記載されている。
2) Gagelmann N, et al. Haploidentical stem cell transplantation with posttransplant
cyclophosphamide therapy vs other donor transplantations in adults with hematologic cancers:
A systematic review and meta-analysis. JAMA Oncol 2019; 5: 1739-48. 52)
移植後シクロホスファミドを用いた HLA 半合致移植について、血縁者間 HLA 適合移植、
非血縁者間 HLA 適合移植及び非血縁者間 HLA 不適合移植と比較することを目的として、
メタ・アナリシスが実施された。PubMed、Cochrane Library、ClinicalTrials.gov 及び学会抄録
を検索し、最終的に 30 試験(22,974 例)が選択された。
非再発死亡について 28 試験(20,862 例)を対象に解析した結果、HLA 半合致移植につ
いて、血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 不適合移植に
対するオッズ比[95%信頼区間]はそれぞれ 1.20[1.04, 1.40]
、0.75[0.61, 0.92]
、0.51[0.25,
1.02]であった。
再発について 29 試験(22,681 例)を対象に解析した結果、HLA 半合致移植について、血
縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 不適合移植に対するオ
ッズ比[95%信頼区間]はそれぞれ 1.01[0.86, 1.17]
、1.20[1.03, 1.40]
、1.06[0.77, 1.47]
であった。
慢性 GVHD について 27 試験(17,115 例)を対象に解析した結果、HLA 半合致移植につ
いて、血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 不適合移植に
対するオッズ比[95%信頼区間]はそれぞれ 0.46[0.33, 0.62]
、0.49[0.34, 0.71]
、0.74[0.54,
1.03]であった。
グレードⅢ/Ⅳの急性 GVHD について 23 試験(13,795 例)を対象に解析した結果、HLA
半合致移植について、血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA 適合移植、非血縁者間 HLA
不適合移植に対するオッズ比[95%信頼区間]はそれぞれ 0.89[0.70, 1.13]
、0.63[0.48, 0.83]

0.38[0.23, 0.64]であった。
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