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資料1-2 アムロジピンベシル酸塩 調査結果報告書及び添付文書 (26 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_29305.html
出典情報 薬事・食品衛生審議会 薬事分科会医薬品等安全対策部会安全対策調査会(令和4年度第19回 11/22)《厚生労働省》
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安とするため本薬をラットに単回経口投与して薬物動態データが得られているいくつかの論文を
抽出して下表にまとめた。なお、比較のために健康成人のデータも併せて表にまとめた。曝露デ
ータに関する結果の概要は以下の通りである。
本薬 1mg/kg をラットに単回経口投与した場合の Cmax 及び AUC 値は、それぞれ 13.78〜22.79
ng/mL 及び 185.74〜468.32ng・hr/mL であった。一方、健康成人に本薬 5mg(体重 50kg として換
算すると 0.1mg/kg)を単回経口投与した場合の Cmax 及び AUC 値は、それぞれ 2.81ng/mL 及び
84.8ng・hr/mL7)であった。すなわち、ヒト(0.1mg.kg) の 10 倍の投与量(1mg/kg)をラットに単回
経口投与した場合の Cmax 及び AUC 値は、ヒトに比べてそれぞれ 5~8 倍及び 2~5.5 倍の値であ
った。

本薬の薬物動態データ
文献等

3

4

5

6

動物/ヒト

ラット

ラット

ラット

健康成人

例数

6

6

6

23

投与量

1mg/kg

1mg/kg

1mg/kg

投与回数

単回

単回

単回

単回

Tmax(h)

4.12±1.26

4.04±1.15

5.89±0.56

5.5±1.4

Cmax(ng/mL)

16.06±0.69

13.78±3.57

22.79±2.35

2.81±0.40

t1/2(h)

7.60±0.44

10.59±2.49

14.15±1.59

35.4±7.4

192.56±12.12

185.74±49.96

468.32±69.87

84.8±15.0





AUC(ng・



h/mL)


5mg
【0.1mg/kg】

】体重 50kg として換算

Ca 拮抗剤の薬理作用に関連して発現すると考えられる胎児致死作用や催奇形作用がみられな
かった本薬の 25mg/kg/day の用量は、臨床量 5mg【0.1mg/kg】と比べて、投与量ベースでは 250 倍
に相当するが、上述のヒトとラットの曝露データから勘案して、曝露量ベースにおいても十分に
高い曝露が得られていると判断した。

文献等
1.

堀本政夫、竹内健治、飯島護丈、橘 正克. Amlodipine のラット・ウサギを用いた生殖・発生
毒性試験. 応用薬理 1991; 42(2): 167-176.

2.

Janis, RA., Triggle, DJ.; Effects of calcium channel antagonists on the muometrium, in “the Physiology
and Biochemistry of the Uterus in Pregnancy and Labour” (Ed. By Huszar G.). 1987; 201-223. CRC
Press, Florida

3.

Wang R, Zhang H, Sun S, Wang Y, Chai Y, Yuan Y; Effect of Ginkgo Leaf Tablets on the
Pharmacokinetics of Amlodipine in Rats. Eur J Drug Metab Pharmacokinet 2016; 41: 825-833.

16

25