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資料4-3   クロミフェンクエン酸塩 (15 ページ)

公開元URL https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000198856_00022.html
出典情報 医薬・生活衛生局が実施する検討会 医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議(第50回 1/26)《厚生労働省》
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本薬の投与開始日が遅れると卵胞の選択的発育が始まるため、月経周期の 3 日目から本
薬 50~100 mg を 10~12 日間連続内服し、8 日目頃からゴナドトロピン 150~300 単位を隔
日で 3~4 回投与する。ゴナドトロピンは本薬と同時に開始してもよい。十分な卵胞発育が
得られたら本薬を終了して hCG 5000~10000 単位を投与し、その約 35 時間後に採卵する。
2) 産婦人科研修の必修知識 2016-2018 30)
以下のように記載されている。
月経周期 3 日目から本薬 50~100 mg を内服し、数個の卵胞発育を目指す。月経周期 8
日目頃より適宜ゴナドトロピンを追加投与することもある。
薬剤投与量が少ないため、
身体的・経済的な負担が軽減できる。
若年者に施行しても OHSS
の発症リスクが低いという利点がある。また卵巣予備能の低下した症例は、ゴナドトロピ
ン高刺激を施行しても複数個の卵胞発育は期待できない。このような症例はクロミフェン
法が第一選択となる。抗エストロゲン作用により子宮内膜が菲薄化する症例があり、その
際は新鮮胚移植を避けるべきである。
3) 図説よくわかる臨床不妊症学 生殖補助医療編 第 3 版 31)
低卵巣反応患者に対する卵巣刺激法について、以下のように記載されている。
卵巣予備能が低下している場合、GnRH アゴニストのショート法か、GnRH アンタゴニス
ト法を選択する。ゴナドトロピンに対する反応が悪い場合は、本薬を選択する。
本薬を用いる際は、月経周期 3 日目に来院してもらい、ホルモン採血及び超音波検査を
行う。ホルモン環境が、初期化していることを確認する。すなわち、血中エストラジオー
ル値が 80 pg/mL 未満であること、10 mm 以上の卵巣嚢胞がないことを確認する。異常があ
る場合は、カウフマン療法を施行する。FSH が 15 m 単位/mL を超える場合も、カウフマン
療法を施行したほうがよい。本薬 50 mg を連日投与し、月経 8 日目に卵胞径、血中エスト
ラジオール値、LH 値を測定し、複数個卵胞が発育する可能性がある症例では、hMG 150 単
位を隔日投与、月経 10 日目以降に、主席卵胞径 18 mm 以上、血中エストラジオール値が、
卵胞当たり 300 pg/mL 以上をめどにして、採卵 34 時間前に GnRH アゴニストを、1 時間ご
とに 1 回ずつ噴霧する。
(4)学会又は組織等の診療ガイドラインへの記載状況
<海外におけるガイドライン等>
いずれのガイドラインにおいても、本薬の用法・用量に関する記載はない。
1) Comparison of pregnancy rates for poor responders using IVF with mild ovarian stimulation
versus conventional IVF: a guideline(Fertil Steril 2018; 109: 993-9)32)
以下のように記載されている。

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