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【参考資料】造血幹細胞移植の概要について (10 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29335.html
出典情報 厚生科学審議会 疾病対策部会造血幹細胞移植委員会(第59回 12/1)《厚生労働省》
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移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進を図るための基本的な方針①
(平成26年厚生労働省告示第7号)

造血幹細胞移植推進法の規定に基づき、移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進を図るための基本的な方針を定めている。
1 移植に用いる造血幹細胞の適切な提供の推進に関する基本的な方向
○ 造血幹細胞移植に関わる者が、法に基づき課せられた責務を果たすとともに、法に掲げられた基本理念の実現に向けた取組を進めることを通じて、
造血幹細胞移植を希望する患者にとって、病気の種類や病状にあった最適な造血幹細胞移植が行われるとともに、患者の生活の質の改善が図られることを目指す。
2 移植に用いる造血幹細胞の提供の目標その他移植に用いる造血幹細胞の提供の促進に関する事項
①造血幹細胞の需要


骨髄及び末梢血幹細胞については、両者を合わせて、造血幹細胞移植の実施数における骨髄移植及び末梢血幹細胞移植の現在のシェアに相当する需要は見込む必要がある

と考えられ、それに対応したドナーが必要である。


臍帯血については、造血幹細胞移植の実施数における臍帯血移植の現在のシェアに相当する需要は見込む必要があり、それに加え、骨髄又は末梢血幹細胞の移植を予定し

ていたものの、何らかの理由でドナーからの提供が急遽困難となった状況等において、緊急に移植に用いる場合の需要も見込む必要がある。
➁造血幹細胞の提供
○ 骨髄、末梢血幹細胞については、引き続きドナー登録者を維持・増加させる取組が必要である。


臍帯血については、今後、造血幹細胞移植を必要とする高齢者が増加すると見込まれる中で、細胞数の多い良質な臍帯血に重点を置いて、効果的・効率的に確保すること

が必要である。
③造血幹細胞の提供までの期間の短縮について


骨髄移植については、骨髄採取を行う医療機関の手術室の確保やドナーの仕事の都合の調整等に時間を要し、骨髄の採取行程がコーディネート期間の相当部分を占めてい

ることから、その短縮を図るための取組が必要である。


末梢血幹細胞移植については、末梢血幹細胞の採取に当たって、全身麻酔の実施や手術室の確保が不要であり、骨髄移植と比較してコーディネート期間が短いことから、

造血幹細胞の提供までの期間の短縮の観点からも更なる普及に取り組む必要がある。


臍帯血については、臍帯血供給事業者から即日出庫することにより迅速な対応が可能な場合もあり、早期に移植を実施するという観点から、骨髄又は末梢血幹細胞の移植

が急遽困難となった緊急時の対応も含め、臍帯血移植の活用を進めていくことも必要である。
④造血幹細胞の提供に係る医療提供体制の整備


造血幹細胞移植の基盤整備を目的とし、全国をブロックに分け、患者数やドナー登録者数等を勘案しつつ、造血幹細胞移植の推進のための拠点的な医療機関(造血幹細胞移

植推進拠点病院)の整備を段階的に進める必要がある。
⑤造血幹細胞の提供に関する情報の一体的な提供


骨髄、末梢血幹細胞のドナー登録者の情報や臍帯血供給事業者が保存する臍帯血の情報が一元的に管理され、インターネットを通じて医師が患者に適合する造血幹細胞を

一括して検索することができ、また、造血幹細胞の提供に向けたコーディネートの状況等を随時把握できる体制の整備が必要である。
○ 患者やドナー、国民が知りたい情報を手軽に入手できる造血幹細胞移植に関するポータルサイトが必要である。

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