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【資料2-5】(5)介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事(結果概要)(案) (16 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_31947.html
出典情報 社会保障審議会 介護給付費分科会(第215回 3/16)《厚生労働省》
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(5).介護現場でのテクノロジー活用に関する調査研究事業
⑨ ヒアリング調査結果
○ アンケート調査(速報)の結果を踏まえて、アンケート調査に回答があった施設・事業所を中心に、①介護現場
のテクノロジー活用の全体像のユースケースの把握、②小規模事業所におけるユースケースの把握、③テクノ
ロジー導入の中長期的な効果の把握のための事例選定を行い、詳細を把握することを目的として実施した。
図表27 ヒアリング調査結果
対象
介護現場のテク

ノロジー活用の
全体像のユース
ケースの把握

主な調査結果
• 見守り支援機器、入浴支援機器、介護業務支援機器やリフトも導入している施設について、見守り支援機器を全床導入している施設、お

よび一部のみ導入している施設に対してそれぞれヒアリングを行った。
• 全床導入している施設は、利用者の状況を見やすくするため表示を工夫しており、PCでは20名の状況を表示し、タブレットでは10名だけ
表示されるように調整している。一部のみ導入している施設については、利用者の状況の把握の必要性に応じて導入する台数を決めて
おり、タブレットより見守りセンサーの動作確認、記録作成を行っている。一部のみ導入している施設は、機器の活用の教育のために教員
経験者を採用し、担当職員として配置しており、委員会も継続的に開催している。

小規模事業所に

• 移乗支援機器、入浴支援機器を1台ずつ導入している地域密着型通所介護事業所に対してヒアリングを行った。

おけるユース

• 2つの機器については、レンタルを通じて複数の製品を比較検討し、効果を実感したため、介護ロボット導入支援事業や人材確保等支援

ケースの把握

助成金を活用した上で導入した。
• 現場職員側から感じる効果として、移乗支援にかかる時間の短縮、安心・安全な移乗や、職員の身体的負担の軽減が挙げられた。一方、

機器が大きいため、場所を取る点がデメリットである。
テクノロジー導入

• 見守り支援機器(一部導入)、移乗支援機器、介護業務支援機器を導入している施設について、ヒアリングを行った。

の中長期的な効

• 機器に慣れるまでは、設定などに困った際など、こまめにメーカーに相談しつつ、浸透するまでに時間をかけた。機能の多い介護業務支

果の把握のため

援機器については、全部の機能を最初から使いこなすのではなく、必要に応じて、使える機能をメーカーに相談しながら増やしている。

の事例選定

• 今後の導入についても、職員への浸透度合いを確認しながら、複数年度にかけて導入していくことを計画している。

その他

• 3種類の見守り支援機器(うち、1種類は全床導入)、移乗支援機器、コミュニケーションロボットやインカムを導入している介護老人福祉施
設に対してヒアリングを行った。一部導入している見守り支援機器については、転倒リスクの高い利用者に対して、転倒防止のために導入
し、活用している。活用する利用者の選定等に当たっては月2回の介護ロボットの活用推進会議の中で議論し、決めている。
• 全床導入した見守り支援機器を通じて毎朝の利用者の覚醒状況に合わせたケアへ移行した。利用者の朝の目覚めが良くなり、食堂への
移動介助の時間の短縮にもつながっている。移乗支援機器についても職員の身体的な負担軽減につながり、丁寧な移乗介助にもつな
がっている。

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